ミスター・マーダー (下) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1998年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167218447

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  • 内容(「BOOK」データベースより)
    自分とそっくりの顔、そっくりの声。撃たれてもすぐに立ち上がり、どこへ逃げても追ってくる。こいつはいったい何者だ?自作のミステリーさながらの出来事を誰も信じてくれない。やつは妻と娘たちを我がものにしようとしているのに!マーティと“片割れ”の「人生」をかけた死闘が始まった。

  • 結局のところ「自分」というのはいったい何者を指し示す言葉なのだろうか?この物語を読了して最初に考えたのはそのようなことだ。瀬名英明氏による解説というか小論文を読み、その疑問は解消されるどころかますます深くなった。この物語の主人公で作家のマーティには作者自身が投影されているのだが、その「片割れ」についてはどうなのか?「片割れ」とはありえる可能性の一部なのだろうか?そうなり得たかもしれない自分というのを想定するのはとても怖いことだ。それは悪魔でもなければ怪物でもない。自分自身である。自分とはこのような人間であると信じることが、もはやできなくなってしまう。そのような内的な葛藤は、大なり小なり誰しもがふと感じたことがあるのではないだろうか?これは、そんな不安感を「片割れ」という形で独立させてみるという試みなのだろう。物語を読みすすむにつれて、ぼくたちは否応なく自分自身の闇の部分にも目を向けさせられることになる。ジキルが主でありハイドが従であるなどとは誰にも言えまい。その逆転の可能性こそが、この物語のスリルなのである。

  • (上巻の感想からの続き)
    この手法は読者を最後まで飽きさせない、最後まで付き合わさせる方法としてはかなり有効なのだが、明かされる真相が読者のじれったさを解消するカタルシスを伴うか、もしくは読者の度肝を抜く衝撃の真相でなくてはならない。『ウィスパーズ』然り、『雷鳴の館』然り、最近では『バッド・プレース』がそうであった。
    しかし今回は設定が’70年代SFの領域を脱していなく、ある物語の典型を活用にしたに過ぎない。作中やたらと『スタートレック』が出てくるのも作者もそれを知ってのことかもしれない。

    物語に絡んできた「ネットワーク」の連中も主人公に降りかかる色々な災厄を連想させつつ、結局何もしなかったというのも肩透かしだし、マーティとアルフィーの最初の対決と最後の対決で何が変わったのかと云えば実は何も無く、子供が攫われそうになった分、初回の時の方がスリルがあった。
    最初の対決だけで物語は終えるべきだった、そう思わせる駄作でした。

  • (上)に書いてます。

  • 03mmdd読了

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