炎の門 小説テルモピュライの戦い (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2000年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (608ページ) / ISBN・EAN: 9784167218720

みんなの感想まとめ

歴史を背景にした物語が、スパルタの文化や勇気を迫力ある描写で描き出しています。特にテルモピュライの戦いを通じて、スパルタの特異な教育や戦士たちの絆が生々しく描かれ、読者はその壮絶な戦闘シーンに引き込ま...

感想・レビュー・書評

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  • 説明
    内容紹介
    紀元前四八〇年、その数二百万ともいわれるペルシア軍と戦い、玉砕したスパルタ軍の精鋭三百人のテルモピュライの戦いを活写する
    内容(「BOOK」データベースより)
    紀元前480年、クセルクセス大王率いるペルシア軍200万はギリシアに襲いかかった。テルモピュライの地で敵を迎え撃つはスパルタ軍の精鋭300人。放たれる無数の矢で天日が覆われるほどの猛攻を7日間しのいだ彼らも、刀折れ矢尽きて遂に玉砕する―世界史上名高い凄惨な白兵戦とギリシア人の誇りを雄渾に描く一大スペクタクル。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    プレスフィールド,スティーヴン
    ゴルフ小説のベストセラー”The Legend of Bagger Vance”の著者。本作に続いて、ペロポネソス戦争の英雄アルキビアデスを描いた”Tides of War”を発表している。カリフォルニア州ロスアンゼルスに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 映画「300」の公開時に読みたかったが、やっと入手。
    歴史小説は知識に血肉をつけるという点ですばらしい教材だと思う。多少のフィクションがあるということを認識していなければいけないけど。
    不必要と思われる創作部分もあったが、面白い本だった。

    スパルタの市民ではなく、外国人であった従者に語らせることで、当時の風習が目に浮かび、なぜスパルタがこれほど無謀な戦いをしなければならなかったのかについて理解できた。
    テルモピュライの戦いに入るまでの話が長いが、登場人物に血を通わせるにはこれだけの記載が必要だったということだろう。
    特にスパルタ教育が興味深かった。密集陣形では自分の盾で左隣の戦友の身を守らなければならず、自分が恐怖でしり込みすれば、その戦友が危なくなる。そのためのスパルタ教育だったんだ。
    戦闘シーンは凄惨だけど見事。確かに白兵戦やってきれいな戦場なんて無いよな。

    映画「300」よりも全然良かった。

  •  映画『300』が好きで、観て以来テルモピュライの戦いに漠然とした興味をもっていたので読んでみたらたいしためっけものでした。重厚で熱い、血湧き肉躍る小説です。
     スパルタの生まれでない主人公が、ペルシア王クセルクセスに語って聞かせるという形式をとっているため、スパルタというものすごく特殊な文化をもつ国家になじみのない読者にもわかりやすく、興味をそそるようできています。また戦争(それも壮絶な白兵戦)がメインとあって、非常に映像的でありながら、実際に映像で見ると卒倒しそうなくらい生々しい描写が特徴的です。酸鼻を極める、というか…。それだけリアルな分、登場人物もみんな血が通っていて心揺さぶられます。主人公クセオネス、ディオマケ、ブルクシエウス、レオニダス王、ディエネケス、アレテ夫人、アレクサンドロス、ポリュニケス、雄鶏、エジプト人タミー、鋳掛け屋エレパンティノス…どれもわたしにとって、とてもいとおしい名前になりました。
     わたしはクセオネスのようにラコニゾンテス(スパルタかぶれ)にはなれないらしく、スパルタに生まれたかったかといわれると遠慮したい気持ちでいっぱいになりますが、それでもなぜクセオのようにスパルタに惹かれる人がいたのか、そのわけは少しわかったような気がします。訳者あとがきによるとプレスフィールドには、ペネポネソス戦争(テルモピュライの戦いから約半世紀後にスパルタとアテナイのあいだで勃発)を題材にした作品もあるそうなので、そちらも読んでみたいです。

    • Hideさん
      これ、面白いですよね。ちょっと分厚いかなと思いましたが、思ったよりもスムーズに読みすすめられた記憶があります。

      この著者の他の本を読んでみ...
      これ、面白いですよね。ちょっと分厚いかなと思いましたが、思ったよりもスムーズに読みすすめられた記憶があります。

      この著者の他の本を読んでみたいのですが、残念ながら邦訳はあまりないみたいです。
      2011/10/25
    • マオさん
      hideさん、コメントありがとうございます!

      確かにボリュームがありますよね。でも語り口調なので入っていきやすかったですし、時系列が前後す...
      hideさん、コメントありがとうございます!

      確かにボリュームがありますよね。でも語り口調なので入っていきやすかったですし、時系列が前後するのもあって、次にはどんなエピソードが出てくるのかわくわくしながら読んでいました。

      わたしもこの著者は気に入ったので、ペネポネソス戦争ものは特に読んでみたいですね。
      原著に挑戦するしかないような気がしますが、英語でギリシアものってなかなか大変そうです。
      2011/10/31
  • 【要約】


    【ノート】

  • 紀元前480年、クセルクセス大王率いるペルシア軍200万はギリシアに襲いかかった。テルモピュライの地で敵を迎え撃つはスパルタ軍の精鋭300人。放たれる無数の矢で天日が覆われるほどの猛攻を7日間しのいだ彼らも、刀折れ矢尽きて遂に玉砕する―世界史上名高い凄惨な白兵戦とギリシア人の誇りを雄渾に描く一大スペクタクル。

  •  紀元前480年、200万の強大なペルシャ軍がギリシャをその支配下に置くため大遠征を開始する。迎え撃つスパルタ軍はわずかに300人。歴史上名高い、ギリシャへと通じる峡谷テルモピュライでの決死の攻防戦を繰り広げる、スパルタ戦士たちの人間模様を丹念に描いた傑作です。
     
     分厚い本で、最初はスパルタの軍制やギリシャポリス間の抗争など、淡々と進みますが、クライマックスへと向かう戦闘描写はまさに圧巻。スパルタ教育という言葉から連想するように、なにか個人を蔑視した全体国家というイメージがありましたが、強い絆で結ばれた強靭な精神を持った国家であったことがよくわかります。
     
     映画の『300』は、まさにこのテルモピュライの戦いを描いた映画ですが、アニメを原作としているので、やや歴史描写が粗いと思われます。両軍の数もかなりの誇張があり、実際はペルシャ軍20万、ギリシャ側はその20分の1くらいだったとも言われています(戦士以外のものを数に入れた場合)そのあたりのことはともかくとして、映画を見た方にも、これから見る方にもぜひ読んでもらいたいと思います。

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