復讐する神話: 松下幸之助の昭和史 (文春文庫 た 28-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167221027

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  •  『陽はまた昇る―映像メディアの世紀 (文春文庫)』に松下電器の迷走について記載がある。全ては松下幸之助からスムーズに世代交代できなかったことに起因しているようだ。娘婿の正治から山下社長に交代した9年間で初めて新しい松下電器の夜明けが見えてきた。

     経営の神様、松下幸之助の再検討をしたと著者がいうようにその実像に迫る。幸之助が潔く経営から身を引くことができないでいる姿は悲しい。晩年、「どこを切っても金太郎飴でなければいけない」と発言する思考は時代についていけなくなっている。どんな優れたリーダーでも間違いを犯すものだ。

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著者プロフィール

立石 泰則(たていし・やすのり)
ノンフィクション作家・ジャーナリスト。1950年福岡県生北九州市まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了。「週刊文春」記者等を経て、1988年に独立。92年に『覇者の誤算――日米コンピュータ戦争の40年』(日本経済新聞社)で第15回講談社ノンフィクション賞を受賞。2000年に『魔術師――三原脩と西鉄ライオンズ』(文藝春秋)で99年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。そのほかの著書に『マーケティングのSONY――市場を創り出すDNA』(岩波書店)、『戦争体験と経営者』(岩波新書)、『さよなら! 僕らのソニー』『松下幸之助の憂鬱』(いずれも文春新書)、『「がんばらない」経営――不況下でも増収増益を続けるケーズデンキの秘密』『働くこと、生きること』(草思社)など多数。

「2021年 『増補新版 フェリカの真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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