時代を旅する (文春文庫 す 1-24)

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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167224257

作品紹介・あらすじ

永井「日本人はマインドコントロールされることに非常に弱いのよ」杉本「私たち、あの敗戦の洗礼を受けたから、今そういうことが言えるのよ。私が歴史小説を書き始めた原点もここからですもの」(「敗戦とそれぞれの青春」)歴史小説に新風を吹き込む二作家が、古代から現代まで、豊富な話題を時にゲストをまじえて縦横に語る。

感想・レビュー・書評

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  • お二方とも1925(明治14)年のお生まれで、私の祖母と同世代。うーん、とても同じ国の人とは思えない。お二人の対談も面白いが、もうお一方入って3人で話すパターンも幾つかあり。この中で3つ歳下の津村節子の回が中々刺激的。

  • 永井・杉本の同世代対談。
    お互いに得意分野を語りあうのでなかなか楽しい。
    信長についての長部日出雄の論「・・人間には生きたいというエロスと、死にたいというタナトスがあって、大事業を成し遂げる人はみなタナトスが強いんです」というのが印象的。

  • 杉本苑子さん、永井路子さんの対談。女性視点ならではの歴史の見方をしています。よく淀君が「織田の天下を取り戻す」という感じで秀吉に嫁いで野心強く生きた風に描かれた感があるのですが、それを言うと確かに、浅井も天下を取ってる。
    戦争だけが天下を覆す方法ではないのだなと。

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著者プロフィール

杉本苑子

大正十四(一九二五)年、東京に生まれる。昭和二十四年、文化学院文科を卒業。昭和二十七年より吉川英治に師事する。昭和三十八年、『孤愁の岸』で第四十八回直木賞を受賞。昭和五十三年『滝沢馬琴』で第十二回吉川英治文学賞、昭和六十一年『穢土荘厳』で第二十五回女流文学賞を受賞。平成十四年、菊池寛賞を受賞、文化勲章を受勲。そのほかの著書に『埋み火』『散華』『悲華水滸伝』などがある。平成二十九(二〇一七)年没。

「2021年 『竹ノ御所鞠子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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