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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167224301
みんなの感想まとめ
人間の内面を深く描いた短編集は、江戸時代の町に生きる人々の多様な表情や心情を繊細に捉えています。作品は時代考証がしっかりしており、特に「ゆずり葉の井戸」では江戸の水事情がリアルに描かれ、歴史的背景に興...
感想・レビュー・書評
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江戸の町に生きる人々の表情をとらえた短編集8編。
細かな心情の変化・生き方よりも、現実の無情さや筋中心で進められているため、どんどん次の展開へ進む感じや読者の心の用意ができていないのに急にラストを迎えるものもあり、入りきれない感じもある。短編だからだろうか?
「ゆずり葉の井戸」などは歴史小説では余り描かれない江戸の実際の水事情がリアルに描かれており、時代考証がしっかりしている作家なんだろうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
杉本苑子さんの本は読んだ事がなかったのですが、カバーのきもの姿の女性に惹かれて手に取りました。
着物が日常着であった頃の空気を感じる小説が読みたいな、と思ったからですが、その興味は十分満たされました。
時代物なので、今は使わない言葉や固有名詞も沢山出てきますが、話の流れから大体分かりますし、むしろ、知らない言葉が出て来るのも面白く、難なく読めました。
なにより、念の凄まじさや、迸る感情、業の深さ、美しい心がけ・・・人間の内面を深く、するどく描かれていて、流れるような美しい文章とはうらはらに、ずしりと重く心に碇をおろすような感覚にとらわれました。 -
時々、しっとりした良質の時代小説、特に人情物の短編集を読みたくなります。最近、時代小説そのものは多く出版されていても、ガチャガチャした捕り物帳だったりチャンバラだったりのエンターテインメント系ばかりで、藤沢周平亡きあと乙川さんは筆が遅く、なかなか良い本には巡りあえず。
そんな訳で手を出した杉本さん。昔から名前は良く知っていますが、これまでほとんど読んだことはありません。
まずまずなのです。一つ一つのテーマも面白いし、それなりの雰囲気もあります。でも何か一つ足らない。グッと来るものが無い。それが正直な感想。もっともその"何か”が自分にも良く判らないのですが。
著者プロフィール
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