新解さんの謎 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1999年4月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167225025

みんなの感想まとめ

ユニークで攻めの姿勢が際立つ辞書の魅力が詰まった一冊です。新明解国語辞典の独特な用例や解説は、従来の辞書の枠を超え、読者を楽しませる独特の視点を提供しています。特に、動物園の説明に見られるような鋭い批...

感想・レビュー・書評

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  • 「新解さんの謎」と「紙がみの消息」の2部構成。

    「新解さんの謎」では、新明解国語辞典の国語辞典にあるまじき破天荒さ、独断と偏見を恐れずグイグイ攻める用例の濃さを余すところなく紹介している。著者曰く、「実感国語辞典」、「超明解というか、親切国語辞典」、「守りではなく攻めの辞書」…。中でも傑作は、動物園を「生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする、人間中心の施設。」と説明する痛烈さだな。

    中学に入った時、国語の先生にユニークだからと薦められて新明解買ったっけ。でもほとんど読まなかったな(意味を調べるのに使っただけ)。自分は新解さんの見えない人だったんだな。

    「紙がみの消息」もイキのいい文章で面白かった。内容はだいぶ古いけど。

  • 赤瀬川原平さんの作品、ブクログ登録は2冊目。

    赤瀬川原平さん、ウィキペディアには、次のように紹介されている。

    赤瀬川 原平(あかせがわ げんぺい、1937年3月27日 - 2014年10月26日)は、日本の前衛美術家、随筆家、作家。本名は赤瀬川 克彦(あかせがわ かつひこ)。純文学作家としては尾辻 克彦(おつじ かつひこ)というペンネームがある。神奈川県横浜市中区本牧町生まれ。愛知県立旭丘高等学校美術科卒業。武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)油絵学科中退。

    「新明解国語辞典」の「恋愛」の表記変更が話題になったようだが、どういうことかというと、恋愛の対象が、「特定の異性」から「特定の相手」に変更になったということです。

    では、「恋愛」の表記変遷を見てみましょう。


    1~2版の表記は、
    一組の男女が相互に相手にひかれ、ほかの異性をさしおいて最高の存在としてとらえ、毎日会わないではいられなくなること。

    3~4版の表記は、
    特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる・(まれにかなえられて歓喜する)状態。

    7版の表記は、
    特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。

    8版の表記は、
    特定の相手に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。

  • じわりじわりとくる1冊。
    私が今まで辞書で見たことがない絶妙におかしい解説&例文のオンパレード!
    攻めの姿勢の解説に驚く。それもちょっとやそっとじゃなくガンガン攻めてくる。
    形容詞や修飾語の使い方に、ひと癖もふた癖もあって、思わず突っ込んでしまう。
    主観が入る解説にも度々クスリ。

    着眼点がすごい。よくこんな本を書いたなぁ。まさか「じわる辞書」が存在するなんて………。
    何も考えずに読めるじわり系、貴重です。

    「新明解国語辞典」
    今度本屋に行ったらチェックしてみよう笑

  • 前半の第三章までの新明解国語辞典に収められている用例集が面白く、あらゆる方向に想像力を駆り立てられてしまう。実際に辞典で調べたかった言葉があったとしても、その言葉だけでは済まなくなる困った辞典が、新明解国語辞典のようだ。
    私の机上にある辞典は、新がつかない明解国語辞典で昭和42年の改訂新装137版発行で定価590円と書いてある三省堂のもの。
    我が家の辞典では
    恋愛:男女間のこい募う愛情(が はたらくこと)。こい。
    とある。

    本書で紹介されている新明解国語辞典では
    恋愛:特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる・(まれにかなえられて歓喜する)状態。

    文字数は増えていますが、的確な表現であります。
    こんな辞典を手元においておきたいと思った次第です。まずは立ち読みしたい。笑

  • 無印良品で​フリーペーパーをゲットした時​に、(お店の戦略に負けて)何か買わないとまずいかな、という気になってこの本を手に取った。大きな無印良品には、最新の本ではなくて、テーマ別のこだわりを持った品揃えの本棚があって、これは「言葉」をテーマにした本棚にあった。「新明解国語辞典」が、その斬新な言葉の定義で話題になったのは、もう10数年も前のことだけど、その「始まり」の批評にして、ちょっと前まで話題を作っていた「辞書ブーム」の始まりは、おそらく正にこの本だと思う。ということを、この本を読んで、やっと納得いった。

    (読んでないけど)「路上観察」や「超芸術トマソン」で有名になったように、赤瀬川さんは、少年のようにあらゆることに「感動する能力」を持っている。併録の「紙がみの消息」の中にも、JRのカード自動改札(スイカではない。プリペイドカードのことと思われる)に感動する赤瀬川さんがいるのだけど、東京のことだからよくわからないけど、それは私の感覚では昭和の話をしていると読んでいた。後で奥付けを見ると、雑誌初出は1992年なのである。ほんの20数年前に、自動改札はそんな「激動期」を迎えていたことを改めて私は思った。「ボケーと生きている」と、駅が普通に自動改札になったのも、昭和の話かと思ってしまうような「発見」のない日を、私たちは生きているわけである。

    で、「新解さん」である。例を挙げると切りが無いので読んでもらうか、実際の新明解国語辞典(しかも第四版まで)を紐解いてもらうしかないのではあるが、要は、この新解さんは「攻めてい」て、辞書編集者の「個性が全面に出て」いるのである。

    例えば【馬鹿】の説明の中に()を入れて攻めて説明している。即ち(人をののしる時に普通に使うが、公の席で使うと刺激が強すぎることが有る。また、身近の存在ち対して親しみを込めて使うことが有る)と。一事が万事。女性編集者の指摘から始まったこの言葉探索は、次第と辞書編集者が古い女性観を持っていることを突き止める。【ヒステリー】は「欲求不満の女性に多い」と言い、【なまじ】「ー〔=無理に〕女の子が柔道など習ってもしようがない」と例文を出す。しかしこれには赤瀬川さんも「これを書いたとき、まさか、柔ちゃんが出てくるとは思わなかったろうね」と批判する。

    【読書】の項は、そうだなあ、とは思いながらも、そこまで書かなくても、とも思った。現在は七版まで出ているらしい。ここに書いていることが、どの様に変化しているのか、暇有るときに確認してみようと思う。

    2019年1月読了(因みに、単行本発行は1996年、文庫本は99年、2014年第14刷を手に取った。赤瀬川さんが亡くなった年だ)

  • おもしろい。とにかくおもしろい。
    新明解国語辞典にはコアなファンが付いていることは知っていたけれど、辞書はあくまで「引くもの」であると思っていたし、電子辞書が台頭してきてからはますます紙の辞書から遠のき、ネットの辞書が充実してきた最近では電子辞書で調べることもあまりしなくなっていた。
    けれど、この本を読み、久しぶりに紙の辞書に触ってみた。もちろん「新解さん」に。
    今本屋さんに置いてあるのは7版だけれど、7版の新解さんにもやっぱり中の人がいるなと感じさせる。新解さんは生きている。
    新明解国語辞典は読み物としてもおもしろい。この本を手引書として読むと一層おもしろくなった。

  •  三省堂の『新明解国語辞典』の面白さを世間に広めた本。
     その筋では有名な、第四版の「恋愛」の語釈がこれです。

    《れんあい【恋愛】 特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる・(まれにかなえられて歓喜する)状態。「―結婚・―関係」》

     最近の版ではもう少しおとなしくなったようですが、この頃はかなり尖った語釈を展開しており、その面白さを著者がリアクション(ツッコミ?)を通じて最大限に引き出しています。

     語釈の他にも、例文がこれまた妙なのが多いのも特徴。

    《ぬらぬら (略)「先刻小屋へ入って世話をしましたので、―した馬の鼻息が体じゅうへかかって気味が悪うござんす」》

    《つぎつぎ (略)「クロウして建てたマイホームが―と〔=Aの部屋ばかりでなく、Bの部屋までも〕シロアリに食われている」》

    《どっぷり (略)「おそばのタレは、たっぷりとつけたい。たっぷり、というより―といった方がいい」》

     ネタばらしになっちゃいますので、是非本書でめくるめく新明解ワールドをご堪能下さい。


     ちなみに、『新明解国語辞典』がここまで変な…失礼、攻めの語釈を展開するのにはちゃんと理由があります。
     国語辞典の語釈には著作権が認められないそうです。
     似たような事件で「城」の定義に著作権が認められるかという裁判があり、否定された判例があります。学術用語の定義というのは、簡潔にその特徴をまとめたものであり、一定の学識を持った人間が要素を抽出して作れば必然的に同じようなモノになってしまいます。しかし、これに著作権を認めて保護してしまうと、学問上の議論が阻害され、引いてはその分野の学問上の発展が妨げられてしまうことになるからです。
     国語辞典の語釈も、言葉を簡潔に定義するとだいたい同じようなものに行き着かざるを得ません。だから国語辞典の語釈には著作権が認められない、という理屈なんだと思います。
     が、ここでそれにぶち切れた人がいます。新明解国語辞典を作った山田忠雄です。
     「ふざけんな! 俺たち辞書屋がどんだけ苦労して辞書編んでんだと思ってんだ! 誰がやっても似たり寄ったりぃ? 上等だ、じゃあこれでもかってくらいオリジナルな語釈してやる! パクれるもんならパクって見やがれっ!」
     …と、(表現はかなり下品になっちゃいましたが)こういう思いから「個性的な」語釈を展開した…というのをテレビ(ビーバップ・ハイヒール)で見ました。

     この本に出合わなければ、辞書を読むなんてこと、一生しなかったと思います。
     新明解国語辞典のヘンテコな魅力をこれでもかと紹介した本書。ご存じない方は是非一読を! これ読んでないのは人生損してますよ!

  • 岡本太郎が言うように「なんだこれは?」と思わせるのが芸術ならば、新明解国語辞典は立派に芸術だし、この作品はもっと芸術です。新明解国語辞典の例文や構成だけでも面白いけれど、その紹介の仕方がまず笑えるし(いきなり「あばら屋」の数え方を持ってこなくても)、作中で入れられる突っ込みや感想の妙に大爆笑しつつも興味をそそられます。後半の紙についての考察にも言えることですが、表現が的確で分かりやすい。読み手が感じる「何か」をそれこそ明快にしてくれる。多才な方に特有の、本気なのか冗談なのかわからない飄々とした魅力も含めて楽しませていただきました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「本気なのか冗談なのかわからない」
      勿論、全部100%マジでしょう、だって「超芸術トマソン」の方ですから。。。
      「本気なのか冗談なのかわからない」
      勿論、全部100%マジでしょう、だって「超芸術トマソン」の方ですから。。。
      2013/07/06
  • 辞書から飛び出した、というか辞書そのものの新解さん。一つ一つの答えがツボ。挿し絵もツボ。大真面目に語っているところが素晴らしい。
    後半の赤瀬川さんのエッセイ集も秀逸。20年前の空気がやって来たようで、なかなか。

  • 201334.久しぶりに本読んで大笑いしてしまった!息子が「ママ、なに本見てわらってんの!」ってすごく興味を示されて・・。確か実家は新明解国語辞典だった!今度帰ったら絶対辞書読書しよう♪

  • 図書館で借り。

    ・高校の時の現国の先生が、雑談で新明解の面白さについて力説してた
    ・先週聞いた、「安住紳一郎の日曜天国」でサンキュータツオが新明解の「合体」の件について解説

    ってことがあって、この本を借りてみた。新解さんについては本の前半だけ。後半は短いエッセイ集。キャラ濃いね、滲み出てるね、新解さん…。
    最新の版ではどうなってるのかなあ。

    本の感想とは関係ないけど、辞書編纂物の映画「船を編む」の公開が近いこともあって、私の中では新解さんのイメージが松田龍平で脳内再生されてしまう(映画の内容はよく知らない)。

  • 一般の辞書とは違う、『新明解国語辞典』の世界を、伝えるエッセイ。
    面白かった。
    SM君の指摘が、鋭い。
    構成もうまく、わかりやすく楽しめる。
    『新明解国語辞典』を「読んで」みたくなる。

    ただし「新解さん」ネタは半分だけだったのが、残念。
    このタイトルなら、まるまる一冊「新解さん」ネタでいってほしかった。

    SM君は、夏石鈴子名義で、他にも「新解さん」本を出してるよう。
    そちらを読んでみたい。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-f8e9.html

  • 自己主張する辞典「新明解国語辞典」、「新解さん」をもっと知りたくて読んだ。これは新しい世界だ、あぁびっくり。
    我が家の書棚に静かに鎮座していたのは世間の荒波に揉まれて少々〝丸くなった〟第五版(第五新解丸)だった。第四版をぜひ〝読んで〟みたい。


    ところでこの本、「新解さん」以上にインパクトがあったのが後半の「紙がみの消息」だ。体裁はユーモアを織り交ぜた軽いタッチの「紙」に関するエッセイなんだけど、さすがは赤瀬川さん、その飄々とした風貌の下から現代人の「地球に対する甘え」を見抜き「チクリ」と突っついてくる。
    あまりにも身近に、大量にある「紙」。だがこれも間違いなく限りある地球の資源なんだ。自分の生活を省みて「ドキリ!」とさせられた作品だった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「後半の「紙がみの消息」だ」
      確かに、、、
      赤瀬川原平の目の付け所って凄いよね。。。
      「後半の「紙がみの消息」だ」
      確かに、、、
      赤瀬川原平の目の付け所って凄いよね。。。
      2012/08/30
  • 面白くて面白くて、口がどうしてもゆがんでしまい、
    呼吸が不規則になり、もう誰がみても立派な不審者になってました。
    電車の中でこの本は本当にむりです。

    私も新明解国語辞典欲しい!読みたい!

  • 国語辞典の言葉の用例の面白さに着目したセンスよりも、そこから辞典編者の人格化を試みていくところのセンスの素晴らしさで成り立っていると思う。ただの面白ネタで終わらないのは、その洞察力と想像力の賜物。ふつうの人は目もくれない路上の物件を、「見方」次第で面白いものにしてしまうトマソン的な視点がここにもある。

  • 元祖・新解さん本。新解さんを知るには、この一冊から。

  • ちょっと苦手。
    辞書ブームの火付け役とのことだが、文章が徹頭徹尾冗談の積み重ねで進んでおり、読むのに疲れてしまった。『どくとるまんぼう』の読後に感じた感覚と似ていることからすると、書き手の問題というより、読み手の私がこのタイプの文体が苦手なのだと思う。

  • 赤瀬川原平のエッセイ『新解さんの謎』を読みました。
    赤瀬川原平の作品は昨年10月に読んだ『老人とカメラ―散歩の愉しみ』以来ですね。

    ------
    辞書の中から立ち現われた謎の男。
    魚が好きで苦労人、女に厳しく、金はない―。
    「新解さん」とは、はたして何者か?
    三省堂「新明解国語辞典」の不思議な世界に踏み込んで、抱腹絶倒。
    でもちょっと真面目な言葉のジャングル探検記。
    紙をめぐる高邁深遠かつ不要不急の考察「紙がみの消息」を併録。

    たとえば──[ばか]人をののしる時に最も普通に使うが、公の席で使うと刺激が強過ぎることが有る。
    [実社会]複雑で、虚偽と欺瞞とが充満し、毎日が試練の連続であると言える、きびしい社会を指す。
    [凡人]マイホーム主義から脱することのできない大多数の庶民の意にも用いられる。
    ぼくはまだ新解さんという人物に会ったことはないのだけど、間接的に、おぼろげに、空気を介してその人物に接している。
    いちど仲介者を通して会見を申し込んだこともあるのだけど、「まぁ会わない方がええでしょう」というご返事をいただいたそうで、いかにも新解さんらしいなと思った。
    お会いしてもどういう会話をしたものか、見当もつかなかっただけに、やんわりお断りされてホッとしたことも事実である。
    ------

    1996年(平成8年)に刊行……三省堂の『新明解国語辞典』のユニークな語釈や用例を紹介した作品『新解さんの謎』に、紙をめぐるエッセイ『紙がみの消息』へ併録した作品です。

     ■新解さんの謎
      ・第一章 言葉の森の奥へ
      ・第二章 深まる謎
      ・第三章 見えてきた新解像
     ■紙がみの消息
     ■あとがき
     ■<対談>原平さんの謎 豊田由美・岡野宏文

    辞書の中から立ち現れた謎の男は、魚が好きで苦労人、女に厳しく、金はない……「新解さん」とは、はたして何者か? 三省堂「新明解国語辞典」のページをめくると、あなたは濃厚な言葉の森に踏み込んでしまう、、、

    【恋愛】【合体】【火炎瓶】【浮世】【動物園】……数々の、あまりに親切な定義に抱腹絶倒しながらも、「新解魂」に魅せられていく、言葉のジャングル探検記。

    “紙”をめぐる高邁深遠かつ不要不急、非パソコン的世界からの考察『紙がみの消息』を併録。

    赤瀬川原平のユニークな視点とユーモアが存分に楽しめる一冊でしたね……『新解さんの謎』は、新明解国語辞典の面白い語釈やユニークな用例を解説したエッセイなのですが、読んでいると新解さんは辞書ではなく、人格が与えられた謎の人物のように感じてくるところが魅力ですね、、、

    新解さんの独特な人格や、彼が辞書の中でどのように存在しているのか、その謎に迫る……そんな展開でした。

    『紙がみの消息』は、紙にまつわるさまざまなエピソードや視点を綴った興味深いエッセイ……お札からチラシまで、日常生活に欠かせない紙の存在を探求し、ユニークな視点で紙の意味や役割を考察し、その由緒や性格、効用を語られていました、、、

    トイレットペーパーや千円札、チラシ等、私たちが日常的に目にする紙の裏側に隠されたストーリーや謎に迫る作品でしたね……赤瀬川原平の独特の視点が存分に愉しめました。

  • 前半は新明解国語辞典についてのやりとりで、後半は紙についてのエッセイで、2作を1作にまとめたものである。
    1996年頃のの本であるため、古さを感じるが、前半部分は純粋に楽しめると思う。
    後半部分は、そういう時代もあったんだなぁと1996年頃の空気感を楽しむことができる人には面白いと思う。

  • 前半は新明解国語辞典についての謎で大変面白いのだが、後半は紙についての散文がひたすら続き全く辞典と無関係、、、

    2冊に分けるべきなのでは

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著者プロフィール

赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい)
1937年横浜生まれ。画家。作家。路上観察学会会員。武蔵野美術学校中退。前衛芸術家、千円札事件被告、イラストレーターなどを経て、1981年『父が消えた』(尾辻(★正字)克彦の筆名で発表)で第84回芥川賞を受賞。著書に『自分の謎(★正字)』『四角形の歴史』『新解さんの謎(★謎)』『超芸術トマソン』『ゼロ発信』『老人力』『赤瀬川原平の日本美術観察隊』『名画読本〈日本画編〉どう味わうか』。また、山下裕二氏との共著に『日本美術応援団』『日本美術観光団』『京都、オトナの修学旅行』などがある。2014年逝去。

「2022年 『ふしぎなお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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