ここはどこ: 時に空飛ぶ三人組 (文春文庫 き 15-3)

著者 :
  • 文藝春秋
3.69
  • (4)
  • (4)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167237059

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 岸田今日子が亡くなって何年かなぁ、、、

    『ここはどこ時に空飛ぶ三人組』岸田今日子 吉行和子 冨士眞奈美 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167237059

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      関容子の「銀座で逢ったひと」が連載完結とのコトで
      『これまで逢った“いい男”─令和版「雨夜の品定め」─』関容子、吉行和子、冨士眞奈美による...
      関容子の「銀座で逢ったひと」が連載完結とのコトで
      『これまで逢った“いい男”─令和版「雨夜の品定め」─』関容子、吉行和子、冨士眞奈美による巻頭座談会が掲載されている。
       
      銀座百点◆銀座百店会
      http://www.hyakuten.or.jp/index.html
      2021/06/02
  • こんな仲の良さの、3人で旅行、楽しそう!

  • 満足です。3人三様に文章がうまいところもいい。最近の女優はエッセイ集などだすまえに一読すべき。わたしのこのみはやはり岸田今日子さんであったのだが、冨士眞奈美さんは、愛さずにはいられないキャラクターがひらめきながら読みやすい旅行記という文章だし、吉行和子さんはしっちゃかめっちゃかになりつつもいいたいことは言う骨太さ、岸田今日子さんは何かに憧れる少女のかわいらしさがありつつ老獪な部分も見せるセンチメンタルがそれぞれの魅力だ。この3人での本が2冊しかでていないというのが本当に惜しい。
    それぞれの旅エッセイが収められているが特におもしろいのはやはり3人で行った旅を交換日記のようにそれぞれふりかえるところだろう。女友達への慈しみ、驚き、あきれ、もちろん愛情もたっぷりありながら、友情に浸るようなヒマがまったくないのが女3人のかしましさ。特にオーストラリアでハーレーにのるところがすきさ。
    ちなみに冨士眞奈美さんは山羊座、吉行和子さんは獅子座、岸田今日子さんは牡牛座です。

  • 岸田今日子目当て。
    細切れすぎてしみじみとした良さは分からなかったけれど
    岸田今日子は湿ってぬめっと陰気(大好き)で
    吉行和子は一番ほんわかお嬢さんに見えつつ黙って熱く
    冨士真奈美は豪快で女優肌で繊細なところもある……
    ということが文章から匂ってきた。

  • (2008.06.16読了)
    女優のなかよし3人組の旅行記です。「外国遠足日記帖」は、岸田今日子さんの単独著作の旅行記だったのですが、続編の「スリはするどこでする 続・外国遠足日記帖」では、一部、吉行和子さんと冨士真奈美さんが分担して執筆していました。
    旅行記三冊目は、完全に三人の著作になっています。
    三人一緒の旅は、日を分けて手分けして書いています。「たらふく台湾」「ふらふらハワイ」「気まぐれオーストラリア」の3本です。テレビの企画で、放映されたようです。
    冨士真奈美さんの旅行記は、6本。吉行和子さんの旅行記は、4本。岸田今日子さんの旅行記は、6本、収録されています。
    仕事で出かけた先のこと、家族と出かけたテレビ企画の旅行など、様々です。女優なので、まったく個人的な気楽なたびというのはなかなかできないようです。
    気休めの時間つぶしには、適した本と思います。3人のたびは、実に楽しそうです。
    最後のあとがき代わりに三人組のいきさつが語られています。
    岸田さんと冨士さんは、1960年ごろに、三島由紀夫の「鏡子の家」のテレビドラマで競演したことがきっかけです。
    岸田さんと吉行さんは、清水邦夫さんの芝居で、競演したのがきっかけです。1975年ごろでしょうか。
    冨士さんと吉行さんは、俳句が縁で仲良くなった。1985年ごろでしょうか。
    三人での最初の海外旅行は、1994年のスペイン旅行のようです。冨士さんは、飛行機嫌いで、それまでは飛行機は避けていたようですが、岸田さんと吉行さんに説得されて、思い切って乗った。ただし、娘さんに同行してもらった。
    冨士さんの愛読書は、「剣客商売」です。(読んでみようかと思います。)

    吉行さんの旅行記に、母親のあぐりさんと一緒に行った話が出ています。91歳でメキシコユカタン半島に行っています。実に元気です。旅行に出かける前には、散歩をして足を鍛えたようです。スペイン語も勉強したとか。
    92歳のときには、なんとヒマラヤに出かけています。吉行和子さんのほうは、標高3千メートルで、酸素ボンベが必要になったのに、あぐりさんは、平気だった。

    岸田さんの旅行記は、岸田さんの小説と同様、どこかとぼけているようでもあり、恐ろしげなところもあって、楽しめる。
    (2008年6月17日・記)

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

岸田今日子 岸田今日子(きしだ きょうこ) (1930-2006)東京生まれ。文学座、雲を経て、演劇集団・円所属。女優、「円・こどもステージ」の企画者として活躍。舞台の出演作に『サロメ』『欲望という名の電車』『更地』など。映画に『砂の女』『秋刀魚の味』など。テレビに『傷だらけの天使』『あ・うん』など。ムーミンの声優としても知られる。絵本に『ちょっと まって』(絵・佐野洋子・福音館書店)がある。

「2010年 『パンツの はきかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岸田今日子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
又吉 直樹
三浦 しをん
小野寺史宜
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×