- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167248475
作品紹介・あらすじ
災害がもたらす社会変動。よみがえる警告の書!
一七八三年、天明大飢饉の日本とフランス革命前夜の欧州で、ほぼ同時に火山の大噴火が起きていた。不気味な一致は何を意味するのか。
感想・レビュー・書評
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非常に面白かった。
アイスランドのラキ山と日本の浅間山の複合噴火が、日本では天明大飢饉を引き起こし、派手で明るい田沼意次体制から暗い倹約の松平定信の寛政の改革へ。フランスでは大飢饉の後バスチーユ襲撃からフランス革命へと。
時代のエポックメイキングな事件がこの複合大噴火が原因ではないかと推理する大興奮を喚起させる一冊。
偏西風の蛇行やフランスのパンの価格の急上昇など説得力のある説、データを駆使してなるほどと頷いてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1783年(?)に浅間山とアイスランドのラキ山が噴火→火山灰が北半球を被い,その後数年間の地球規模の農作物の不作→大飢饉の原因のひとつになった.
日本では天明の飢饉,田沼意次の失脚→松平正信の台頭,フランスでは小麦価格が暴騰→食料(=パン)不足→フランス革命に繋がったと.
「火山噴火」じたいはそれほど詳細に記述がある訳ではない.その後の食糧不足,それによる市民の悲惨な状況→世の中・政治の変化のほうがメインか.
※歴史や環境学の専門家からみると,「これはちょっと問題..」という論調が多々あるのだろうが,話としては面白かった. -
【災害がもたらす社会変動。よみがえる警告の書!】一七八三年、天明大飢饉の日本とフランス革命前夜の欧州で、ほぼ同時に火山の大噴火が起きていた。不気味な一致は何を意味するのか。