海軍爆撃機戦譜 必中への急降下 (文春文庫 わ 8-10)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167249175

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  • 艦爆の黎明期から、銀河、東海までの海軍爆撃機の戦記。
    中国戦線の航空戦は、なんとなくワンサイドゲームという先入観があったのだが、どの戦線でも艦爆はハイリスクな機種であったことがよくわかった。
    中国軍の基地を爆撃した際に、爆弾が命中しなかったことに怒って、強行着陸して、火を付けたり拳銃や旋回機銃で撃ちまくったエピソードが痛快。

  • 太平洋戦争で用いられた日本海軍の急降下爆撃機、その他対地攻撃機、対潜攻撃機に関する短編集。生還率が低い急降下爆撃の技術が実戦を経ていく中で、どのように高められていったのか、また敗色濃厚の中で、どのように爆撃機が用いられたのかを知ることができる。航空ファン以外には馴染みの薄い用語に関しては自分で調べながら読むべき。

  • 急降下爆撃というものがいかに過酷で危険な作戦だったのかがよくわかる。ただ、黎明期である複葉機時代の記述がやや長く、ちょっと退屈。やはり名機九九艦爆のこととかもう少し読みたかったような。

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著者プロフィール

昭和25年(1950年)、名古屋に生まれる。立教大学文学部卒業後、航空雑誌の編集勤務。53年、第2次大戦の軍航空に関する執筆に専念。平成22年(2010年)、職業としての軍航空の著述を終了。以後、余暇を航空史研究にあてる。主著に「回想の横空夜戦隊」(編者)「首都防衛三〇二空」「彗星夜襲隊」「空の技術」「異なる爆音」「戦雲の果てで」「航空戦士のこころ」「銀翼、南へ北へ」「太平洋戦争 日本の海軍機」「非情の操縦席」「敵機に照準」「倒す空、傷つく空」「兵器たる翼」「必死攻撃の残像」「海鷲戦闘機」「陸鷲戦闘機」「急降下!」「審査部戦闘隊」(潮書房光人新社)、「決戦の蒼空へ」「液冷戦闘機『飛燕』」(文藝春秋)、「日本海軍夜間邀撃戦」(大日本絵画)、「零戦戦史 進撃篇」(グリーンアロー出版)、「写真史三〇二空」(文林堂)、「写真集本土防空戦」(徳間書店)など。訳書に「ドイツ夜間防空戦」(潮書房光人新社)、「第二次大戦のドイツ夜間戦闘機エース」(大日本絵画)、「超・空の要塞B-29」(朝日ソノラマ)など。

「2020年 『局地戦闘機「雷電」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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