マディソン郡の橋 (文春文庫)

  • 文藝春秋
3.48
  • (49)
  • (73)
  • (154)
  • (22)
  • (2)
本棚登録 : 697
感想 : 99
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167254230

作品紹介・あらすじ

アイオワの小さな村を訪れ、橋を撮っていた写真家と、ふとしたことで知り合った村の人妻。束の間の恋が、別離ののちも二人の人生を支配する。静かな感動の輪が広がり、ベストセラーに。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最後のカーボーイ、ロバートと、アイオワの農場に住むイタリア出身のフランチェスカ。対極の人生を歩む二人が、マディソン郡の橋を介して出会います。

    まるで足りないピースを探し当てたかのように、二つの魂が一瞬にして一心同体となり、死が訪れるまで紐帯に結び付けられます。二人はまさにベターハーフだったのでしょう。

    「長いあいだ、私はあなたに向かって、あなたは私に向かって歩いてきたのです」
    出会うことの必然性を、ロバートがこうフランチェスカに言います。

    自分の魂の片割れに出会うのは、自身のことを良く知ってからかもしれませんね。その時こそ、希求するものが良く見えるのではないでしょうか。

    この小説は、1995年にクリントイーストウッドとメリルストリープの共演で、映画化されました。映画も小説の世界が良く再現されていて、とても楽しめると思います。

     

  • この小説が、繊細で素敵な恋愛小説だと感じるかどうか、何を大切に生きていきたいかにも繋がる分かれ目だと思う。

    どちらかというと、私自身はこの小説を心から受け入れて楽しむ感受性は持ち合わせていないと思った。

    ただ、ロバートキンケイドのような人って、いる。本当に。それに途中まで身を委ねたフランチェスカのやり方と、子供に理解して欲しいと望むことが身勝手だと感じるのは私だけかしら。

  • 最近、映画の「風と共に去りぬ」を鑑賞したばかりだったので、今作の主人公の一人・ロバート・キンケイドと、風と〜のスカーレット・オハラが、同じアイルランド系という偶然の一致が、何だかすごく嬉しかった作品ですo(^▽^)o←長い

    で、そんな同郷の2人なんだけど、一方は自分の生まれ育った土地を愛し、もう一方は風のように世界を放浪するっていう人物像の対比にすぐに気付けたのも、間を置かずに2つの名作に触れたからだよね〜と思えたのも嬉しかったのですo(^▽^)o←二回目

    ロボートが引用したナバホ族の詩に触れた時も、これまた最近DVDで見たウインド・トーカーズのキーとなるナバホ族を思い出して、o(^▽^)oo(^▽^)oo(^▽^)oとなったのでした(笑)。ナバホと同じように、いつかリルケにも会えるかしら。

    映画だけじゃなく、こういうシンクロニシティが増えると、もっともっと嬉しくなれるのかなあ。と思うと、いろいろアンテナ張っていたいなあとも思うんですが、うーん。毎度のことながら、実行力が伴わないんだぜ…(´・_・`)

    前置きが長すぎたので、ざっくり本編感想を〜(・ω・)ノ

    暖かい家庭を持っているにも関わらず、埋められない孤独を抱えたフランチェスカ。
    幼い頃から人との縁が薄く、世界の風景の中に自分を移ろわせ、それらの一部を写真で切り取ることを生業とするロバート。

    そんな2人が、マディソン郡にかかる橋がきっかけで、運命的に出会い、濃密な交歓の時を過ごす4日間が描かれます。
    そして、フランチェスカの子供達が、彼女の死後、その事実に気付く…という物語。

    要約すると、
    「夫と子供達が不在の間に、突然現れた魅力的な男と不倫する女の話」
    っていうだけのストーリーなんですね。うーん、身も蓋もない(笑)。
    私、こういうジャンル、全然好みじゃない、筈だったのですが(前知識も全然なかった〜幸せ!)。

    時間の都合で読むのを中断するのが惜しくて、貪るように字面を追ったの久しぶりぃ\(^o^)/し…至福〜!笑

    各章を締めくくる印象的なセンテンス、スピリチュアルな愛とその表現、主人公2人のキャラクタや思い出をつづる言葉に、すごく惹かれました。訳がいいのかな!←浅い
    久しぶりに、文章に恋をしました。前はどの作品だったかなあ。忘れた〜←浮気性

    例えば、フランチェスカがちょっとした秘め事になれている女性だったら。
    ロバートが家庭を持っていたり、女好きするような男性だったら。
    こんなに魅力溢れる作品にはなってないんじゃないかなあ。

    絶妙な人物描写と、美しい邦訳が生んだ名作です。名作です(二回目)。


    なんか、めちゃくちゃ長くなってしまったわ〜(・ω・)

  • 人生の半分以上を終えた2人の恋愛の機微は、まだ若く結婚もしていない自分には捉えきれていないと思った。もちろん感動もしたし、切なさも感じたけれど、この小説を理解するには人生経験も読書経験もまだまだ足りてないのかもしれない。
    自分が彼らの年齢になったときにもう一度読んでみたいと思った。

  • 舞台化記念に読了。性描写もある大人の恋愛話ですがこの物語の肝はそこではなく、僅か4日で生まれた運命の相手との魂の絆の深さと強さにあると思います。
    知らず知らず心を抑圧してきた女性の魂の解放の物語でもありますが、この辺りの描写は舞台版(ミュージカル版)の方が顕著ですね。
    あと人は運命の人が永遠に心に棲まうだけで生涯の孤独に耐えられる。というか誰かが心にいればそれは孤独ではない。ロバートの生涯を見てそんなことを考えました。

  • 何が良いかと問われたら、即答できませんと即答してしまうような本。読んでいて、おもしろいなーとは思うのだが、その正体が全く分からない。不思議な作品。恋に落ちた熟年同士の初々しい仕草と駆け引きのギャップが良かったのか?はたまたローズマンブリッジを始め、情景描写が美しく端的だったことに惹かれたのだろうか?キンケイドの猪突猛進、自由奔放な性格が、実に人間くさい。フランチェスカの一途のような一途でないような矛盾だって、人間くさくて好きだ。多分、キレイな不倫の物語に類する。世俗的なんだと思う。

  • 斜に構えれば、「世の人は不倫を許さない、よって不倫は悲劇でなければならない。責任を果たすために一生に一度の恋を犠牲にしたふたりが死をもって結ばれるのが、感動を呼ぶのだろうなあ」という感想。
    物語に入り込んでえぐえぐ泣きながらラスト150ページ読んだ身としてなら、「幸せってなんなのかわからない、わからないよー!」という感想。本当に、幸せってなんなんだろう。わからないよ。宇多田ヒカルの、『誰かの願いが叶うころ』を思い出す。誰かの願いが叶うころ、あの子が泣いてるよ。
    とはいえ、フランチェスカの手紙は蛇足だったような気もする。

  • 出会っちゃったんだから好きになるのはもうしゃーない。ロバートにも、家族にも、全方位への愛を欠かさないフランチェスカは本当に偉い。
    永遠の愛のための別離。

  • ロバートキンケイド ハリー フランチェスカ Nikon

  • 様々な見方があるだろう。不倫の正当化ともいえる。純愛ともいえる。キンケイドという男の魅力でなりたつ少女漫画のようなものともいえる。
    ここでは、どこにも所属しない者のさ迷い混んだ物語として、カフカの「城」のように読むことが一番文学的には面白いと指摘したい。ただ、女を我が物にしたいというところに落ち込むのは弱さというべきではないかと思う。

全99件中 1 - 10件を表示

ロバート・ジェームズウォラーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
横山 秀夫
東野 圭吾
ヘミングウェイ
有効な右矢印 無効な右矢印

マディソン郡の橋 (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×