フーコーの振り子 上 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1999年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784167254452

感想・レビュー・書評

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  • 題名を見ると、昔国立科学博物館にあった大きな振り子を思い出す。
    永遠とか時間について考えてしまうような反復だった。
    テンプル騎士団をはじめ、ミステリーを構成する要素が登場するたびに一旦中断し、調べながらゆっくり読んだ。
    読み終えても意味がすべてわかった訳ではないが、たまにはこういう贅沢に時間を使う読書も良い。

  • 知識を総動員して読む本。

  • 「フーコーの振り子(上)」(ウンベルト・エーコ : 藤村 昌昭 訳)を読んだ。
    「薔薇の名前」で懲りたはずなのに性懲りもなく(笑)またエーコを読んでいる。
    予想通り『途方にくれている』
    この感じって私の中ではトマス・ピンチョンとか阿部和重を読んでいる時の眩暈と共通しているのだよ。

  • 一人の男がパリにいる。フーコーの振り子のあるサン・マルタン・デ・シャン教会を含むパリ工芸博物館。深夜の密会の約束のために警備員の目を盗んで隠れる男、彼は一体何をしようとしているのか?その数日前、主人公カゾボンは、出版社・ガラモン社の編集者ヤコポ・ベルボから助けを求める電話を受ける。事情を知るためにベルボのPC(アブラフィア)のパスワードを解き、その手記を読んだカゾボンはパリに赴き・・・。

    ここからカゾボンがベルボに出逢ったきっかけから十数年にわたる長い長い回想へ突入。冒頭のパリ工芸博物館で何が起こったのかは語られないまま、視点となっているカゾボンはすでに危地を脱しており、その二日後にすべてを回想していることになる。

    覚悟はしていたけれどとにかく情報量が多い。衒学的に登場人物たちがひけらかす知識の数々が、どこまでストーリー上必要な情報かこちらにはわからないので取捨選択に困るところだけど、とりあえずもうわからないところはサクっとスルーするくらいじゃないと前に進めない。

    ざっくり粗筋を要約すると、大学の卒論でテンプル騎士団について調べ始めたカゾボンと、いきつけのバーで偶然知り合った出版社の編集者ヤコポ・ベルボ、そして彼の同僚のディオタッレーヴィの三人。彼らの前にアルデンティ大佐と名乗る謎の人物が現れ、テンプル騎士団の秘密にまつわる本の出版をもちかけてくるもその夜に殺害されてしまう。

    カゾボンは恋人アンパーロと彼女の故郷ブラジルに渡りそこで数年を過ごすが、ブラジルでは自分がサン・ジェルマン伯爵であることをほのめかす謎のイタリア人紳士アッリエと知り合う。やがてイタリアに帰国、現妻のリアと出会い、ベルボたちとも再び交流、ガラモン社が「ヘルメス・プロジェクト」なる神秘主義シリーズを立ち上げたことから、アッリエを顧問として迎えることに。

    さらにアルデンティ大佐暗殺事件の担当者だったデ・アンジェリス警部や、謎の隣人・剥製師サロン、ベルボが恋している奔放な女性ロレンツァ(今のところ彼女の魅力は私には全くわからない)などが絡み、謎の儀式に参加することになるが・・・。

    テンプル騎士団だけでなく聖杯伝説(グラール)、薔薇十字団、ケルトの伝説、ドルイド僧、カタリ派、カバラ、サン・ジェルマン伯爵の不死伝説、フリーメイソン、ブラジルの民間信仰カンドンブレの儀式、グノーシス派、エジプト神話、世界主のいる地下都市アガルタなど、これでもかと日本で言うなら「ムー」的な話題満載。

    予備知識としては最初のページに掲載されている図「セフィロトの木」と、テンプル騎士団についてザックリ事前に頭に入れておくだけで全然理解度が違うと思う。章だても1、2、という数字ではなく、セフィロトの木のセフィラと呼ばれる10の段階で進められていく。上巻はケテル、ホフマー、ビナー、ヘセド、ゲブラーの途中まで。

  • 時間軸が二重三重に折り重なる構成。十字軍で活躍したテンプル騎士団の謎を巡り、古代エジプトやギリシア、ローマー、中世、近世と哲学、宗教、科学など知識と教養のオンパレード。

  • 『ダビンチコード』がエンターテイメント作品であるのに対し、アイロニー小説。5本の指に入るほど好きな小説。

  • いやあ、辛い、辛い。何を言ってるのか、何が書かれてるのか、無知なる身にはさっぱりわからない。

  • 下巻にまとめます

  • 導入の緊迫的な状況からから、そこに至る過程までずっと回想。時系列的には序盤から殆ど話が進展していない。下巻で明らかになるのか?600頁近くあったが、随所に挿入される蘊蓄を削ると半分以下になるのではなかろうか。

  • 1

  • ウンベルト エーコの本を読んでみたい!
    と思って借りた本だけど・・・
    図書館の本なので、古くて黄ばんで文字は小さくって、あまりあまり読む気になれず返却。

    2016/11/01  予約 11/9 借りて読み始める。11/23 ほとんど読まずに返却。

    フーコーの振り子〈上〉

    内容と著者は

    内容 :
    二千年王国を夢みるテンプル騎士団。
    秘密の記号にこめられた世界制覇への野望とは?
    二十世紀最高の知的興奮小説、待望の文庫化
    内容(「BOOK」データベースより)

    「追われている。殺されるかもしれない。
    そうだ、テンプル騎士団だ」ミラノの出版社に持ち込まれた原稿が、三人の編集者たちを中世へ、錬金術の時代へと引き寄せていく。
    やがてひとりが失踪する。行き着いた先はパリ、国立工芸院、「フーコーの振り子」のある博物館だ。
    「薔薇の名前」から8年、満を持して世界に問うエーコ畢生の大作。

    著者 : ウンベルト エーコ

  • この著者の作品ははじめて読んだがイタリアの荒俣宏ですね。先日読んだ<a href="http://mediamarker.net/u/bookkeeper/?asin=4484101130" target="_blank">対談</a>のおかげで、先行するテクストに解釈が積み重なってさらに豊穣になっていくだとか、奇説珍説への思い入れなど、ある程度心の準備をして読めたのは良かった。しかし、なじみの薄い固有名詞が続々と出てきて、下巻のなかばあたりは少し読むのが辛かった。この小説をホントに楽しむにはもっと予備知識が必要と思われる。

    ベルボについては、生まれた年代から見ても著者自身がだぶっているという解説をどこかで読んだ。ベルボの故郷が何故か伏字になっているのもそのせい?彼のコンプレックス(?)が、テンプル騎士団に加えての本書のもうひとつの骨格になっている。

    昨今は原発事故を受けて「陰謀論」論も盛んだ。この本くらい遊び心のある「陰謀論」ならイイんですけれどね。

  • 1999-06-00

  • 下巻に譲る

  • 時間があれば。

  • 自分にとってエーコ3作目。
    相変わらず自分の知識が追いついていないせいで、100%味わえ切れていない気がするが、読んでいて心が踊る感じがする。
    上巻は、印象的なパリ工芸学院の振り子のシーンから始まり、主人公ガゾボンの半生と「計画」に至るまでの伏線が描かれている。

  • 感想は下巻で纏めて。

  •  エーコを(強かな敬意を持ちつつ)厨二の極致と評するのは、言い得て妙だと思う。とりあえずこれは、一度読んだだけでは頭の中で整理できそうもない類の本なので、後でもう一度読むことにする。評価はそのときに付けよう。恐らくエーコ作品の読み方として、一言一句を調べていくのが正しいはずなので、次読むときは研究者になったつもりで読まなくては。
     上巻は人物紹介と、これから起こることへの警句、いわば全日譚のようなもので、そこにエンタメ的物語的な意味があるかと問われれば(映画化されれば大半がカットされる程度には)恐らくない。しかし分量の割にはスラスラ読めた。翻訳がいいのかもしれない。

  • 何度か読もうとして挫折して、やっと上を読み終わった。
    中2要素満載で凄く面白い。
    要素が散りばめられて拡散した物語が、下巻でどう収束していくのか楽しみ。

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著者プロフィール

1932年イタリア・アレッサンドリアに生れる。小説家・記号論者。
トリノ大学で中世美学を専攻、1956年に本書の基となる『聖トマスにおける美学問題』を刊行。1962年に発表した前衛芸術論『開かれた作品』で一躍欧米の注目を集める。1980年、中世の修道院を舞台にした小説第一作『薔薇の名前』により世界的大ベストセラー作家となる。以降も多数の小説や評論を発表。2016年2月没。

「2022年 『中世の美学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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