田宮模型の仕事 (文春文庫)

著者 : 田宮俊作
  • 文藝春秋 (2000年5月1日発売)
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  • レビュー :70
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167257033

田宮模型の仕事 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「行っけーーービートマグナム!!」

    『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』をコロコロコミックで読んで、テレビで観て、マネをしていた小学生の頃。自宅のコースで公園で道路で走らせ、壊れては直し、大会にも出たあの頃。僕の中で「行っけーーービートマグナム!!」はマイ流行語大賞でした。僕が「田宮模型」という名前を知ったのは言うまでもなく、ミニ四駆が流行っていた頃だったから、僕の中で「田宮模型=ミニ四駆」というイメージがあった。だから、田宮模型が最初、木の模型を扱っていたことなんて全然知らなかったし、全盛期しか知らないから、ヒット商品がなかなか生まれなかった事実を知って驚いた。本書は田宮模型の歴史をざくっと紹介している。著者は作家さんでないため文章が少し稚拙な感じは否めないが、写真が多く掲載されているため、名前のわからない戦車や飛行機が出てきても困らなかったです。ただ、「田宮模型=ミニ四駆」な僕としては、フルカウルのミニ四駆のことをもっと詳しく書いてほしかったなーと思い☆3とさせていただきました。田宮氏のもう一つの著書『伝説のプラモ屋』も読んでみたいと思います。

  • とりあえず、書きかけ。
    本屋で見かけてずっと気になっていた本。
    購入して旦那に見せたら「あなたの守備範囲の広さには感心するわ……」と呆れられた。仕方ないじゃないか、ものづくり大好きなんだし。タミヤの☆マークはやっぱり目を引くし(その時点でどうかと)。
    積読を順番に片付けて、ゆっくり読みたいと思います。

  • 先日のドイツ出張で、お土産を探しに入ったおもちゃ屋さんのプラモデルの棚の半分は田宮でした。この本は、なぜ田宮がそんな世界的メーカーに成れたのかを書き記しています。
    小学生の頃、夏休みでゴロゴロしてたら、母が「ゴロゴロしとらんと、プラモデルでも買って来なさい」と小遣いを呉れました。そんな時に買ったのがやっぱり田宮の模型でした。他のメーカーに比べ、やや柔らかめの粘りがある素材と、精度の高さが魅力でした
    この本を読むと、そうした他メーカーを凌ぐ模型へのこだわりが伝わってきます。モデル作りのための取材(戦車の下に潜り込んで、脱出口の形状を写真に撮るシーンなど圧巻ですが)だけでなく、早くからCAD(コンピュータでの設計)とNC切削(同じくコンピュータによる金型製作)技術を取り込み、精度の高さを達成します。
    それ以上に驚かされるのが、ミニ4駆の爆発的人気の背景に有った、田宮が作り上げたクラス分け等のインフラの整備です。単なる模型屋ではなく、模型を社会現象にまで引き上げた凄さを感じさせます。
    たいした会社ですね。

  • 面白いなんてもんじゃない。面白すぎるではないか。

    製材所までを持った木製模型からはじまった田宮模型も、
    先の大戦後にアメリカから入って来たプラモデルに押され、
    木製模型からプラモデルへの転向を余儀なくされる。

    プラモデルには成型の基本になる金型が必要だが、世を
    挙げてのプラスチック・ブームで金型屋はどこも手いっぱい。
    やっと引き受けてもらっても、納期の遅れ等で商品の発売
    予定に間に合わない。

    だったら、自社で金型から作ってしまえ!と、著者は職人を
    スカウトして来る。

    現物に忠実な戦車のプラモデルを発売する為に、冷戦真っ只中
    のソ連大使館に取材を申し込むも、案の定、すげなく断られる。

    そのソ連製戦車が中東戦争の際に戦利品としてイスラエルで
    展示されていると聞けば、すかさずイスラエルまで飛んで行く。
    そして、世界中の軍事博物館に足を運び、あらゆる角度からの
    写真を撮る。

    著者の「本物の追及」はまだまだ続く。ポルシェの工場を見学へ
    行くも、実際に寸法を測れなかった。さて、どうしたものか。
    そうだ、本物をポルシェを購入して分解すればいいんだ!

    新車のポルシェ911は、車輪もバンパーもどんどんはずされ、
    無残な姿になる。しかし、模型屋とはいえ素人が分解した車。
    元に戻すことが出来ずに、ポルシェの整備員を呼んで組み
    立てもらう。

    「あんたたち、なんてことをするんだ」。プロの整備員でも
    組み直すのに3日かかったという。

    まぁ、こんな話ばかりではないのだが、思わず吹き出してしまう
    ようなエピソード満載である。また、著者が仕事で知り合った人
    たちとの交友も適度に散りばめられている。

    巻末にイギリスでの田宮模型の代理店の支店長を務めた方の
    手記がある。ある商談で他社の製品を引き合いに出し、値引きを
    切り出した支店長に著者は言い放つ。

    「F社の価格がほしければF社の製品に甘んじなさい!だがタミヤ
    の品質がほしければわれわれのプライスに納得しなさい」

    「模型屋」としての矜持があるではないか。

    日本人が得意として来た「モノ作り」に掛ける企業の精神と努力が
    凝縮された1冊。

  • 2002.12.16 ~ 21 読了

  • 小学生の頃、熱中したプラモデルにこんな情熱を持った人がいたことに感謝です。

  • 昭和から平成にかけてのタミヤさん一代記。静岡の零細模型屋が世界のホビー業界のリーディングカンパニーになった歴史を、当事者による控えめながらリアルな視点で記録。とにかく面白い。そして田宮さんの仕事の姿勢が超参考になる。

  • 戦後一代で巨大なプラモデルメーカを作った情熱に脱帽。

  • 創業からミニ四駆ブームまでを社長自らが書いた本。木製模型からプラスチック模型への転換。スロットカーブームの危機。その後のRCカーからミニ四駆ブームまで。

    最近は変化が早いといいますが、戦後の会社ってすごくベンチャーっぽく、変化も早かったのだなと。ひらめきか、ユーザーを見ての気づきで変化をくりかえした会社の話。

  • タミヤの2代目が現在のタミヤを作り上げてきた過程を振り返る自伝。何というか凝り性で性格の良い2代目がいい方向に出たんだなー、という感じ。今は大手を振って言いにくくなってきたMade in Japanの良いところを、これからもキープしていって欲しい。

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