- Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167259037
作品紹介・あらすじ
夏王桀に妹嬉をささげることで有〓@61F4氏の危機を救った伊尹は、桀のライバルとして台頭してきた商の湯王から三顧の礼を受け、湯王の臣となる。伊尹の狙いは夏と商の和親だったが、時代の流れはこれを許さず、ついに夏と商は激突し夏王朝は滅亡する。湯王は商王朝を開くが、伊尹の仕事はまだ終りではなかった。新田次郎文学賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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全2巻
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伊尹は一階の料理人から宰相(さいしょう)にまで登りつめた人物である。湯王〈とうおう/天乙〉を助け、夏の桀〈けつ〉王を討って天下を平定。こうして殷(いん/商)が建国される。
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978-4-16-725903-7 404p 2013・7・5 28刷
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約3500年の前の話なのに、とても近い過去の話に思えるところも作者の筆力か。
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各登場人物の描写が足りないと思う。特に、伊尹が湯王を助けることとなる経緯がスッキリしない。史実にはあまり出てこないからかも知れないが、小説なのだからうまく作り込んで欲しかった。
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「幸せとは、喜びだけからくるものではありません。人民が苦しんでいるとき、ともに苦しむことのできることが、すなわち真の幸せなのです。この、ともに、ということができる王こそ、至福者であり、最高の王というべきでありましょう」
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わずかな史料から古代中国を鮮やかに描き出した。伊尹という宰相を描きながら人間の誠実さを問う。