- 文藝春秋 (1994年9月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167259051
作品紹介・あらすじ
中国春秋時代の大国晋の名君重耳に仕えた趙衰以来、宰相として晋を支え続けた趙一族の思想と盛衰をたどり、王とは何か臣とは何か、政治とは何かを描き切った歴史ロマン。(金子昌夫)
みんなの感想まとめ
王とは何か、臣とは何かを問いかける歴史ロマンが描かれています。中国春秋時代の大国晋に仕えた趙衰の子・超盾を中心に、趙一族の盛衰とその思想が織りなす物語は、時代の変遷と共に家の存続の難しさを浮き彫りにし...
感想・レビュー・書評
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「沙中の回廊」の反対面から描いた本。
中国春秋時代の大国晋の名君重耳(文公)に仕えた趙衰の子・超盾は、父同様に晋の宰相となるが、自らが王に推戴した夷庚(霊公)と対立せざるを得なくなる。
王とは何か、臣とは何か。
宰相として国を支え続け、歴史とかかわってゆく趙一族の思想を盛衰を、透徹した史眼と清冽な筆致で描いた一作
重耳に仕えて各国を放浪した趙衰の子(趙盾から)を描いた本です。
晋のお国芸ともいえる内乱の中で、どうしたら自家を存続させることが出来るのか?
「絶えてのち好し。」という占いの結果はどうなるのか。
趙衰から隆盛をきわめた趙氏の家、血が絶えたかと思われましたが、ひっそりとその血はつながっており(その展開がまた泣ける!)、再び隆盛を取り戻します。
しかし、国同士も血で血を洗うような世にあって、家同士も権力をめぐり血で血を洗う闘いが続く時代。
家を絶やさずにいくということは、とても難しいものなのですね。
趙衰から7代目の当主である趙無恤(趙襄子)が戦国時代の趙の国祖ですし、ここで事実上、春秋時代から戦国時代へと突入します。
歴史は視点を変えて見るとますます面白く感じるということを、再認識させてくれた1冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前600〜前400年頃。晋の文公(重耳)に仕えた趙衰の息子である超盾の話から始まり,超盾の子趙朔,趙朔の子超武,超武の孫趙鞅,趙鞅の子無恤と進み,晋が韓,魏,趙に分かれ,春秋時代が終わり戦国時代に突入するところまでを追っている。
趙氏は趙朔の時に一旦滅びるところまでいくが,趙朔の友人である程嬰の働きにより,超武は生き残り,趙氏が復活することとなる。
『聖人が国を治める場合,民に蓄えさせて,府庫にたくわえず,民の教育に努力しても,城郭作りに熱中しない。』この言葉が好きだ。 -
我が家で一番人気。いえ、どれも宮城谷作品は人気なのですが。春秋戦国時代の、趙家についての連作短編集。この短編集の持つ物悲しさと活劇の心地よさは、一冊なのに大変充実していて楽しいと思う。それに、先祖というか、自分がいまここにいる、と言えるまでの連綿とした一族の歴史が、やはり己を形成している大きな核なのだと、血を実感するというか……。これを読んで、他の同時代の作品を一通り読んでから、もう一度これを読むと、ぐううっと新たな感情が生まれます。この読み方がすごくお勧め(笑)
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趙一族を短編形式でまとめたお話。
なんとなく聞き覚えのある話があり「あ、これはこの人の話だったのか」と再発見。
重耳や夏姫春秋を先にお読みいただくことをおすすめします。 -
全1巻
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何度読んだだろう。
宮城谷昌光さんの作品は沢山読んでますが
間違いなく一番好きな作品です。
個人的には短編〜中編の作品がグッと詰まった感じと言うか、必要な情報だけが残されぴたっとピントがあっていて好きです。
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春秋時代の晋国の趙氏一族の盛衰史.ざっくりした記述ながら格調高く,些細なエピソードでくっきりと人物を際立たせて,歴史の偶然必然の機微がさっと目の前に広げられた感がある.最初と最後の文章の呼応もお見事!
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短編集であるが晋の豪族,趙氏の栄枯盛衰を時間を追って記した一編の物語である.重耳の時代の趙衰から晋の有力者である知氏を滅亡に追い込み魏,韓,趙の戦国時代に持ち込んだ趙むじゅつまでを描く.もう少し戦闘が具体的に書かれていればもっと良かったと思う.
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趙を建国するまでの趙氏の7代記(になるのかな?)。各世代の当主の生涯の短編を繋げて年代記とするこの手法は素晴らしいです。春秋の歴史が晋の一家臣の家の姿から浮かびあがり、徳と礼のあり方を示してくれる一品です。
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重耳に使えた趙衰の子、趙盾から始まる趙朔、趙武、趙鞅、趙無恤、趙氏のそれぞれの代を描いた短編集。
それぞれの人の個性の描きかたが違ってとても面白かったです。
それぞれがそれぞれの苦悩を抱えて生きている。
それらの苦悩、苦難を越えて趙という国が出来たのだと思うとすごい。
趙鞅がなんとなく一番お坊ちゃまな気がしました
そして無恤がなんとなく可哀想だと思いました。 -
所は中国、時は戦国。
晋の国の公子で、大陸の覇者となった重耳没後の趙一族の話。 -
趙家の代々の主達の、短編なような長編のような一作。
影の表現など、さすが宮城谷さんとしか… -
「隼の城」に出てくる趙無恤とその兄・伯魯が好きになった。
伯魯の人柄と、伯魯に恩返しをする趙無恤。
騙し合い、利用し合い、殺し合いの世の中で、よくこの二人が存在し得たものだと感嘆した。 -
春秋時代、趙氏の4人の物語。
趙盾が、士会を描いた沙中の回廊と同じ時間軸なので、それぞれの立場から物語を読むことができて楽しめた。
中国史をもっとよく知りたいと思う。 -
テレビドラマでは遺産相続でもめてますが、“遺徳”相続の方がよほど難しいし大切なのだろう。。。
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宮城谷昌光は初めて読んだけど、表題作p2の「―なんだ、こんなことであったのか」の下りで引き込まれた。ともすれば、説明で終始しそうな文体にも関わらず、本文の前後に象徴的なシーンを盛り込むのが特徴的でまた魅力。
数代に渡るストーリーというのもサーガといった趣でよかった。
重耳も読んでみたい。
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宮城谷昌光の作品
