太公望 中 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2001年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784167259112

みんなの感想まとめ

テーマは人間関係や歴史の深さに触れ、登場人物の感情や成長が丁寧に描かれています。特に、望の青に対する涙や、周囲に目を向けながらも自身の気持ちに気づかない様子が心を打ちます。物語の展開は新たな局面を迎え...

感想・レビュー・書評

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  • 20191208

  • 1225

    望の青に対する涙に心が打たれます。
    周りのことには目がいくのに稿の気持ちに気づかない望が好きです。
    話の展開はいよいよこれからって感じですね。

  • 上巻で可愛らしい奥さんをもらったのに、中巻早々で亡くなって悲しい。。

    成長した望は、強くて、古代の広い中国の中で情勢を見極める目と、それを支える人脈の構築力、かつカリスマ性があって本人は気付かないけど女性にもモテモテ、なんなら妲妃までちょっと好きそうじゃないか!カッコいい、カッコよすぎる…という、お肉屋さん。。いろいろ種は蒔いているが、まだ何もしていません、文王とも知り合っていません。。

    さあ、下巻で爆発させてくれ!!

  • 上はずっと前に読んでいて、ようやく中に入った
    上は修行編のような感じを受けたけど、中は動き始めを感じる
    どこのページか忘れてしまったけど、心に来る表現があった
    漫画の封神演義の影響で太公望や妲己、受王のイメージはだいぶ固まっていたけど、本作でだいぶほぐれたと言うか歴史に沿った人物?を感じることができた

  • 文明は滅びやすいが文化は滅びにくい。文明は学びやすく得やすいため、他がそれを凌駕する時が来る。が、文化はそうはいかない。馬車は文明であり文字は文化である。速い馬車は造れても文字に勝るものをつくるのは難しい。(p 253)

    学問とは、耳目で識ったことを生きながら考え、生きながら活かすこと。(p 288)

    平等と公平 - 民族が定住すれば、組織が必要となり、人に上下ができる。それはやむを得ず、つまり、平等はあり得ない。それぞれが能力に応じて尽力し、それが報いられる組織を作るというのが公平である。(p 361)

    夏、商、周、春秋時代。夏は禹王から桀王まで17。471年間。桀王は湯王に敗れる。

    威福 - 時に威圧を与え、時に福徳を与え、人を従わさせること。

  • 望の下に次第に仲間達が集い周辺の民族と商打倒への準備を着々と進めてゆく。望の右腕的な存在であった彪が敵として現れたのも下巻への楽しみへの一つ。酒池肉林も現代人が解釈している意味とは少し違い神々への祭典の要素があったとの解釈。

  • 太公望全3巻の中巻

    上巻は背景や人を覚えることに少し一生懸命でしたが、中巻は背景を理解した上で物語に集中することが出来、面白くあっという間に読み終わってしまいました。
    上巻で成長を重ね、下巻で目的を果たす。
    重要なシーンと大切な出会いの多いこの巻は、生き方が望みを叶えるのだと思わずにはいられません。
    成長から目的につながることが納得出来、充実した気持ちで読ませて頂きました!
    下巻ももちろんたのしみに

  • 姜の青年、太公望は「商を倒す」という強い思いを秘めつつ、旅をしながら多くの人物と出会い、自らを鍛えて大きく成長してゆく。「呪術の不合理から脱して、合理的な考えのできた人物」と、作者は太公望を評しているが、当たっていると思う。

  • 2017/11/20 16:50:22

  • <b><u>革命とは、新しいことばを必要とする</u></b>

    <blockquote>妻子を得て春陰にたたずむ望の胸中には、焦燥あるばかりであった。周公を中心に諸侯は策謀しつつある。しかし独り時代の先を視る望の苛烈な生は、人知れぬ哀しみにみちていた。ひとは己れを超えねばならぬ、あたかも小魚が虹桟を渡り竜と化するように。利に争うものは敗れ、怨みに争うものは勝つ、そしてそれを超えるとは。
    </blockquote>
    「新しい言葉が欲しい。」私のなかにの革命を起こす時期にきているのか、そういう焦燥感がページをめくる指を急がせた

    ーーーーーーーーーーー
    <blockquote> たしかに彪の性格は善良さに満ちたものではなく、素直さに欠け、人を傷つける拗強さをもちつづけている。集団で生活するのが人の常態であるとすれば、彪はそれにむかない孤独をもっているといえる。おそらく彪はそういう自分にいらだつことがあり、たくみに人にうちとけてゆけない不器用さを哀しんだのではないか。
    彪は口では大きなことをいうが、じつは小心である。それも望にはわかっている。望とすれば、自分を空想している彪を真の彪に会わせてやりたいと考えていた。それをたれかがしないと、彪はついに自己を知らずに、自分という幻影のなかで死ぬことになる。
    虚しい。
    人にとって何が虚しいかといえば、そのことがもっとも虚しい。一生のうちに真実がひとつもなかったということである。彪の一生がそうであってもらいたくない。
    ー彪はいま苦しんでいるであろう。
    望はそうおもう。奴隷の生活は暗昧のなかに沈みきっているにちがいない。が、足もとの小石に希望の光をみつけてほしい。闇のなかに光をみつける努力をしてほしい。それをする者は生き、それをしない者は死ぬ。この世もおなじである。</blockquote>

    [more]

    ーーーーーーーーーーーー

    <blockquote>「詠よ。ひとついっておく。彪がもしもわたしの下にいる者を殺そうとしたら、わたしが彪を斬る。そのとき、詠は彪をかばうか」
    「かばいます」
    「わかった。わたしが詠に願うのは、そういう自分を裏切ってはならぬということだ」
    詠ははっとしたようである。
    横できいていた参はしずかに一笑し、
    「なるほど、望どのはすぐれた長だ。その大器を蘇侯は看破なさったのか」と、話題を転じた。</blockquote>

  • 上中下の中でこの中が一番面白い。
    話が急激に進む展開ではないけれど、読んでいて一番学びや納得できる箇所が多かった。思わず云々と唸って読んでしまった。

  • 本巻ではチーム太公望が少しづつ人が揃い確実にコネを拡げ勢力を拡大していきます。
    当初想定していた物語とはまるっきり違う現実路線です。

    中国の歴史の一番古い王朝である夏王朝の歴史に少しだけ触れています。大変興味深い逸話でした。
    中華の古代民族と国名の話など知識向上の為にも良い本かと思います。


    物語も下巻を残すばかりとなりましたが一気に読んでいきたいと思います!!!

  • 感想は上巻と下巻に。

  • いよいよ盛り上がり

  • 2016/8/6

  • 2016/5/29

  • 中巻では、商に敵対する勢力が出始めて、なんだか壮大な話になってきます。

    望は離れ離れになってしまった同族の仲間たちと次々と再会します。
    さらに彼は商の周辺を飛び回って、商に反感を持っている勢力の信頼を得ていく。
    そうすることで、来る戦いのための地固めを行なっていきます。
    全体的に、上巻は悲壮感が半端なかったですが、中巻は希望の光が見えてきた雰囲気でした。

    印象的だったのは、中巻の望の心に、復讐を果たした後のこと、つまり新しい王朝、新しい国をつくるという志向が去来したことでした。
    上巻の望は商王への復讐心に支配されていたきらいがありましたが、苦しい経験をしたことで、将来を考えるようになったようです。

    中弛み感がなくて面白かったので、下巻にもすごく期待。

  • ますます面白くなってきた。登場人物がみんな生き生きと描かれている。

  • 酒池肉林ってすごいな

  • 再読。ほんとにわけも分からぬころから読んでいる本。
    先日ブクログの談話室でお勧めしたので懐かしくなって読み直しました。
    復讐というのは正義じゃない。
    でも精一杯正義を貫きつつ自分の目的に近づいていく…んだかなんだか。
    思うように進まない日々が、あとからあとから彼を助けていく。
    本当に、かっこいい。
    この表紙もいいですよね。そして挿絵も。かっこいいなあ~
    今から3000年も前にこんなすごいことが起こってのだと思うとすごい。太公望が成したことがあまりにすごいから封神演技などでは太公望はおじいちゃんなのかな…。中にいる太公望(いやまだ呂望か)は30前後。働き盛り。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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