華栄の丘 (文春文庫 み 19-13)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167259143

感想・レビュー・書評

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  • 『いい人』と言うのを究極まで煮詰めて、それに熱意と知恵で味付けをしたような人だと。味付けがキチンとなされているからこそ、負けないいい人になれたんだろうな。
    しかし、短い記述から想像する容貌がどうしても某RPGの商人になってしまうのは何故だ。

  • 主人公とその属する国・時代は、春秋戦国においては地味なほうだろう。それゆえ、他の作品に比べると迫力がやや劣る。しかし、柔和な華元の物腰、文公や華仲らとの熱い絆が、爽やかな読後感を与えてくれる。また、迫力が劣るといえども、やはりクライマックスの対楚防衛線は、小国ならではの緊迫感がよく出ており抜群の面白さである。

  • 争いを好まず、詐術とは無縁のまま乱世を生き抜いた小国の宰相、華元。大国晋と楚の和睦を実現に導いた男の奇跡の生涯を描く司馬遼太郎賞を受賞した名作。私はこの著者の作品に結構はまっています。特に中国文化が好きでもない私が、何故ここまではまっているのかは謎です。元々歴史物は好きだけど、何でだろ〜?自分でも不思議。多分読ませる作品で、ストーリーが先を読みたくなるドラマティックな展開だからかもしれませんね。

  • 読みやすい、登場人物が魅力的、一番おすすめの宮城谷小説ですo

  •  再読。ひたすらに、爽やかな読後感。これといった記述もなく、華元もその他の人たちも、全然具体的な容姿は浮かばないのに、彼らの表情だけはありありと感じることができる、この筆力に脱帽。

  • 華元の器の大きさに脱帽。
    春秋戦国時代の魯粛さん。(違)

  • 宮城谷作品の中で2番目に大好き。(マイナー好き?(笑))豪傑でも英雄でも美丈夫でもない主人公「華元」 柔らかく礼を最上とするその生き様、人間性は私の永遠の憧れなのかもしれないです。

  • 派手さはないけども礼とはなにかを知る本。

  • 中国春秋時代、小国・宋に生きた華元の物語。…詳しい感想は以下略。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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