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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167259181
みんなの感想まとめ
物語は、春秋時代の斉を舞台に、名宰相管仲と彼の盟友鮑叔の人生を描いています。彼らの周囲には個性豊かなキャラクターが揃い、彼らの思惑や行動が生き生きと表現されています。特に、管仲の成長や家庭の問題、運命...
感想・レビュー・書評
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キャラの濃い人たちの間で管仲と鮑叔が何を考え、何をし、どうなったかが実に生き生きと書かれている。
管仲は初めから「変わり者だけどかなりできた人」のように登場して、何をどうやって学んでそこまでになったのかがわからない部分もあるが、散財した兄とそれを許した母の家庭問題と、それも絡んでの李燕との別れがあって人間が磨かれていく。
上巻ではのちに妻、同僚や部下、協力者となる人たちとの運命的な出会いが面白く書かれている。著者の創作が多い部分だろう。
下巻では斉で取り立てられて、管仲が太子糾の、鮑叔が公子小白の、教育係になってからの話になる。国内外のドロドロした関係が出てきて俄然面白くなる。
ネチネチ変態野郎の諸兒(襄公)の横暴に対してどう対応するか、公孫無知の反乱に乗じてどう動くか、その駆け引きにハラハラさせられる。
公子小白(桓公)が即位した後の鮑叔の動きが素晴らしく、管仲もその期待に応える。国を治めるためにトップがどうあるべきか、庶民のためにどういう政策を取るべきか、儒教が起こる前に管仲が基礎を作ったと言えるだろう。
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中国周王朝の権威が衰退していく春秋時代の「斉」と言う国の名宰相管仲(紀元前7世紀頃)は、民を主眼とした富国強兵を進め、斉の桓公を周王朝に代わる最初の覇者と成した。
そこに至る道筋は「史記」の中でもドラマチックな場面の一つである。
宮城谷昌光の小説にしてはやや短かめではあるものの、鮑叔と管仲のエピソードを分かりやすくまとめて飽きることがなく、満足感も充分な物語。
この人たちが生きていたのは今から3000年近く前のことなのに、物語のなかでこんなに生き生きと描かれている。
もう随分前に単行本で読んでいたが、文庫でも独特の挿絵が割愛されることなく挿入されているのが、嬉しい。 -
管仲メインではあるけれど、管仲1人ではなし得なかったことばかり。人と人との繋がり、運命、そういったものが重なってその人の人生がある。
上巻はつまらないと思ってしまったが、当然ながら上巻が無ければ下巻にはならない。管仲という人の偉業と、その周りの人物に納得がいくのは上巻があってこそ。
徳を積むとは、どういうことか。本書には色々書いてあったが、少なくともハンムラビ法典の生き方ではいけないな。
大変、勉強させられました。 -
全2巻
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「倉廩(そうりん)実(み)ちて則(すなわ)ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱(えいじょく)を知る」――管仲の言葉が色褪せることはない。否、時代を経るごとに輝きを増してゆくだろう。
https://sessendo.blogspot.com/2022/03/blog-post_56.html -
管仲の苦節・活躍、実にみずみずしく描かれた名品である。我々日本人に比べ、中国人がいちいち前置きの話を始めて、人物にせよ政治にせよ、評価を定めようとする癖は特有だが、奇襲や神出鬼没を得意とする、倭寇のような日本人がまだ多い中、中国人のこの合理性は見るべきものがある。理屈っぽいと言って日本人の中には忌避する人が多いけれども、中国人のノリも親しむと、苦笑してしまうような近さがあり、面白い。どうも管仲の才は中国の礎を形作った大きさを持っていたらしく、笑い飛ばす類ではないが、そのへりくだった心構えは親しみを感じ、距離は近くなった。中国の世界に浸ってみるのもたまにはいい。
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[評価]
★★★★★ 星5つ
[感想]
「管鮑の交わり」の故事で有名な管仲・鮑叔が主人公の小説
下巻は斉の公子に傅として使えた管仲・鮑叔が斉の宰相、重臣となり、斉が覇者となるまでの物語となっている。
上巻と比較すると歴史上の出来事をベースに物語が構成されており、要所要所の物語は読んだことのある内容だった。しかし、連続した物語として読むと別の面白さがあった。
管仲が残した言葉に「倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る。」があると読み、有名な「衣食足りて礼節を知る」は管仲の言葉が由来となっているのだと感心した。紀元前の時代に民生を考えた人が存在したことに感動した。
一方で敵対する公子に使えていた管仲を宰相として推薦した鮑叔も一角の人物であると感じた。 -
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上に同じ。上下二巻でさらっとは良くもあるが、具体的に何を行って何が良かったか見えてのないのはマイナス。とにかくすごかっただけに終わった感じ。
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紀元前6世紀、中国春秋時代の政治家、管仲の話。斉の名宰相として名を馳せる。実家を離れざるを得なかった若い頃の境遇や、婚約破棄で別れ別れになったつらさを経て鮑叔と出会い、お互い優れた才能を発揮していく。
この作品は管仲の話なのだが、断然鮑叔という人物のほうがすばらしく描かれている。管仲が名宰相となれたのも、鮑叔がいたからこそ、であるとしみじみ感じた。管仲を推して自分は身を引くところも感動である。 -
すっかり春秋時代と宮城谷昌光にハマりました。
管仲と桓公のやりとり、挿話は高校時代の漢文で散々出てきたなぁと懐かしく。
この時代背景を知っていたら、もっと深みがあったかもしれないな。
現代に活かせる教訓が盛りだくさんだった。 -
倉りん実ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る。
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春秋時代の名宰相管仲の円熟期を描いている。
「運命の矢」などは物語のクライマックスだ。
登場人物達の志の高さは、今の時代に欠けているもので心地よい。
斉の桓公の宰相になってから以降の活躍が、淡々と描かれているのが残念。
筆者あとがきに「管仲をえがくのは難しい」と書かれていたが、その通りなのだろうと思った。 -
個人的には、管仲よりも鮑叔の方に魅力を感じた一冊。莒から斉に戻るときの実行力はもとより、何より人はここまで社稷や友のために自己を滅することができるのかと思った。管仲が宰相になってから鮑叔は物語からフェードアウトしてしまうのが少し残念だけれど、そもそもタイトルが『管仲』なので、ほぼW主人公の如き扱いだったそれまでが破格だったのかも。主題ではないけれど、襄公と文姜についての描写も解釈の余地が残されていて良かったです。
物語としておもしろかったのは上巻だけど、読んで良かったと思ったのはやっぱり下巻だなあ。 -
20111204 民のための政治。今の日本の政治家に欲しい。
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4167259184 333p 2006・7・10 1刷
著者プロフィール
宮城谷昌光の作品
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