- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167262273
作品紹介・あらすじ
"私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。その通りかもしれない"…森の館に幽閉された美少女と、大都会の空白に起こる連続殺人事件の関係は?錯綜する人間の欲望と、息もつかせぬストーリー展開で、日本ミステリ史上に燦然と輝く赤川次郎の処女長篇。
感想・レビュー・書評
-
彼女が華麗に引き起こす連続事件と、その彼女の心情だけでも見応えたっぷりで魅力的。
「マリオネットの罠」にかかった彼女が、読後はとても切ない存在に思えてならない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まず率直に面白かったです。
今まで読んできた赤川次郎作品の中で、一番
暗いというか、ホラー的観点で描かれた作品
だなと、感じました。ユーモアのイメージが
あった赤川次郎作品なんですが、ここまで
用意周到に組み込まれた伏線回収、そして
ミステリーの醍醐味である、どんでん返し。
そのすべてが、本格的というか、少し怖い
印象にストーリーが進まれているなと私は
感じました。マリオネットの意味を知るとき
驚愕の展開を楽しめると思います。 -
赤川次郎さんの作品を初めて読みました。
三毛猫ホームズよりも先にこちらを読みましたが……なんというか……ネバっとした空気というか、不気味な感じで、夜中に読むと悪夢を見そうだなと思いました。
と言いながら、後半は先が気になっちゃって夜中に読みふけってしまいましたが(笑)
そもそも、誰が主人公なのかよく分からないまま、最後まで来てしまいましたね~。
たくさんの人が無惨に殺されていくので、全ての登場人物を疑って読んでいたのですが、そのせいで結局誰が黒幕か分からず、余計混乱しただけでした…… -
本当に失礼な話なのですが、「今更、赤川次郎は無いかな」と思いながらも買った記憶の一冊でした。
少し前に読んだ"毒 poison "も、限定カバーに惹かれて長編の合間の箸休め的に読んだものだったし・・・。
読んでみて、反省です。
ごめんなさい、「今更無い」ではなく、「今でも有り」でした。
出てくる小道具などは時代を感じさせますが、物語に引き込む展開や、帯にも書いてあるのに騙されたどんでん返し、脱帽です。
解説に有りましたが、赤川次郎の中では異質の作品みたいですが、私には見直すきっかけになる一冊になりました。
-
あきちさん、こんにちは!
初めまして。私の拙いレビューにいいねと
フォローまでして頂き、ありがとうございます。
私も、赤川次郎さん...あきちさん、こんにちは!
初めまして。私の拙いレビューにいいねと
フォローまでして頂き、ありがとうございます。
私も、赤川次郎さんの作品は
遠い昔に読んでいたなぁ~って…
また読み返そうとは思ってはなかったんだけれど
急にそんな気持ちがムクムクと沸いてきて
その頃読んでいた作品をブクログ始めてすぐに読みあさり
時代を感じながらも、やっぱいいもんはいい!そう思いました(^^)
まさに「マリオネットの罠」は、そんな作品です。
でも不思議と最近の赤川次郎さんの作品には
手が伸びませんね(^^ゞ
こちらからもフォローさせて頂きますので
これから、どうぞよろしくお願いします!2023/05/05
-
-
「私のことを、父は”ガラスの人形”だと呼んでいた」
森の館に幽閉された美少女。ガラスのように脆い神経を持った美少女を助け出そうとするが、それは新たな連続殺人の始まりだった。錯綜する人間の欲望と、息もつかせぬストーリー展開。赤川次郎の処女長編ミステリにして、サスペンスの最高傑作。
伊坂幸太郎さんの”3652”で、影響を受けた本として、紹介していたため、手に取ってみました。
まず、冒頭。
トラックの運転手が雨降る森の中で殺されるシーンから始まる。不気味な描写だけど、興味を惹く表現の数々に、「あっこれ、当たりだ。絶対、面白い」と確信しました。サスペンス系の作品はあまり読んできてないけど、大満足。
ページ数も350ページ程度と比較的読み切りやすいボリューム。本作は四章構成で,それぞれの章ごとで雰囲気が異なっており、ドキドキハラハラしながら僕の興味を離さない展開。切れ味鋭いサスペンス。後半に驚きの真相が明らかになる。
これが赤川次郎さんの長編処女作とは恐るべし。脱帽です。早く他の作品も読んでみたいと思えるほどにハマりました。(赤川次郎さん、これからよろしくお願いします。)
みなさんもこの、サスペンスの最高傑作。ぜひ、手に取ってみてくださいね。 -
皆さんが仰るように、40年前の作品とは思えないほど引き込まて、一気読みしました!他の赤川次郎の作品と比べると、なんというのな‥いい意味での重みを感じます。とんでもない男に操られてしまった雅子、ただひたむきに彼を想って命をかけた美奈子‥ふたりのことを考えるとちょっと切なくもなります。
-
'21年1月7日、読了。
うーん…ちょっと期待が大き過ぎた?まあ、つまらないとは言いません、面白かったです。
以下、ちょっとネタバレかも…未読の方、ご注意を!
主人公の修一君が、イマイチ魅力的じゃないな、なんて読みながら感じてましたが…そういう事ね┐( ∵ )┌だから、上手く書いているなぁ、と、普通は思うのだろうけど…なんかなぁ┐( ̄ヘ ̄)┌
僕には、…雅子が一番魅力的に思えました。←これも、なんだかなぁ。
う〜ん…でも、40年くらい前の作品だし、世の評価も高いみたいだし…「良い作品」なんだろうなぁ。でも正直僕には、「バチッ」とは、きませんでした。星★、3.3位、かなぁ…。 -
赤川次郎さんの本を読んだのは何十年振りだろう…「晴れときどき殺人」だったかな。内容は覚えてないけど、まだ子どもでドキドキしたのを覚えてる。
こちらの本もドキドキハラハラ。
手記読んだ後に推理した結末と違った。自信あったのに(笑)当たらなくて良かったけど。
タイトルの意味を考えると、なるほど納得。
ちょっと苦手な分野もあったけど面白かった。 -
読み終えたー!
なかなか本屋で探しても売ってなかったので、電子書籍で読みました。
面白くてサクサク読めました。
期待しすぎてたので、そこまでビックリは無かったかな〜でも、ストーリー的には面白かった!
一言で表すと、美奈子が本当に可哀想すぎた。 -
久しぶりに読んでみたくなって買った赤川次郎氏の一冊。
読んでる途中で気になり調べたら40年くらい前の話でした。
連絡で公衆電話を使っている所がちょっと古いなと感じたくらいで、あとはあまり古いと感じなかった。
後半からの話がおもしろく、最後は驚きで終わった。
読みやすい内容でした。
どんでん返しがすごかった小説でした。
著者プロフィール
赤川次郎の作品





