マリオネットの罠 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2006年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167262273

感想・レビュー・書評

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  • 赤川次郎さん初読み。とても有名な著者だが、これまで読んだことがなかった。
    フランス留学帰りの主人公上田修一が、教授の紹介で3ヶ月で100万円という破格のバイト代でとある姉妹に住み込みでフランス語を教えることになったところから話は始まる。サスペンス&ミステリ。姉妹が住むのは長野県茅野の山の中にある理由ありのお屋敷。絶対に何かが起こると思わざるを得ない謎めいた姉妹と使用人らが住んでいた。その後は、話は壮大になりつつ怒涛の展開が繰り広げられる。複数回起こる殺人はなかなか生々しかった。
    最後に全ての謎が解明するまで目が離せなかった。

  • まず率直に面白かったです。
    今まで読んできた赤川次郎作品の中で、一番
    暗いというか、ホラー的観点で描かれた作品
    だなと、感じました。ユーモアのイメージが
    あった赤川次郎作品なんですが、ここまで
    用意周到に組み込まれた伏線回収、そして
    ミステリーの醍醐味である、どんでん返し。
    そのすべてが、本格的というか、少し怖い
    印象にストーリーが進まれているなと私は
    感じました。マリオネットの意味を知るとき
    驚愕の展開を楽しめると思います。

  • 彼女が華麗に引き起こす連続事件と、その彼女の心情だけでも見応えたっぷりで魅力的。
    「マリオネットの罠」にかかった彼女が、読後はとても切ない存在に思えてならない。

  • やられた。静かに進んでいく流れにそのまま流されてしまい、最後のどんでん返しはすごい。
    しかも作者の処女長編ということです。
    今でも活躍されている方の作品を遡ることができたのは幸運でした。


    フランス留学から帰国した上田修一は、恩師の紹介でフランス語の家庭教師の口を得る。3カ月間住み込みで報酬は100万円、教える相手は広大な敷地に洋館を構える峯岸家の美人姉妹だ。ある日修一は洋館の地下にある牢獄を見つけ、幽閉されている3女・雅子と出会う。ガラスのように脆い神経をもった美少女を助けだそうとするが、それは新たなる連続殺人の始まりだった! 息もつかせぬストーリー展開で、日本ミステリ史上に燦然と輝く赤川次郎の処女長篇。

  • 赤川次郎さんの作品を初めて読みました。
    三毛猫ホームズよりも先にこちらを読みましたが……なんというか……ネバっとした空気というか、不気味な感じで、夜中に読むと悪夢を見そうだなと思いました。
    と言いながら、後半は先が気になっちゃって夜中に読みふけってしまいましたが(笑)

    そもそも、誰が主人公なのかよく分からないまま、最後まで来てしまいましたね~。
    たくさんの人が無惨に殺されていくので、全ての登場人物を疑って読んでいたのですが、そのせいで結局誰が黒幕か分からず、余計混乱しただけでした……

  • 本当に失礼な話なのですが、「今更、赤川次郎は無いかな」と思いながらも買った記憶の一冊でした。
    少し前に読んだ"毒 poison "も、限定カバーに惹かれて長編の合間の箸休め的に読んだものだったし・・・。

    読んでみて、反省です。
    ごめんなさい、「今更無い」ではなく、「今でも有り」でした。
    出てくる小道具などは時代を感じさせますが、物語に引き込む展開や、帯にも書いてあるのに騙されたどんでん返し、脱帽です。
    解説に有りましたが、赤川次郎の中では異質の作品みたいですが、私には見直すきっかけになる一冊になりました。

    • かなさん
      あきちさん、こんにちは!
      初めまして。私の拙いレビューにいいねと
      フォローまでして頂き、ありがとうございます。

      私も、赤川次郎さん...
      あきちさん、こんにちは!
      初めまして。私の拙いレビューにいいねと
      フォローまでして頂き、ありがとうございます。

      私も、赤川次郎さんの作品は
      遠い昔に読んでいたなぁ~って…
      また読み返そうとは思ってはなかったんだけれど
      急にそんな気持ちがムクムクと沸いてきて
      その頃読んでいた作品をブクログ始めてすぐに読みあさり
      時代を感じながらも、やっぱいいもんはいい!そう思いました(^^)
      まさに「マリオネットの罠」は、そんな作品です。

      でも不思議と最近の赤川次郎さんの作品には
      手が伸びませんね(^^ゞ

      こちらからもフォローさせて頂きますので
      これから、どうぞよろしくお願いします!
      2023/05/05
  • 「私のことを、父は”ガラスの人形”だと呼んでいた」

    森の館に幽閉された美少女。ガラスのように脆い神経を持った美少女を助け出そうとするが、それは新たな連続殺人の始まりだった。錯綜する人間の欲望と、息もつかせぬストーリー展開。赤川次郎の処女長編ミステリにして、サスペンスの最高傑作。

    伊坂幸太郎さんの”3652”で、影響を受けた本として、紹介していたため、手に取ってみました。

    まず、冒頭。

    トラックの運転手が雨降る森の中で殺されるシーンから始まる。不気味な描写だけど、興味を惹く表現の数々に、「あっこれ、当たりだ。絶対、面白い」と確信しました。サスペンス系の作品はあまり読んできてないけど、大満足。

    ページ数も350ページ程度と比較的読み切りやすいボリューム。本作は四章構成で,それぞれの章ごとで雰囲気が異なっており、ドキドキハラハラしながら僕の興味を離さない展開。切れ味鋭いサスペンス。後半に驚きの真相が明らかになる。

    これが赤川次郎さんの長編処女作とは恐るべし。脱帽です。早く他の作品も読んでみたいと思えるほどにハマりました。(赤川次郎さん、これからよろしくお願いします。)

    みなさんもこの、サスペンスの最高傑作。ぜひ、手に取ってみてくださいね。

  • 皆さんが仰るように、40年前の作品とは思えないほど引き込まて、一気読みしました!他の赤川次郎の作品と比べると、なんというのな‥いい意味での重みを感じます。とんでもない男に操られてしまった雅子、ただひたむきに彼を想って命をかけた美奈子‥ふたりのことを考えるとちょっと切なくもなります。

  • 赤川次郎…名前とミステリー小説の作家さん。ということしか知りませんでした。

    本屋さんに表紙を向けて売られていたので、初めて読んでみましたが、何よりも40年以上も前の作品という事で、今読んで時代の違和感を感じさせないところが良かったです。

  • 奇行的な描写はあるものの内容は面白く最後の展開も予想外でした!
    婚約者は可哀想すぎますが・・・
    それぞれの立場で理解しながら読み進むと更に面白味が増す本ではないでしょうか?

  • 赤川次郎さんの本を読んだのは何十年振りだろう…「晴れときどき殺人」だったかな。内容は覚えてないけど、まだ子どもでドキドキしたのを覚えてる。

    こちらの本もドキドキハラハラ。
    手記読んだ後に推理した結末と違った。自信あったのに(笑)当たらなくて良かったけど。
    タイトルの意味を考えると、なるほど納得。
    ちょっと苦手な分野もあったけど面白かった。

  • '21年1月7日、読了。

    うーん…ちょっと期待が大き過ぎた?まあ、つまらないとは言いません、面白かったです。

    以下、ちょっとネタバレかも…未読の方、ご注意を!

    主人公の修一君が、イマイチ魅力的じゃないな、なんて読みながら感じてましたが…そういう事ね┐( ∵ )┌だから、上手く書いているなぁ、と、普通は思うのだろうけど…なんかなぁ┐( ̄ヘ ̄)┌

    僕には、…雅子が一番魅力的に思えました。←これも、なんだかなぁ。

    う〜ん…でも、40年くらい前の作品だし、世の評価も高いみたいだし…「良い作品」なんだろうなぁ。でも正直僕には、「バチッ」とは、きませんでした。星★、3.3位、かなぁ…。

  • 読み終えたー!
    なかなか本屋で探しても売ってなかったので、電子書籍で読みました。

    面白くてサクサク読めました。
    期待しすぎてたので、そこまでビックリは無かったかな〜でも、ストーリー的には面白かった!
    一言で表すと、美奈子が本当に可哀想すぎた。

  • 久しぶりに読んでみたくなって買った赤川次郎氏の一冊。

    読んでる途中で気になり調べたら40年くらい前の話でした。

    連絡で公衆電話を使っている所がちょっと古いなと感じたくらいで、あとはあまり古いと感じなかった。

    後半からの話がおもしろく、最後は驚きで終わった。
    読みやすい内容でした。

    どんでん返しがすごかった小説でした。

  •  中学生の頃、よく赤川次郎を読んだ。というか、赤川次郎が私を小説の世界に導いてくれたといってもよいほどだ。しかし、いつの間にか赤川次郎に全く手を出さなくなった。なんとなく大人が読むにはちょっと・・・。という自分の中でのイメージが出来上がっていたからなのだが。
     しかし、この作品は処女作ながらもミステリとしての評価が高く、その内容から久しぶりに手を出してみたのだが・・・。
     正直言って凄かった。ミステリとしても練りに練られていて、先へ先へと誘われていく。ああ、そういえば、作者は巧みなストーリーテラーだったなと思い出す。
     でも、このまま終わってしまうのか?確かにこのままでも面白いのだが、果たしてこれでそんなに高評価が得られるのか?と疑問に思っていた頃、最後の最後にアッと思わされる大どんでん返しが!世界がひっくり返りました。自分の信じていた世界が一変。騙されたい人には是非お勧めです。

  • 最後の最後で騙されました。

  • 久しぶりに再読である。赤川次郎と言えば、三毛猫ホームズど真ん中な青春時代であったが、この作品は全然違う。ダークな、そして最後にあっと驚かされる結末が待っている。好きな一冊。今読んでも古臭くなく、一気に読める。おすすめ!新装になってましたね。

  • 最初から最後まで不気味な感じで、寝る前に読んだ時には同じような世界観で殺される夢を見たくらいです。最後に何かあると分かっていたのに予想出来なかったのが悔しい。
    読み終えて、作中の女性たちは強くもあり悲しい生き物でもあるなと思いました。

    赤川次郎の作品をちゃんと読んだのは初めてで、有名な三毛猫ホームズのシリーズではなく、知らないタイトルのものを…と思って軽く手に取ってみましたが他の作品も読んでみたくなりました。

  • 赤川次郎の処女長編小説で、1977年の作品。
    刊行順としては、「死者の学園祭」の方が一ヶ月早いが、実際に書き上げた順番は「マリオネットの罠」の方が先なのだという。

    森の館の地下に幽閉された少女と、一見関連のない人物たちが次々と犠牲になっている連続殺人事件。
    この館の主人である峯岸家と、そこに家庭教師として関わることになった上田、その婚約者の美奈子、事件を追う刑事、そして犯人自身など、様々人物の視点から物語が紡がれていく。

    論理的な謎解きなどはないが、スピーディーな展開と次々に変わる視点で、読者を飽きさせずに引き込んでいく魅力ある作品。
    今読んでも古さを感じさせないところも素晴らしい!

  • 読みやすく、面白い。非常に良い本でした。なんとなく、予想していたような展開でしたが、それでも魅力に溢れていると感じました。登場人物が、多く出てくるようになっていますが、それでも、読みずらいことはなく、むしろ物語の深みが増すばかり。物語の後半を読んでいて抱く読者の感想は一貫して、この本を高く評価する感情ばかりでしょう。読者の感情すらもこの本にかかれば、マリオネットです

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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