疵: 花形敬とその時代 (文春文庫 263-4)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167263041

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  • 戦後の混沌の中、花形敬という男がいた。

  • ステゴロ--素手による喧嘩という己の喧嘩哲学を貫き通して戦後の混乱期を駆け抜けた花形敬という男の生涯を描いたノンフィクション。
    安藤組大幹部としての評伝としては弱い、というネット書評がありましたが個人的には副題に[花形敬とその時代]とあるとおり180°価値基準が変わった時代に生きた人々の空気感を感じられるという意味で良書と判断しました。
    特に終戦後の無秩序状態の中での警察--愚連隊・侠客--三国人集団の関係性などは現代にも通じる問題の端緒を知る上で必読と言えます。

著者プロフィール

1933年、旧朝鮮・京城生。55年、読売新聞社に入社。71年に退社し、フリーのノンフィクション作家に。著書に『誘拐』『不当逮捕』『私戦』『我、拗ね者として生涯を閉ず』等。2004年、死亡。

「2019年 『複眼で見よ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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