駆ける少年 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.37
  • (5)
  • (23)
  • (35)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 181
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167266035

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  文章の流れるかんじが好き! お話の内容は、多少「どこかで見たような…」という気がしてけれど、この文章の世界にもっとつかっていたいと感じました。

  • 公木龍之が主人公で、父親が龍之介と呼ぶ。これだけで父の後ろ姿を息子がたどり解かろうとしていくのが切々と伝わってきます。切
     亡くなった父親の過去帳から生い立ち、自分の記憶の中にある父親に事業の失敗までをたどる。
     冒頭の夢の少年は父で今の自分の不安定さでもある。その姿が。文末まで引きづられていく。
     あとがきに公木は父のペンネームでもあり、亡くなった父のことが解らないとも著者は書いている。
     家族から見えていない父親の姿。見えていなかったからこそ、滋味深く思う。愛しく思う。

著者プロフィール

鷺沢萠(1968.6.20-2004.4.11)
作家。上智大学外国語学部ロシア語科中退。1987年、「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。他の著書に『少年たちの終わらない夜』『葉桜の日』『大統領のクリスマス・ツリー』『君はこの国を好きか』『過ぐる川、烟る橋』『さいはての二人』『ウェルカム・ホーム!』など。

「2018年 『帰れぬ人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

駆ける少年 (文春文庫)のその他の作品

駆ける少年 ハードカバー 駆ける少年 鷺沢萠

鷺沢萠の作品

ツイートする