ファザーファッカー (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 904
レビュー : 140
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167267049

作品紹介・あらすじ

十五歳のとき、私は娼婦だった。売春宿のおかみさんは私の実の母であり、ただ独りのお客は彼女の情夫で、私の育ての父だった……。自由を求めて旅立つ多感な少女を描くベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 評価しようがない重々しさで後半は胃が痛くなった。吐きそう…と言った方が正しい。

    DVと共依存、モラハラ…など凄まじく歪んでいて、静子は家庭内でゴーストシープだったのかな…と読んでいて、動悸がおさまらなかった。(若い頃に読まなくってよかったー…)今(この年齢)だから耐えられる内容。赤裸々だけど淡々としているところがこわい。(この淡々さがあるからこそ読み切れた)これで感情が込められていたら読めなかったと思う。

    義父は完全におかしいけれども、お母様が一番異常だと思った。天然無知。その世界しか知らない。軽く病んでる。コンプレックスというものが人(義父)をここまで変えてしまうのかとも思った。

  • 悲惨な体験をこんなにも暗くならずに書けるタフさ、文章力に驚愕!

  • H30.12.03 読了。

    とんでもない作品を読んでしまった。
    それが第一の感想。
    しかも、この作品はフィクションではなく、自伝小説なのである。
    完全に実話ではないにしても、ほぼほぼ実話に近いのだろう。

    壮絶。

    えげつない事が次々と、というかえげつないことしか出てこないのに、読みやすい。
    グロテスクな表現がないのがまた読みやすい。

    人に優しくしようと思える読後感。
    こんな男、こんな親になってはいけない。

  • 内田春菊さんはつくづくすごい人だ。養父からの性的虐待、見ぬ振りをする実母、我関せずのいい子ちゃんを演じる妹。特別な家庭ではない。貴方の隣りにも親から性的虐待を受けている子どもはいる。表に出ないだけ

  • 昔あらすじを聞いて、恐れ多くて読まないでいましたが、私自身結構な年齢になったので読んでみました。
    確かに凄く読後感が悪い話でしたが、勉強にはなりました。
    「文学的な要素がない」「淡々としすぎている」などの意見がありますが、内容からしてその方が読みやすいと思います。これで文学の深い文章だともう読めないと思う。

  • ひきこまれるよ。

  • 内田 春菊の【ファザーファッカー】を読んだ。

    「こんなことがあるのか!?衝撃の自伝小説」帯のコピーをそのまま使わせてもらう。

    まさにこの一言に尽きる小説だ。

    以前に読んだエッセイの中で内田氏はファザーファッカーについてこう語っている。

    『最初の作品「ファザーファッカー」は遺言代わりだった。〜中略〜「じゃあ小説にして、出版して恥か

    かせてやれ」と、母からされたことを小説にしはじめた。』

    内田氏は実母と妹と大喧嘩をして親子姉妹の縁を切っている。その自伝はひとつひとつの言葉がずしりと

    のしかかってくるほどの緊迫感と重圧で読むものを圧倒する。

    幼少の頃から実の父に暴力を振るわれ、怯えながら生活をする。そして両親の離婚。次に母親が連れてき

    た男、すなわち後の養父が最低の男だった。

    簡単に説明してしまえばこういう事である。

    主人公の静子(すなわち内田氏)は実母と養父の願望というか希望通りというかとにかく成績優秀の優等

    生でいなければいけない生活をしいられた。勉学は常に学年のトップでなければ許されない。3位とかで

    叱られ、暴力を振るわれ、1位になればそこから落ちることは許されない。

    そんな中、事件は起きる。当時付き合っていた彼氏との性行為の末、妊娠してしまうのである。

    性に対する知識が希薄な上に、早い対応をすることが出来ず、下腹部が大きくなるまで親にも言い出せ

    ず、そのままにするのである。

    そして発覚。ここからがこの事件の悲劇の始まりである。

    ろくでもない養父は、妊娠を検査すると言い張り、ついには我が子に対して淫行を働くのだ。

    しかも実母がこれを承知のうえで黙認するという有様。妊娠した静子が悪いと・・・。

    その後はそれが儀式のように養父に犯され続ける静子。これがまぎれもない事実というのだから言葉が出

    ない。

    今だから言える性的虐待などではなく、立派な犯罪ではないか。

    小説としての構成うんぬんを通り越し、同じ男として、この養父に怒りを感じ、同じ人間として失望して

    しまう。

    こんな事実が許されるのだろうか。いくら血の繋がりがない養父とは言え、父である。暴力の挙句の性的

    暴行。最低と簡単に表現していいものかどうかすら疑問に思ってしまう。そしてそれを黙認する実母。

    こちらは血の繋がった実の母だ。犬畜生より劣る。

    この本を読み終えてしばらくたつが、こうして思い返してみるだけで怒りが蘇る。人間はここまで畜生に

    なれるのか。色々な意味で深く考えさせられる作品である。

    個人的には未成年の性行為も大人の不貞な性行為も否定はしない。お互いが了承の上の行為であるなら

    ば。しかし、昨今見受けられる、悪意の性的暴行や屈強な男達が力任せに暴行をする行為は絶対に許せな

    いのだ。男なら堂々と口説け!そう思わずにはいられない。

    正直、なんと言っていいのかわからない作品なのだ。あまりにも事実が重過ぎる。

    内田氏が恥を忍んでこの作品を世に出した意味を、読む立場としては真剣に受け止め、考えなければこの

    作品を「小説」として読むことはたいそう難儀な事ではないだろうか。

  • ものごころついてから16歳で家を出るまで、母と妹と養父との暮らし。心理的・身体的虐待から、中絶を経て性的虐待へ。

    養父、どんなメンタリティなんでしょう。母親はなぜそのようになったのか?妹は何を思ってどんな人生を辿ったのかと知りたくなりました。

  • 2018年12月10日

  • タイトルで「なんだこれ?」と思った。裏表紙の内容紹介を見てもピンと来なくてとりあえず読んでみようと思い購入。

    途中までフィクションだと思っていたが、ネットで調べたら著者の自伝的小説とわかり驚いた。

    主人公の周囲にはまともな人間が誰一人いない。読後感は胸糞。この一言に尽きる。

    主人公はその後どのような人生を歩むのか。続編も読んでみることにする。ただ、また胸糞悪くなったりして…

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著者プロフィール

1959年長崎県生まれ。漫画家、小説家、俳優、歌手。1984年に漫画家デビュー。1994年『私たちは繁殖している』『ファザーファッカー』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。その他の作品に『南くんの恋人』『あなたも奔放な女と呼ばれよう』など。私生活では4人の子どもの母親(夫はいない)。

「2017年 『エッチなお仕事なぜいけないの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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