「化かされた古狐」亭の憂鬱 警部リチャード・ジュリー (文春文庫 ク-1-2)

  • 文藝春秋 (1985年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167275303

みんなの感想まとめ

物語は、スコットランドヤードのジュリー警部が第二弾となる殺人事件を解決する過程を描いています。舞台は北海の町とロンドンを行き来し、仮装パーティの前夜に起きた若い女性の殺害事件が中心となります。登場人物...

感想・レビュー・書評

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  • 実はこれ、小学生の頃に読んだシャーロック・ホームズを除けば、初めて読んだ海外ミステリーだったりする(^^ゞ
    その面白さに、読み終えるとすぐに1作目の『「禍の荷を負う男亭」の殺人』を買って読み。
    その後が何だったかは記憶にないけど、やっぱり同じような感じの海外ミステリーを探して読んだ。

    奥付を見ると、この本が出たのは1985年11月25日とある。
    真冬の冷たい雨の降る日に買った記憶があるから、読んだのは86年の1月か2月くらいかなぁー。
    これと『「禍の荷を負う男亭」の殺人』で海外ミステリーにハマって以降、その手の本ばかり読んでいた。
    とか言って、1988年の初めには流行に素直に従って『ノルウェイの森』も読んでたりするんだけどね(爆)

    もっとも、そっちの方向に行くこともなく。
    その後も海外ミステリーや、その頃ハヤカワから出た「モダンホラーセレクション」のホラー小説、あとはスティーブン・キング、そんなのばっかり読んでいたと思う。

    日本の小説に戻って来るのは1993年か94年くらい?
    文庫化した『リング』を読んで、いわゆる「ホラー・ジャポニズム」と言われた一連のホラー小説にハマったり、上司から回ってきた宮部みゆきの小説を読んだりしたんだけど。
    ただ、それでも海外ミステリーは並行してずっと読んでいたと思う。
    そういえば、今年の正月にテレビで『十角館の殺人』をやってたけど。
    ウィキペディアを見ると『十角館の殺人』は1987年に出て。“日本のミステリー界に大きな影響を与え、新本格ブームを巻き起こしたとされる”とあるけど、その頃自分は海外ミステリーとホラーばかり読んでいたから、「新本格ブーム」なんて全然知らないし。
    『十角館の殺人』も知らなければ、綾辻行人という名前を見た記憶すらない(^^ゞ
    本屋なんて、3日を開けずに行っていたのになぁー。
    ま、ブームなんて、関係ない人からしたらそんなもんなんだろう。



    というわけで、『「化かされた古狐」亭の憂鬱』の感想だ(爆)
    このシリーズは、その後の本の帯に「ご存知パブミステリー」というコピーが載るように、アメリカ人の著者による英国趣味と、皮肉と温かさがいい具合に混ざったユーモアがいいんだよね。
    主人公であるジュリー警部(この2作目まで警部。3作目以降は警視)は内面に寂しさを抱えている人ではあるんだけど、まぁ基本的にしっかりした心の持ち主ってことなんだろう。
    (ギャグやジョークでなく)常にユーモアを忘れないし、弱い立場にいる人たちへの温かい目も持っている。
    そこに爵位を返上したスノッブな元貴族のメルローズ・プラント、シリーズでは常に助手となるウィギンズ、嫌味な上司のレイサーといった面々が加わるわけだが。
    もちろん、そこにはプラントの叔母である、いかにもなアメリカ人wのアガサも加えなきゃ絶対ダメだろう(^_^;)

    この『「化かされた古狐亭』の憂鬱』では、さらにシリーズには必ず登場する、元気で賢いお茶目な子ども(+イヌw)。
    さらに、この物語で重要な役割を占めることとなる哀しい人(たち)が加わることで、哀切に満ちた温かくも可笑しい、ちょっと洒落たミステリー(小説)が展開される。

    これは、とにかくラストがいい。
    哀しくて、寂しくて、でもなぁ〜んか救われる。
    そんな感じ。
    だから、何度でも読める。
    そこがいいわけ。

  • スコットランドヤードのジュリー警部の第二弾。

    今回も北海の海辺の町、とロンドンを離れた殺人事件。
    十二日節の前夜は仮装パーティーをすることになっているようだが、
    その仮装のまま若い女性が殺された。
    仮装パーティが行われたお屋敷の主、準男爵は、
    彼女が十五年前お屋敷から出て行った子だと主張していたが、
    本当にそうなのか。
    準男爵の息子は否定する。

    主要人物の人物像がはっきりしない。
    とくに元貴族のプラント。
    彼が何を求めて、または、何が楽しくて、
    捜査に首を突っ込んでくるのかがわからないし、
    捜査能力や推理力があるようには読み取れない。
    というか、存在意義がわからない。

    ジュリーの部下のウィギンズのキャラクターもまとまりがない。
    蓄膿症で、雑情報の宝庫で、カラテの使い手で。
    意外性のかたまり、ということなのか。
    彼をもっとワトソンとして昇格させて方が良いのでは。

    いや、もういっそのことプラントを抹殺して、
    その叔母アガサをワトソン役に持ってくる方が良いかも。

    さらにいえば、
    コージーミステリーと言うには、
    多分、苦みが足りない。
    人生のほの苦さが。

  • 元貴族のメルローズと警部のジュリーの、仲がいいんだかそうでもないんだかわからない感じの推理合戦。
    地味に英国推理小説してる中で、メルローズの伯母さんのキャラが強烈かも(笑)。

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