「鎮痛磁気ネックレス」亭の明察 警部リチャード・ジュリー (文春文庫 ク-1-3)
- 文藝春秋 (1986年1月1日発売)
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感想 : 5件
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167275310
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みんなの感想まとめ
この作品は、スコットランドヤードのジュリー警視が織りなすコージーミステリーの魅力が詰まっています。元貴族のプラントとの関係を描きつつ、事件解決に向かうジュリーの姿が魅力的です。印象的な子供たちが登場し...
感想・レビュー・書評
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雰囲気はすごく好きなんだけど、ドラマ性がイマイチ弱いよーな。
ウィキペディアの「コージーミステリー」のところには、”ブルース・F・マーフィーはマーサ・グライムズをコージー・ミステリー作家の代表に挙げている。”とあるけど。
これなんかは、確かにコージーミステリーっぽさが前面に出すぎちゃった感があるかな?
ただ、マーサ・グライムズのコージーミステリーっぽさというのは、(たぶん)英国趣味が高じてのもので。
自分みたいにマーサ・グライムズから海外ミステリー小説に入ったのではなく、クリスティーやドロシー・L・セイヤーズ(G・K・チェスタトンとかも含まれるかもしれない)といったイギリスのミステリー小説を読んできた人からしたら、それらの系譜につながる人と見るような気がする。
とはいえ、作品をずっと読んでいると、この人ってやっぱり現代(と言っても当時のw)アメリカ人なんだなぁーと感じるところがあって。
そういう点を踏まえると、いわゆる「コージーミステリー」とはビ・ミョーに異なっているような気がするんだよね。
ただ、そのいわゆる「コージーミステリー」の基準は、自分がなんとなくイメージする「コージーブックス」にある小説の表紙の感じなので。
実際にそれらを読んでみたら、マーサ・グライムズと同じと感じるのかもしれない。
これは雰囲気がすごく好きと書いたけど、それはこの小説に出てくるどこか浮世離れした登場人物(というか、完全に浮世離れしちゃった人も何人かw)の魅力によるところが大きい。
(なんと、犯人ですら浮世離れした人物だったとは!w)
めんどくさいクレイギー姉妹から始まって、家族揃ってアホバカのボーデンハイム一家。
ロンドンパートの登場人物は、さらにあっちにイッちゃった個性の持ち主揃い(^^ゞ
ゲームの面々は元より、アッシュ・クリプスとホワイト・エリー夫婦とその子たちなんて、もはやスターウォーズに出てくる酒場レベルだ。
ぜひ、映像化してほしい(爆)
そんな中でも、やっぱりマーサ・グライムズならではと言えるのが、やたら元気なエミリーとケイティ・オブライエンの哀しさ。
さらに言えば、ポリー・ブレイド、ジェニー・ケントンの存在だろう。
このお話は、その辺りの登場人物(+犯人)が持っているはずのドラマがストーリーに絡んでこないのが惜しいところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スコットランドヤードのジュリー警部あらため警視の第三弾。
なんだかんだ、ジュリー警視は元貴族のプラントは仲良くやってるらしい。
プラントを元を訪ねるはずだったのに、
事件解決に向かわされるジュリー警視。
このシリーズがコージーミステリーなのかと疑問を感じ始めたが、
そう言われてみれば、
毎回印象的な子供が登場することに気が付いた。
今回も馬を操り、大人たちとその間を飛び交う噂を操る少女。
彼女から情報を引き出すためには、何かを渡さないといけない。
最後に犯人に追いかけられながらも、
酷い目には遭わず助かるのはもちろん、コージーミステリーだから。
プラントが、村の嫌われ者の貴族の鼻をあかすところは、
溜飲が下がる。
吉野美恵子の作品
