鎮痛磁気ネックレス亭の明察 (文春文庫 275-31 警視リチャード・ジュリー)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167275310

作品紹介・あらすじ

ロンドンから40マイル、このところ首都のベッドタウンとして不動産業者の着目するところとなったリトルボーンの村は、しかし、たたずまいあくまでものどか、もちろんパブもある。村の森から犬が人間の指をくわえて現われたのが事件の発端、警視昇進に照れながら腰をあげたジュリーは、事件を追ってロンドンと村を行き来する。

感想・レビュー・書評

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  • スコットランドヤードのジュリー警部あらため警視の第三弾。

    なんだかんだ、ジュリー警視は元貴族のプラントは仲良くやってるらしい。
    プラントを元を訪ねるはずだったのに、
    事件解決に向かわされるジュリー警視。

    このシリーズがコージーミステリーなのかと疑問を感じ始めたが、
    そう言われてみれば、
    毎回印象的な子供が登場することに気が付いた。
    今回も馬を操り、大人たちとその間を飛び交う噂を操る少女。
    彼女から情報を引き出すためには、何かを渡さないといけない。
    最後に犯人に追いかけられながらも、
    酷い目には遭わず助かるのはもちろん、コージーミステリーだから。

    プラントが、村の嫌われ者の貴族の鼻をあかすところは、
    溜飲が下がる。

  • 一作目では「赤い鰊(ニシン/レッド・ヘリング)」だった翻訳も、今作ではもっと分かりやすく「誤導のトリック」にレッド・ヘリングのルビでしたよ。
    『「老いぼれ腰抜け」亭の純情』で再会するレディ・ケニントンとはここで出逢うんですね。
    そして警視に昇進!本人はあんまり気にしてなさそう(笑。
    今回も強烈なキャラクターがわんさか。

    TRPGっぽいのが出てくるし、ダイアナ妃も文中に出てくるし…うーん、時代はいつぐらいなんでしょ?
    多分戦後30年くらいではあるんだろうけど。
    ジュリーさんの子供時代に戦争体験してるわけだし。
    でもダイアナ妃、だから1981年以降か…。
    アメリカでの発行年数が1983年だから、ほぼそのくらいの年代なのかしらん。

  • イギリスののどかな村で起こった殺人事件は犬が咥えてきた指が発端だった。やがて死体が発見され、身元調査が始まる。
    警部と部長刑事、さらにその友人の元貴族が事件の捜査に乗り出す。

    訳文が古くて読みにくかった。もうこれがすべての敗因。
    ページの割りに内容は薄いし、前半は事件がまったく進まずに、大して重要でない登場人物の描写にページを費やされてイライラ。
    その人たちが事件を引っ掻き回すとか、何かしらのサジェスチョンを与えるとかがあればまだよかったのに、それもナシ。
    確かに個性的でよくできたキャラクターたちだけど、ミステリに絡んでこないのはちょっと…。
    事件が解決されてからもだらだらと話が続き、余韻も何もあったものじゃなかった。
    いくつもの事件がひとつになっていくミステリ部分は面白かったし、犯人も以外だっただけに非常に残念。

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