悶える者を救え亭の復讐 (文春文庫 275-32 警視リチャード・ジュリー)
- 文藝春秋 (1987年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167275327
作品紹介・あらすじ
『バスカーヴィル家の犬』の舞台ともなった、荒涼たるダートムアで、三人の子どもが次々とむごたらしく殺された。現地にとんだジュリー警視が出会ったのは、地元警察のサム・スペード気取りのハードボイルド刑事。何かと張り合いながら、二人の視線は旧家アッシュクロフト家の10歳の女相続人ジェシカをめぐって火花を散らす。
感想・レビュー・書評
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三人の子供が次々と殺された事件を追うジュリー警視が出会ったのは、ハードボイルドを気取る地元の刑事。
その男は過去の事件をずっと追い続けていた。
一度投げたグライムズではあるけれど、シリーズ第1作の『「禍いの荷を負う男」亭の殺人』の復刊を寿ぎ再び手を出してみた。
こちらの許容量が広がったのか、以前よりは読みやすくなっていたけれど、この犯人は反則じゃね?とか、思わせぶりすぎるよなとか、やはりすんなりとは受け入れ難かった。
事件ではなくてその周辺を描くなら、もう少しこう…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スコットランドヤードのジュリー警視の第六弾。
どうなんだろう、
元貴族のメルローズが出てくるまでの方が
面白かったような気がするのだが。
印象的な子供が登場するこのシリーズには珍しく、
子供が殺されるという連続殺人で、
ミステリー的には面白かったが、
そんな犯人?そんな動機?という感じで、
結末が突然すぎる。
そして、原作順に読むはずだったのに、読む順番を間違えた。 -
マキャルヴィ主任警視と初めましての巻!
ウィギンズさんが引っ張りだこですな~。
んでもってプラント氏は中盤まで出番無し。せつない!
と、思ったら最後に立場逆転のどんでん返し(笑。
「夜の犬」ってどういう意味なんだろうなぁ。
英語圏ではよくある慣用句?
それともバスカヴィル家の犬でも読んでたら分かったのかな。
訳者あとがきで翻訳の苦労が語られていたけれど、やっぱり大変なんですねぇ。
"それが小さな壜のなかに入っていた陸からの便りででもあるかのように。"あたりとか、すごく好きですけど。