きんぎょの夢 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 386
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167277147

作品紹介・あらすじ

おでん屋を経営する砂子には、結婚してもいいと思っている男がいる。ある日、店に見知らぬ女がやってきて-婚期を逸した女のはかない夢を描いた表題作の他、結婚をめぐっての親と子の心の行き違いをテーマにした「母の贈物」と、子のない老夫婦の哀歓を優しく見つめた「毛糸の指輪」の計三篇を収録。向田ドラマの小説化第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。「きんぎょの夢」「母の贈り物」「毛糸の指輪」の三篇。向田さんの描く女性は、うっすらと不幸そうで、どんどん不幸になりそうで、なのに最後のきわきわで踏ん張って前を向く。それに元気づけられるというよりも、きっと誰だってそういうものなんだろうなあと、納得させられてしまう。

  • 「きんぎょの夢」読了。まぁ夫婦ってハタから見ても分からないよね。「母の贈物」母親なんだから許してやれよって言うの、実の親だからこそ簡単に許せなかったりするんだよね。これもハタから見ても分からんもの。「毛糸の指輪」子どものいない老夫婦。向田邦子はとにかく読みやすい。

  • 紙一枚の重みと価値を作品にできる向田さんにただただ感じ入る
    我身を清めて邪念なく、読みたい

  • 向田邦子 著「きんぎょの夢」、1997.8発行。きんぎょの夢、母の贈り物、毛糸の指輪の3篇が収録されています。どの作品も味わい深く読み応えがあります。特に、母の贈り物が私には秀逸でした。

  • 切なくじんわりする話。こんな作品をかける向田邦子は、心根が優しい。

  • 哀しい女の話かと思いきや、人情小さな幸せ物語だった。

  • わたし、損してるってわかってるんだけど、女性作家さんが好きじゃないのよね。エッセイとかはいいし、ものにもよるんだけど。

    多分あんまり良い作品に出会おうと思う前から、「女性作家は苦手だな」って思っちゃって読むのをあきらめてしまったところがよろしくない。

    「自分が『女だから分かる』、ってことを、直視したくないというか、十分現実で女というものを突き付けられているんだから、一人の世界に浸る時くらいは、それを忘れていたいっていうかね。だから、頭のバランスをとるには、どうしてもそういう『女』を排除したものを読みたくなってしまう。

    でもこの本は、時代が少し離れているせいか、その時代の雰囲気のほうが素敵だな、という目線で読めたから、嫌な感じは受けなかった。

    女のどろどろした部分とかさ、そういうの、どうでもいいのよ、って、思いたいのよね。いやね、分かるからこそ、自分もおんなじ女だからこそ、なのだけれど。だから、どうでもいいっていう風に、見ないふりしてるみたいなことは良くないのかなとか思うんだけど、

    醜い足の引っ張り合いとか、「私主義」を抜けきれない女の幼稚さとか、男目線の女の振る舞いとか、

    いらんのですわ。そういうの、極力ない世界に、私は行きたい。
    でも、そんなん無理ってわかってるから、一人の時は、そういうの避けて本を読みたい。

    でも、向田さんは好きだなと、思った。

  • ヒューマンドラマの巨匠、向田邦子氏の小説です。オムニバス形式の3作品が収録されています。いずれも結婚直前の人間ドラマでした。最後の『毛糸の指輪』は頑固な男とその妻がひょんなことから身寄りのない女の子の相談役になり、晴れてその子が結婚でき、実の娘のように喜ぶ話はほっこりしました。

  • 解説がよかった。

  • 向田邦子の放送台本を中野玲子氏が小説化したということ。
    昭和の香りたっぷりの人情風味たっぷりの味のあるお話3つ。
    誰が演ったらいいのかな、と思いながら読みました。
    この時代の昭和は、ほんとに今と違うわね。でも「きんぎょの夢」がよかったかな。

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著者プロフィール

1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2020年 『向田邦子ベスト・エッセイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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