冬の運動会 (文春文庫 む 1-15)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167277154

感想・レビュー・書評

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  • 苦手な人間関係拗れ系?かと思ったが、読み終わってみれば、それぞれの想いが絡まっただけで、皆が自身の心を支える場所を探しながら毎日を送っているのだなと、安堵の感情が湧いた。
    が、、立場上、妻のあや子に深く同情してしまう。

  • 表題に相応しく、慌ただしい家族劇が展開されています。
    寺内貫太郎一家を陽とするならば、こちらは陰。どんなに汚れていても家族の絆は断ち切れない、ということを悲劇的に描いていて、モヤモヤとさせられる作品です。

  • 高校の時に万引きで補導されてしまったエリート家の長男菊男。小さな靴修理店の夫婦のもとに入り浸っていた。元軍人の祖父は30以上も年の離れた愛人が密かにおり、息子とうまく接せられない父も亡き友人の妻息子の家庭が心地よい。

    お互いに傷つけあってばかりで、素直になれなくって、ちょっとせつなく悲しい話。

  • 向田作品は擬似家族ものをテーマにしたのが結構あるんですが、これもそのひとつ。うーん、自分が実際こういう状況に置かれたらと思うと、複雑。やっぱり本当の家族が一番いいな。

  • あっちの夫婦はこれで終わりなの?と、ちょっと寂しかったです。靴屋さんのほうがとても好きでした。おじいちゃんも、人間くさくていい。すごくいい。 ドラマ化、キャスティングはなかなかいいと思います。期待。

  • 時代背景は今よりだいぶ前だけど、<br>家庭事情は今とあんまり変わらないんだなって思った。

著者プロフィール

向田邦子(むこうだ・くにこ)
1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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