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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167277178
作品紹介・あらすじ
2025年、是枝裕和監督により再ドラマ化。Netflixにて配信!
年老いた父に愛人がいた――。
四人の娘は対策に大わらわ。
だが、彼女たちもそれぞれ問題を抱えていた。
未亡人の長女は不倫中、次女は夫の浮気を疑い、
三女は独身の寂しさに心がすさみ、
四女はボクサーの卵と同棲、そして母は……。
肉親のエゴと愛憎を赤裸々に描き、家族の在り方を追求してきた著者の
到達点ともいうべき傑作。
向田邦子の放送台本を小説化した文庫オリジナル、
累計30万部のロングセラー!
みんなの感想まとめ
家族の愛憎や葛藤を描いた本作は、四姉妹がそれぞれの問題に直面しながらも、強い絆を保つ姿を鮮やかに描写しています。年老いた父の愛人発覚をきっかけに繰り広げられる波乱の展開は、男女関係の複雑さを含みつつも...
感想・レビュー・書評
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今から半世紀程前の放送台本を小説化された本作。
向田邦子さんと言えば、やはり昭和を代表するホームドラマの脚本家というイメージが強くて、読んでいる最中でも登場人物が躍動しているような賑やかさを感じた。
昭和の作品だけあって、現代と明らかに異なるのが、男女の恋愛模様や結婚観。ジェンダーバイアスなんて言葉が聞かれる程、ジェンダー問題が叫ばれる昨今の感覚からは、あまりにかけ離れているので違和感を通り越して愉快に感じる。時の流れで人の感覚って、確実に変わり続けているんだなぁと妙に感心してしまった。
是枝裕和さんによるNetflix版『阿修羅のごとく』が公開されるのをキッカケに読んだが、イメージが固定されない様に本作を読み終わるまで、Netflix版のキャストは見ないように我慢・・・笑
そして読後にキャストを確認して、ひとりニマニマ。
いやぁ〜流石にキャスト選ぶの上手いなぁ。
でもね、小説も負けてはいないんですよ。
なんてったって、解説は、な、なんと!
女優の南田洋子さんですからね!!
うーん、現代っ子だと通じないかも。長門裕之さんとおしどり夫婦の南田さんですよ。って、無理か。笑
昭和の色濃い賑やかな作品。
四姉妹それぞれの悩みや葛藤、そしてこの時代の男達の不器用で愛らしいこと。たっぷり堪能させていただきました。
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先日読んだ若草物語に続き四姉妹小説。
ドラマは見てない。
年老いた父に愛人発見、長女不倫中、次女の夫に浮気疑惑、三女独身で心が荒む、四女同棲相手とのゆくえやいかに…。これは波乱の予感しかない。
何とかして父に愛人がいるということを母に隠そうとする四姉妹。その中でそれぞれが自分自身の問題にぶつかり、姉妹に八つ当たりし、でもなんだかんだ姉妹の絆は強いということを実感するお話。
男女関係の問題が山ほど出てくるけど、常にわちゃわちゃしている会話劇で4人それぞれのシーンがテンポよく進んでいくので、ドロドロしている印象はあまりなかった。
家族だから遠慮ないし、みんなありのままをさらけ出していて面白い。
「水気絞ったら絶対網子姉さんの方が多いわよ」
「大根おろしじゃあるまいし…」
向田さんのエッセーは読んだことあったけど、小説も人間味溢れ出ていて面白いな。結構好き。 -
凄い本です♪
よくここまで人の気持ちが書き込めるものです。すばらしい才能ですよね!
流れるように読みました -
わちゃわちゃしていて面白かった。永遠に読んでいられそう。
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初めての向田邦子作品。
4姉妹と母ふじ、彼女らのパートナーの男たちの言動が面白かった。
男は働き女は家を守る…という時代だったのだと思う。男尊女卑が当たり前の時代にこうも女は魅力的に生きていたのだな、と感心してしまった。
私がうら若き乙女だった高校時代、箸が転げてもおかしくて、通学の電車やバスでいつでも友達とおしゃべりして笑っていたのを思い出す。恋バナもあれば学校の先生の話もあればテレビの話も…たいていはしょうもない話だった。
そして今も職場でも休日でも、とりとめなくしょうもない話で花を咲かせている。
あ、女ってこういう生き物なのか。
向田作品を読んで我が身を振り返り悟った。
面白かった! -
好きな本。四姉妹もの。
長女 綱子(45)
未亡人。お花の先生。
既婚男性と交際中。
次女 巻子(41)
夫と一男一女を儲ける。おっとりした性格。
夫の不倫を疑っている。相手は秘書?
三女 滝子(30)
未婚。交際歴なし。司書。
融通が利かず素直に甘えられない性格。
四女 咲子(25)
小さい時におみそにされた事を根に持ってる。
デビュー前?のボクサーと同棲中。
父 恒太郎(68)
母 ふじ(65)
物語は父親の不倫現場を三女が目撃してしまったところから始まります。母親に気付かれないように、どうにか収めたい四姉妹だけど、それぞれも問題を抱えていて、、、。
昭和54年のドラマの脚本を書籍化されたようです。(多分)。次女と三女の間が11年空いてるのはお父さんが出征されてたからのようです。昭和54年頃の生活も覗けて面白かったです。豆腐屋さんがラッパ吹いて売り歩いてたり、電話はアパートの管理人室にあって呼び出しだったり。
今から45年近く前の話なので、結婚観とか色々違う。45年で大きく変化したのか、少ししか変化出来てないのか。女の人が働いて1人で生きていくのも、離婚も珍しい時代だったろうから、夫に依存せざるを得なくて、、、グッと堪えて耐え忍ぶ女性陣。そりゃ阿修羅にもなるよね。
姉妹同士でたくさんケンカするけど、他所の人が姉妹の誰かに危害を加えようとすると味方になる感じは、昔の私と妹の関係に似てるな。
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40年以上前が舞台なので価値観や男女観は当時のままなのだが、嫌味な押し付け感やジャッジがない。昔の男性文豪の小説を読むときに感じる嫌ったらしさがない。女性の描く女性と男性の描く女性ってやっぱり違うなあとしみじみ。
そして向田邦子が凄いのは、古くなっていないところ。時代の流れで移り行く価値観よりももっと深いところにある家族の愛憎が、淡々としたなかにもしっかりと描かれていて沁みた。何気ない会話に味があって本当によかったなあ。
Netflixのドラマも1話観てみたけれど如何にも演技している演出が原作のイメージとあってなくて残念だった。本の方がおすすめ。 -
Netflixのドラマを見てから原作を読んだ。原作の方が父の心情だったり、当時と現代の不倫に対する考え、娘より息子という意識の違いが分かる。鷹男さんと勝又さんが良いキャラ。
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不倫はいけないことなのはもちろんなんだけど、人ってそんなに清廉潔白に生きられるほど賢くなくて。誰しもひとつやふたつ後ろめたいところがあるからこそ、どこか滑稽で、愚かしくて。そんな滑稽で愚かしい相手に諦観に近い感情を持っていて。ロボットのように、正しい行いだけをして、正解だけの人生を歩めない。愚かしい人のサガというか業というか、そういうのを愛をもって描くから、向田邦子や有吉佐和子の作品って深く沁みるのかも。
向田邦子の描く長女はしっかりしているようで、甘え下手ゆえに一番大切なところで選択ミスをしている。そこが人間臭くて切ない。 -
両親と4姉妹が行き来できる距離に住めば様々なことが起きますよね。年老いた父の浮気疑惑から話が始まり…。
「姉妹って、へんなもんね。ねたみ、そねみも、すごく強いの。そのくせ、姉妹が不幸になると、やっぱり、たまんない」@滝子。相手の奥さんに怒鳴り込まれても不倫を続ける度胸に驚くし、浮気相手への間違い電話を聴くなんて想像しただけでも恐ろしい。 -
始まりはファミリードラマのようでこんなワイワイがどこまで続くのかといささか食傷気味でしたが、読み進めるうちにどんどんスピードアップして、真ん中以降はものすごいスピードで読んでいました。
高校生の頃、滅多に本なんか読まないガールフレンドが電車の中で珍しく文庫を読んでいるのに出くわし、「何読んでるの?」と聞くとそれが向田邦子さんでした。その頃は司馬さんにハマっていたワタシはちょっと彼女を軽蔑したものですが、女と男の心の様子を性的な描写抜きでしっかり描けていて、会話も軽妙で、本当に楽しく読むことができました。 -
四姉妹と、その父親・母親。旦那。愛人。子供。
四姉妹が四姉妹とも、性格も違えば考え方も違う。そんな4人が、互いに抱える問題を、干渉しすぎるでもなく、でも気にかけていて。
実際の家族ってのも、こういうもんなんじゃないかな、と思う。
個人的には、父・恒太郎が、口数は少ないが、やはり四姉妹のことを常に気にかけているところに、人間の暖かみを感じる。
たまに出てくる核心をつくような発言にヒヤリとしたり、納得したりしつつ。
気づけばあっという間に読破。
さて、この物語が書かれたのが昭和五十四年頃だという。まるで現代小説のように読み進めていたが、、おそるべし、向田邦子。
向田邦子の作品は今回はじめて読んだが、具体的に「こうだ」と語られなくても、読者に「ああ、きっとそういうことなんだろうな。」と思わせるところが、なんというか、機微 と言いますか、、
そう感じさせるところがすごいな。
他の向田作品も読んでみたい。 -
父・恒太郎の不倫疑惑をきっかけに、4人の姉妹が策を練る。しかし四姉妹もそれぞれ悩みや隠し事を抱えていた。家族、姉妹、男女―それぞれの人間模様から、人の抱える「阿修羅」を見る。1979年のNHKドラマの脚本、その後映画化、舞台化された本作。
なんて寂しく、孤独で、人の生き様を正直に描いた作品なんだろう。両親と四姉妹からなるひとつの家族と、その周囲の人物。それぞれが心の内に黒く苦々しい想いを抱えつつも、表面的には出さず「今」を維持して平穏を取り繕う。
母・ふじが家族に見られないところで襖にミニカーを投げつけ、その後にこっそり千代紙で修復して何食わぬ顔で過ごす描写が強烈に印象的で、この作品全体を表しているようだった。
10代では気付けなかった現実が年齢を経て心に刺さり、平穏や幸せは努力と忍耐の賜物なんだと思わずにはいられない。ずしりとしたテーマを背負っているからこそ、途中から三女滝子と勝又の不器用な恋模様は良い小休止になった。
近しい間柄だからこそ感じる愛憎や歪みを第三者的視点で見つめる。読む時期によって感じ方や感情移入する人物が変わりそう。
2003年版の映画キャストが好きだったので、観てみたいと思う。 -
NHKでドラマの再放送を観て続きが気になり読んでみました。自分は男兄弟しかいないから姉妹の関係性はわからないけど、滝子の"ねたみ、そねみもすごく強いけど、不幸になるのは、やっぱりたまんない"って言葉になんか共感。面白かったです。
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男と女に教科書があるのなら、私はこの本を教科書にしたい。
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WITTY!
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著者プロフィール
向田邦子の作品
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