桃から生まれた桃太郎 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1999年8月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167277185

みんなの感想まとめ

父と娘の心の行き違いを描いたこの物語は、善意から生まれる誤解や感情の繊細さを優しく表現しています。著者の向田邦子が持つ独特のリズム感ある会話は、登場人物たちの心情を鮮やかに伝え、読者は自然と彼らの世界...

感想・レビュー・書評

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  • 再読。母と娘を描いた小説と父と娘を描いた小説。女性作家にとっては前者の方が遠慮なく書きやすいように思うのだがどうだろうか。父と娘は家族でありながらも互いにもう一歩踏み込めない距離があり、本音で話しているようで大事なところを隠しているような遠慮がある。その遠慮の具合が温かさを醸し出していて微笑ましい。

  • 父と娘の行き違い、それも善意から起こされて。向田邦子自身の結末を知るからこそ、どこまでも優しい物語に涙が出てきました。

  • 放送台本というだけあって、それぞれの状況も心情も手に取るように分かる読みやすい文章で、頭の中でそれぞれの人物に、様々なキャスティングをしながら楽しんだ。

    それぞれにブレない信条がある、人を想う気持ちってのは、最後には必ず届く。当たり前だけどなかなか出来なくて、忘れがち。大切な事を教えてもらいました。

  • 「桃から生まれた桃太郎」(1999.8、文庫)、面白かったです。向田邦子の放送台本を、中野玲子が小説化したものだそうです。早く妻を亡くした獣医の川田竜造は娘の桃子と二人暮らし。善意からおこる父と娘の行き違いをユーモラスに描いた作品。素晴らしいです。ドラマになってるんでしょうね。見てはいないけど。読後、源氏鶏太の小説の世界に通じてる感じがしました。登場人物がみんな「いい人」です!

  • さすがの向田邦子。
    親子の心情、その交差する様子が上手にあたたかに描かれている。スピーディ。

  • のどかな良い時代のお話

  • 向田邦子の脚本を小説化した物で、
    向田邦子らしい 愛情あふれる家庭の物語。
    言葉が 実に いきている。

    桃子 もとい 桃太郎が 何とも言えず すくすくと育っている。
    大柄で オンナらしさが 微塵も感じられないと
    父親 竜造は おもっていた。
    それが 結婚する相手があり、
    その相手が なんとなく 気に喰わない。

    その過程で起こる 
    さまざまな 勘違い 早とちり 誤解が 笑いを誘う。

    みつ子 初江 それぞれが 健気にいきている。
    はっきりと言うタイプと 内にこもるタイプの二つに
    別れている。

    『なかなかいえない』というもどかしさが
    上手く表現されて 物語の運びかたが うまく
    気配りされた 作品だった。

  • あ~テレビドラマだなあ、、って感じ。
    小気味よい台詞にテンポの良いストーリー展開。
    読んでいて気持ちいい。さすが向田さん。
    綺麗な言葉使い(上品という意味ではなく)にホッとしました。

  • 父と娘の会話が、
    とても温かくて、
    ほっこりとした気持ちで詠み終えれた素敵な内容でした*

  • この人の話はいつも優しい。

  • 微笑ましい。
    家族っていいね。

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著者プロフィール

向田邦子(むこうだ・くにこ)
1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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