- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167277215
作品紹介・あらすじ
宴会帰りの父の赤い顔、母に威張り散らす父の高声、朝の食卓で父が広げた新聞…だれの胸の中にもある父のいる懐かしい家庭の息遣いをユーモアを交じえて見事に描き出し、"真打ち"と絶賛されたエッセイの最高傑作。また、生活人の昭和史としても評価が高い。航空機事故で急逝した著者の第一エッセイ集。
感想・レビュー・書評
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今ごろ読むなんて!と著者に叱られそうだけど、どっこい全く色褪せない珠玉のエッセイ集ですね。24篇のエッセイ何れもがキラリと光る逸品揃いで、どこから何時読んでも肩が凝らないしとても良い♪ さすがの向田邦子さん、飛行機事故で亡くなられたのが如何にも惜しまれる!
印象に残ったのが黒柳徹子が何度も何度も留守電かけて来た話で抱腹絶倒モノでした笑
うんうん そうそう!と腑にいっぱい落ちる話ばかりで思わずにやにや。お父上の勤め先 東邦生命やら、石川県七尾市やら、鹿児島の海とさつま揚げやら と私的にも馴染み深い箇所がてんこ盛りでした。
まさに時の朝ドラ「カムカムエブリバディ」みたいな濃い昭和の匂いでホカホカと心温まる読後感でした。満点です詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
向田邦子さんの、24篇のエッセー。
それにしても色々なエピソードの記憶がしっかりしていて、さすが作家さんだなと思いました。
沢木耕太郎氏が解説を書いている途中で墜落事故を知ったようでした。あとがきでは、癌の治療をして奮起してるところが記されてました。もう亡くなられて40年経つのですね。
あ・うんは色々とドラマ化、映画化されてますが、杉浦直樹が出ていたNHKのが好きだったかな。-
Tomさま
いつも「いいね」をありがとうございます。
杉浦直樹が出ていたNHKのドラマとは「阿修羅のごとく」でしたかしら。杉浦直樹と...Tomさま
いつも「いいね」をありがとうございます。
杉浦直樹が出ていたNHKのドラマとは「阿修羅のごとく」でしたかしら。杉浦直樹と加藤治子の道ならぬ恋、加藤治子の秘められた情念の演技が素晴らしかったですね。民放では「冬の運動会」が忘れられません。そうそう、先日「向田邦子の恋文」を読了ばかりです。
遅ればせながら、フォローさせて頂きました。これからも宜しくお願いいたします。2022/03/10 -
nazunaさま。コメントありがとう。
記憶がしっかりされてすごいですね。
そうです、加藤治子さんがとても可愛らしい演技をされてました。最近...nazunaさま。コメントありがとう。
記憶がしっかりされてすごいですね。
そうです、加藤治子さんがとても可愛らしい演技をされてました。最近はそういうドラマが少なくなりました。
今後もお互いに良書に巡り合えるといいですね。2022/03/10
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父親の厳しさと理不尽さ。大人では大事な思い出に変わるのですね。
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【私の本棚】女優、エッセイスト・美村里江さん 「父の詫び状」向田邦子 家族の奥まで捉えた観察眼 産經新聞
https://www.sankei.com/smp/life/news/200801/lif2008010026-s1.html -
今の時代には考えられない、厳格で煙ったい父親。思い出が辛くもあり懐かしくもありといったエッセイ。子供心に理不尽な態度を取る父親への反感、母親に感じる不憫な気持ち。
母親に初めての海外である台湾旅行をプレゼントしたくだりがあり、「どうか落ちないで下さい。どうしても落ちるのだったら帰りにして下さい」と書かれているのを読んで、その後、飛行機事故で亡くなった向田さんの皮肉な運命を感じた。 -
文庫本の裏表紙には「真打ち」と評されていたが、本書は本当にエッセイの傑作。何より、登場人物が生き生きしていて読んでいて楽しい。
日常の何気ない場面から連想が様々に飛び、それらは一見バラバラで脈絡の無さそうに見えるのだけれども、その実有機的に結び付いている、というのが(解説にもあったが)職人芸の極みだと思う。
24編のエッセイが収録されていてどれも魅力的なのだが、1番のお気に入りは「お辞儀」。親がお辞儀する姿を見た居心地の悪さ。とてもよくわかる -
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はじめまして。
向田さんの記事を探しておりました!とっても嬉しいです。
向田さんは端正な文章で、理知的なところが光る方ですよね。
お料理の本...はじめまして。
向田さんの記事を探しておりました!とっても嬉しいです。
向田さんは端正な文章で、理知的なところが光る方ですよね。
お料理の本も書かれていて、何品か真似して作ったこともあります。
【欲しがりません、勝つまでは】なんて、ほんの数年間だけのことです(笑)
それ以外は、しっかりとそれぞれの暮らしを工夫して楽しんでいたんじゃないでしょうか。
なんて、この眼で見たわけじゃないですが。
【豊か】という観点だったら、今よりも豊かだったかもしれませんよ。
また向田さんの作品に出会いましたら、教えてくださいね。
素敵なレビュー、ありがとうございます!2013/07/03
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確か中学か高校の現国の試験に出たのだったと思う。
お父さんが酔っ払って帰ってきて、子供たちにお土産を渡すエピソード。
妙に印象的で、ずっと覚えていた。
鮮やかで、面白くて、正に天才的だと思う。
いつかこんな文章を書きたい。
著者プロフィール
向田邦子の作品






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