箱の中 (文春文庫 あ 2-16)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167278168

作品紹介・あらすじ

犯罪者として警察に追われる放蕩息子の身を案じ、別れた妻の家を訪れた男が見たものは睡眠薬の小瓶、大型の電気鋸、そして二つの大きなダンボール箱。一体なにが起こったのか、そしてあの箱の中身は…。表題作ほか、選りすぐりのホラー小説全十篇。

感想・レビュー・書評

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  • 解説にもあるが、ミステリー好きからすると「箱-筺-匣」(はこ)というと開けずにはいられないような衝動があると思う。
    この10編の短編集は全てが小さな箱のようなもので、一つ、また一つと開けていくのが辞められなくなる(次から次へと読まずにいられなくなる)ものでした。
    物凄く怖い-理解が難しいというものはなく、どちらかというと世にも奇妙な物語のように「雰囲気ホラー」なイメージを受けました。
    だからこそ、自分が主人公になったかのように、作品の世界に入り込んでいけたと思う。

    ガツンと読み応えのあるものではないが、頭の片隅にいつまでも残る。そんな印象を受けた。

  • 時間軸系のお話が多い短編集。泣けるお話がありました。

  • [加納朋子さんが解説を書いている]
    解説 加納朋子

  • 短編集。ブラックジョークとちょっぴり怖い要素が満載。全10話。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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