十五代将軍徳川慶喜 上 (文春文庫 な 6-17)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167282172

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  • (「BOOK」データベースより)
    相次ぐ外国船の来航や、財政破綻に喘ぐ徳川幕府。英邁の誉れ高い一橋慶喜は、幕政改革の切札として将軍後見職に就く。一方、京では近藤勇、土方歳三、沖田総司ら新選組と、尊皇派との死闘が始まる。慶喜と沖田という二人の男に愛される運命の女・みのの物語を軸に、幕末という大転換期を描ききった雄渾無比の歴史ロマン。

  • 慶喜サイドからかなり書かれているのだろうと思っていたら、
    実はそうでもなくて、かと言って容保さんもそんなに出てこなくて
    意外に出てきたのが直接にはあまり関係無さそうな新選組。
    しかも、書かれている年代から言ってまあ仕方無いんだけど、
    沖田さんがやたらかっこいい設定。(笑)
    一応美男子ではないことになっているけど。
    ここぞというときには沖田さんが出てきます。
    そして普通に恋愛に発展します。
    史実から考えて、う~ん…と思うけど、結構ここまで恰好良いのも
    それはそれでお芝居的で面白いかなーと思います。
    全くありえないことじゃないし…。
    でも大抵こんな恰好良い設定の沖田さんときたら、
    土方さんとめっちゃ仲良し
    だったりすることが多いんだけど、
    この沖田さんは土方さんどころか近藤さんとも仲が悪いですね。
    このあたりも意外です。
    せめて近藤さんのことは心底尊敬している沖田さんがいいなあ。

    慶喜サイドでむしろ新選組邪魔くらいの内容の本を読みたかったんで
    そういう意味では期待。
    史実を勉強して、ある程度っっこみが出来るように
    なったからこその楽しみ方かも?
    沖田さんが死んでしまう設定はまさか変わらないだろうけど、
    このままみのと脱走したら面白いのに、とちょっと思います。(笑)

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著者プロフィール

明治四十一年(一九〇八年)、東京・銀座に生まれる。代々医師の家の生まれ、東京大学法学部、経済学部を卒業。小説家のほかに経済学者の顔を持ち、長く大学で経済学の教鞭をとる。昭和三十一年「燈台鬼」で第三十五回直木賞を受賞。一躍人気作家となり、時代小説、歴史小説を執筆するようになる。デビュー作『出べそ物語』、『子守の殿』(オール読物新人賞)『細香日記』で吉川英治文学賞を受賞。人気シリーズとして「月形兵庫シリーズ」はよく映像化されている。昭和五十四年(一九七九年)死去。

「2023年 『傍若無人剣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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