十五代将軍徳川慶喜 下 (文春文庫 な 6-18)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167282189

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  • (「BOOK」データベースより)
    将軍・慶喜の英知も時代の奔流には抗しえなかった。第二次長州征伐に敗れて朝廷に大政を奉還し、水戸、そして駿府へと落ちていく慶喜。だが、沖田総司ら新選組の運命はさらに過酷だった…。幕府の幕を引いた慶喜から、新時代の主人公たる渋沢栄一まで、数多の人物を通して時代の奔流を活写した会心作。

  • 私が戦国時代とこの辺りの時代が好きなのは、
    自分の信念を抱いていて、義に篤い人が多いから。
    なので、新選組ときたら試衛館の面々の結束であるとか、
    沖田さんが近藤さんを慕っていたとか
    近藤さんが容保さんに忠義を感じていたとか
    土方さんが近藤さんと仲が良かったとか
    そういう辺りが好きなもんで。
    沖田さんが将軍に対しても微妙だし、近藤・土方が嫌いという設定となると、どうも。
    嫌いになったのに一緒に戦いたいって来て、日野宿で四股踏みますか?
    実は結婚?してましたってのは心温まりますが、なら子供がいても良いと思うし。
    お墓に関しては色々謎があったりして、結婚してたとか
    許婚がいたとかいう説もありますから、それがおみのさんでした、ということにしても
    面白いとは思うんだけど。如何せん忠義が感じられず…
    成一郎さんが沖田さんに似ているっていう設定もなあ…

    でもまあ解説を読んで、やや納得しました。
    そういう時代だったんだよね。この小説が書かれた時代が。
    思ったほど慶喜慶喜してなかったのがちょっと残念でしたけど。
    あと容保さんがほとんどまーったく書かれてないのも残念でしたけど。
    それと、大久保さんが嫌いになりそうです。(笑)
    まあこれはこれで。

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著者プロフィール

明治四十一年(一九〇八年)、東京・銀座に生まれる。代々医師の家の生まれ、東京大学法学部、経済学部を卒業。小説家のほかに経済学者の顔を持ち、長く大学で経済学の教鞭をとる。昭和三十一年「燈台鬼」で第三十五回直木賞を受賞。一躍人気作家となり、時代小説、歴史小説を執筆するようになる。デビュー作『出べそ物語』、『子守の殿』(オール読物新人賞)『細香日記』で吉川英治文学賞を受賞。人気シリーズとして「月形兵庫シリーズ」はよく映像化されている。昭和五十四年(一九七九年)死去。

「2023年 『傍若無人剣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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