松風の家 下 (文春文庫 み 2-5)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167287054

感想・レビュー・書評

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  • 後之伴家の長いストーリー。
    明治の始まりに衰退し、窮乏した家元が
    貧しさの中でも、格式を保ち、人としての品格を保ち、
    一族を盛り立てていくべく生きていく姿、
    茶道の美しさ、人としての生き方、心持ちのあり方など
    学ぶところがたくさんあった。

    何度も読み返したい名作。

  • 何度となく唇を噛みしめ涙をこらえた(下)だった。
    良質の物語を読んだ幸福を感じられた作品だった。
    全てをきちんと解き明かすのではなく、ある部分は曖昧になっている部分でさえも、それでいいと思った作品は初めてかもしれない。
    時代を経ていく人間模様も、すんなりと自分の中に落ちてきた。
    宮尾登美子さんの他の作品もぜひ読もうと思えました。

  • 不秀が亡くなるところは毎回読む度に泣けてしまう。 そこでもやっぱり真鏡院の温かい言葉。 大好きな本。

  • 茶家の事情もそうだけど、明治時代の日本人がどんな考えを持って生活していたのかを知ることもできたし、あちこち感情揺さぶられるところもあって名作だった。
    由良子も大変な思いして不秀の件はかわいそうだったし、加藤家の女性たちも大変だったし、蕕子の気持ちもわかるし12だいの気持ちもわかるし、益子が紗代子にやられたように当たるのも面白い。人が歳を重ねて生きていくことがどういうことか、人生とは夢のようだと改めて思った。

  • 素晴らしいですね、血の繋がりについても考えさせられます。
    家族とは何なのでしょうか?と深く考えさせられた本です。
    内容は、宮尾さんなので文句なし!


  • 裏千家の裏事情を読み解いている気分になって面白かった。

  • 休憩無しで読める作品。退屈させない、疲れさせない、といって無我夢中になるという感じでもない。方言や昔言葉を状況に応じて使い分け、物語人物の生に奥行きと重みがある。読み終わるのが名残惜しく、またいつか読みたいと思った。

  • 2016/04/27完讀

    下卷由良子和北家嫡男盛行結婚,後之伴家也漸漸出現餘裕。仙台出身的紗代子被靜靜齋看上嫁入後之伴家(沒想到益子也會虐待媳婦)。與由良子一起度過最悲慘歲月的人們漸漸離世,下一代也相當可靠,最後由良子也放心地和丈夫搬離這個大宅院。

    **
    這本書感覺上很像喜愛阿信的讀者群會喜歡的調調。不能接受命運,苦命或者被欺負,接著眼淚吞落腹肚內決定接受命運但還是會偷偷哭,最後終於戰勝命運,一家和樂融融,最後就安心離開。這簡直就是晨間連續劇的標準劇本。只是看到最後,由良子和舜二郎再說,終於只剩下我們兩個了,令人感慨。由良子幾乎送走了和自己同甘共苦的身邊所有人,俊末就像連續劇最後眾人凋零的感覺,感覺好像讀了一個大河繪卷。不過,當女人不能選擇自己的人生的年代,除了當虐待媳婦的達瓜以外就只能當阿信,這樣的圖式還是有點刻板,我相信作者是寫得非常非常含蓄,畢竟也涉及實在人物,只是不知為何還是有一種隱藏在底流的強烈價值觀,揮之不去,一種過度簡單的圖式,雖然我想她並未鼓勵或者再建議什麼。人是挑戰命運與制度才是堅強,還是忍受命運並且在框架活出自己比較堅強?或許這本書,或者絕大部分這個國家的晨間連續劇,都只在鼓吹後者,後者有後者的堅強,但是也隱然地可以看出這個國家並不歡迎前者的存在(這也是隆氏作品多麼讓我熱愛驚豔的原因),讀完這本書對由良子委從命運並獲得這麼多人,尤其是猶子最大的信任這點肅然起敬,但是對於舊家那種好像建築數百年帶著濕霉而逃離不掉的鬱悶氣氛感到沉重。守護家名這個莫名的包袱,有時候讓家比人更加重要,人只不過變成一個小螺絲釘,甚至在其中被壓垮,這種陰濕的沉重感,讓人喘不過氣來。而舊家這塊招牌又帶給在位者多大的責任,和多大的威光(儘管可能只是一個庸奴)。無論如何我尊敬這個制度,但很難在這樣的制度裡存活吧。

  • いい終わり方だった…。

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著者プロフィール

1926年高知県生まれ。『櫂』で太宰治賞、『寒椿』で女流文学賞、『一絃の琴』で直木賞、『序の舞』で吉川英治文学賞受賞。おもな著作に『陽暉楼』『錦』など。2014年没。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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