本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167287139
みんなの感想まとめ
人間の生き方や因果を深く考えさせる作品であり、任侠の世界を女性の視点から描いています。甘やかされた花子が養家に迎えられ、辛い運命を背負いながらも、己の役割を果たしていく姿は力強く、感情の葛藤や人間関係...
感想・レビュー・書評
-
この作品は、1980年に単行本が出ているので、著者が54歳位の時に書かれたものであろう。
映画化された作品だが、映画のプロモーションでは、お色気のある任侠映画というイメージしか持てず、映画を見ることはなかった。
しかし、原作を読むと、人間の生き方とでもいうものを考えさせられる深い作品であることがわかる。
甘やかされた花子は若くして亡くなったことで何となく救われた感じである。
甘やかされたという点では、満州国皇帝の溥儀の人生が重なった。
・2020年3月22日、追記。
産経新聞に、林真理子さんが、宮尾登美子の熱烈なファンである、との記事あり。
それ故に、「綴る女 評伝・宮尾登美子」を書かれている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夏目雅子さん主演の映画版を観て読む。
映画版での決め台詞「なめたらいかんぜよ!」の啖呵は無し。任侠に養子にだされた辛い運命に、ただ粛々と己の役割を果たしてゆく。人間関係はドロドロだし、性的に嫌なものも目にしなければならず、読んでいて強いストレスがかかる。いつか、あの啖呵でカタルシスを得られるのかな?と思っていたけれど、結末は最後まで養家の面倒を見て、自らの学びの道へ邁進していく力強さ。
心もお金も物質も搾取され続けたけれど、最終的に新たな学びの場と平穏な生活を掴み取ったので、希望の残る最後だった。 -
人の因果みたいなのを感じる作品だったかな。
鬼龍院花子……夏目雅子さんの役かと思えばそうではなく夏目さんはヤクザ鬼龍院一家に先に貰われた養女という役柄。
その花子の生涯を終いまで見ることになる松恵さんの物語。
任侠らしい任侠が女性の視点で描かれていて面白かった。 -
実話だと思い込んでいたが、違うんですね。にしては、花子に触れるページ数少なく、父親の鬼政に大部分のページが割かれ、時系列に沿った構成はノンフィクション本を髣髴される。戦後ヤクザの物語り。
-
読み進める途中、何度か「花子の生涯」ではなく鬼政、あるいは松恵の生涯に思う。
でも読み終わって思った。
宮尾氏が書いたのは「花子の生涯」ではなく「(松恵が語る)鬼龍院花子の生涯」なんだと。 -
再読。かれこれ3回目かな。
鬼龍院花子の生涯といいつつも
花子の父 鬼政の物語であり
鬼政の養子 松恵の生涯である。むしろ主人公は松恵と言っても過言ではない。 -
4章から最後にかけては一気読み。
女傑を想像する題名からはかけ離れた流されるままの花子。しかし、その女傑を想像する名に、最後の場面での松恵の希望が感じられて、裏切られなかった安心感をもらう。 -
大正4年、土佐で任侠業を始めた鬼政の親分。任侠道、飛行機や相撲興行、労働運動など最盛期、妾の一人娘花子を甘やかして育てる。鬼政の死後、やくざとの2度の結婚、別れた後仕事を転々として死ぬ。養女松恵が語る。
名前はよく耳にしていたのですが、初めてその内容を知りました。花子の一代記かと思っていたのですが、ちょっと違っていました。 -
鬼政の養女の松恵の視点から見る物語。
しかしまあ、甘やかされ放題で育った花子と、学費すら出してもらえないヤクザの家の養女という肩書きのせいでの苦労人の松恵の対比はすごい。
生活力のない花子を見捨てなかった松恵もすごいが、ヤクザの家もヤクザっぽくなくなれば、転落します。
栄枯盛衰を全て見た松恵だから語れるそんな気がする。 -
高知などを舞台とした作品です。
-
読了
著者プロフィール
宮尾登美子の作品
本棚登録 :
感想 :
