丸元淑生のシステム料理学: 男と女のクッキング8章 (文春文庫 ま 4-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167288013

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  • 二昔前の栄養学&料理学。
    現在見直されているものもあるけど、今では間違いとされている知識も散見される。
    レシピは参考になるものもあるけど、大上段から構えた言い方をされると正直読んでいていい気分ではない。人は皆一律ではないし。
    料理に手を抜いたり、不勉強だったりする主婦を貶める部分も目立つ。
    「ここで買えば安い」等の言い切りは、そのための手間や費用をまるっきり無視している時点で説得力が無い。
    所詮は男の料理学か。

  • 丸元淑生は有名な料理研究家で、栄養学ジャーナリスト。食材はもとより、鍋、冷蔵庫の選び方や料理の仕方、ビタミン剤など補助食品の有効な摂取の仕方まで詳細に提案する。農業の衰退、家族の崩壊といった視点からも食事の見直しを説く。

  •  人生の早い時期にこの本と出会ったことはわたしにとって大変幸福なことであった。
     家庭料理を充実させるためにどのような仕組みを作り上げるかという実践手法に満たされた本書は、人は生きるために何を食べるべきか、食の本質とは何か、という哲学に貫かれている。
     そこから導き出される「人間が生きていくために必要な栄養素を円満に含んだ食べ物を美味しいと感じる味覚を育てよ」「素材の栄養素を最大に生かす手の込まない調理法をこそ愛情と考えよ」という目から鱗が落ちるメッセージは、本書の料理を実践し食べることによって正しいことが証明されるだろう。
     家庭を持つ時に、是非出会いたい1冊。

  • 料理は科学です。刺激に満ち溢れている。表現は時代を感じる。

  • 今読むと粗っぽいところも多いが、よくこの時代にこれだけ調べて、残るものを選んで書いたなあ。

  • 調味料を大量に入れて必要以上に加熱した美味しく「感じてしまう」料理を作るのではなく、日々の生活上必要な栄養素を取り、身体がおいしいと感じる料理を作りつつ、お金も調理時間も抑えてしまおうという本。

    栄養学的には今では間違っている部分もある。でも、今から30年前によりよい食生活を送りたいと願い、実行したモダンな調理法をまとめた本だと思うし、その考え方の部分だけなら今でも通用すると思う。

    この本の栄養学的な部分を批判する人も居る。

    けれど、時代が進めば弁証法的に批判されて修正されていくのが正しいことだから、僕は気にしない。

    その今では否定されている部分の修正と実践は読者に任されていると思う。

    この本に足りない現代的な栄養学の知識ははウォルターCウィレットの「太らない、病気にならない、おいしいダイエット」がおすすめ。多くの食事調査から太らず病気にならない食事法を導き出している。

    リアルシステムキッチンも読むとさらに実行しやすくなるかと。

    リアル・システムキッチン・実践篇 - 鰤端末鉄野菜 Brittys Wake
    http://d.hatena.ne.jp/Britty/20090107/p4

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