翼あるもの 上 (文春文庫 290-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167290047

感想・レビュー・書評

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  • 今西良の世界観をもつシリーズ。古典的BLものなんでしょう。ただ音楽の世界が舞台で、下巻や直接繋がる(ように思われる)朝日のように音楽の世界の周辺が舞台とは違い、どうも苦手な舞台。キラキラの世界の中がダメなのだろうか。

  • 栗本薫22歳のときの著作。なんだか10代のころは大江健三郎を除いて作家はみんな年上だったけど、すっかり年下の作家の作品を読むような年齢になってしまって、これが人生か…とか思うようになった…。
    内容的には、真夜中の天使のプロトタイプ版か。真夜中の天使の片鱗は見るが、あれを読んだあとだとこちらの方が荒削りだけど短く栗本薫の描く良の存在のポイントがまとまっていていいなと思う。同じことの重複なので、基本的には2冊読む必要はないかもですが。よくもまあ、このようなナルシスを持つ男を徹底的に執着を持って書き続けられたと思う。そこには何かしらの切実さがあったのでしょう。その切実さの影を掴みたい。下巻の森田透視点が重要らしいので、それを読んでから総合的な部分が見えてくるのだと思う。

  • as a matter of coures to him
    and , to Janis with love
    の2つの章からなる。

    主人公の今西良というロッカー(歌手)は,ほかの作品にもでてくる。

    栗本薫の作品における主人公の透明感を保っている。

    栗本薫の男性に対する憧れの一端を見たような気がする。
    あるいは、自分がそういう生き方をしたかったのか。

  • 翼あるもの (上) 上下巻

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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