翼あるもの (下) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1985年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167290054

感想・レビュー・書評

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  • 上巻より芸能界の裏の感じ。陰の部分がドロドロ。BL小説としては、痛みを感じて読みずらさが多い方かな。それでも短編の連続なので、すっと過ぎていくところはある。登場人物が主人公を除いて皆かっこいい。これが栗本薫が書きたくして書いたという小説の所以なのだろう。

  • これは控えめに言って大傑作だった。森田透、美しい人。ここまで何もかも彼から奪える栗本薫の執念がすごい。あまりに哀れで可哀想で、読みながら「もうやめてくれ‥」という気持ちが止まらなかった。しかしここまで何もかも奪われ、追い詰められて、打ち捨てられているものを徹底的に描くことが、誰かの何かを慰撫するのだろう、それも分かる。極めて慰撫の小説だった。
    栗本薫の描くものはどこか手が抜かれているというか、急ぎ仕事の合間にこなした感があったりするものが多い印象だったが、少なくともコレは決定的に魂が込められているし、彼女にとって切実なものがあったし、何より丁寧に描かれていると感じた。終わりのないラブソングを読むよりコレを読む方がずっといい。森田透を救いたい。
    あと、あとがきがとてもいいですね。非常に明快な自己解説になっているし、こちらもコミュニケーション不全症候群はまだしも、タナトスの子供たちのグダグダ語りよりはかなり真味のある内容になっていると思う。

  • 栗本薫がBL(boy's love)小説を書いていたという話は聞いた事があったが,手に取ったことがなかった。

    栗本薫が,透明感のある主人公が好きだという事は,伊集院もので感じていた。
    本書で、その根底にはBLものがあるのだということが分かった。

    栗本薫の愛読者なら必読だろう。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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