インドへ (文春文庫 よ 2-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167297015

作品紹介・あらすじ

ビートルズに触発され、三島由紀夫に決定づけられて訪れたインド。芸術家の過敏な感性をコンパスとして宇宙と自己、自然と芸術を考える異色旅行記。カラー口絵二十三ページ付。

感想・レビュー・書評

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  • 最近インドづいているので、勢いで再読。
    お友達として三島さん、篠山紀信君が出てくる。
    インドは人間が風景を創造している。美しい柄のサリーをまとった女性や噴水が調和する。日本では人間が風景を壊す。えらい違いだ、と言っている。
    グラフィックデザイナーとしてNYから発信していたのに、インドでひととしての本質を悟った、ということなでしょう。
    本当に美しいところなのかもしれない。湖から日の入りをずっとみて、そのまま夜には星が降ってくる。そんなインドの自然を感じられる本(UFOもでてくるけど)。
    いまのインドは横尾さんが感じたときのままだろうか。そうであってほしい。

  • 精神世界、宗教、宇宙、禅、悟り、カウンターカルチャー、ヒッピー、ドラッグ、高度経済成長期の日本の若者、等々。
    このうち3つくらい引っ掛かるものがあれば、読むことをお勧めします。

    1977年に出版された本作、確かに日本にもこういった精神や文化があった、と認識できただけでも読む価値がありました。
    自分自身がカウンターカルチャー的なムーブメントに肯定的か懐疑的かは置いておいて。

  • その頃はそうだったんだね、って思えたりして。

  • 2005年2月読了。

    この本を読んで横尾忠則が好きになりました。
    三島由紀夫が好きな私としては、輪廻転生・仏教とすべてがばっちりの一冊。

    でもこの本、絶版で売っていないんですよね。
    借り物で読んだんですけど、手元に自分のモノとして欲しい一冊です。

  • これまた長ーい時間をかけて読み終わった。インド、いいなあ。前回はガイドさんに連れられて回ったもんだから車移動中爆爆睡でほぼ記憶なし。交差する道路の真ん中に牛と犬と鶏がごちゃごちゃいたのくらいしか覚えてない。
    ちゃんと考えながら、自己回帰しながら、瞑想しながら、1ヶ月くらいかけて回らないと、きっと見えてこないんだろうな。1ヶ月でもほんのヒトッキレしか見れないんだろうけど。はあ〜横尾さんこんなこと考えてるんだな、思っていたより数倍、人間くさいひとだった。読んでるうちに、勝手に近づいてしまいました。

  • インド行きたすぎて苦しくなる。初めてインドに行った時、ずっとサングラスをかけていて「インドから自分を守ろうとした」という表現はとてもよくて心に残ってる。スリナガル行きたいな。私はいつでもインドに呼ばれている確信がある。中国もそうだけど、波長の合う国というのはある。

    三島由紀夫が洒落込んでパリとかに入り浸ってないでインドの恐ろしい人波に身を置いてたのいいな。三島由紀夫がインドについて語ってるのよんでみたいな。

  • 横尾さんの本他にも読んだことありますが、これも不思議体験が載っていて、いろいろ想像しながら読んだ。

  • これも途中。インドの現実もありだが、もっとメンタルな面にも触れている。そういう国なんだろうな。はやくインドに呼ばれたいです。

  • せっかく国外で暮らしているのだし、日本語の鍛錬がてら私も何か書いてみようかしらとたまに思うのだけど、どうもどこの国でもこんな風に心震えることが無いので成立しなそう。‬
    ‪---‬
    ‪息苦しくなったぼくは、ふと空を見上げた。路地から見える蒼い空は亀裂のように細長くどこまでも続いていた。そしてそこには白く輝いた真昼の月が浮いていた。ぼくの心は一直線にこの月まで走った。ぼくにとってこの時の月は現実からの避難場所でもあった。月まで届く梯子でもあれば、ぼくは本当に駆け登ったかも知れない。この月が日本で見るのと同じ月であることが、ぼくをどんなに安心させてくれたことだろう、ここはやっぱり地球だった……と。‬
    ‪---‬
    ‪そんなこと思ったこと一編たりともない。インドに行ったことがないからか?‬

  • 少し読んでは止めて、また少し読むというのを繰り返してゆっくり読み終わりました。
    自分には体験できなかった時代の日本やインドのことを思いながら…遠い時間と遠い国の時間と空間を味わえる不思議な感覚。(基本的には酷い内容のような気もしますが^^;)

    また読むかな?と思ってなぜかずっと手放せない本。不思議な存在の本です。

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著者プロフィール

美術家、グラフィックデザイナー

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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