〔貞観政要〕の読み方 帝王学 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 132
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167306090

作品紹介・あらすじ

平和な「守成の時代」に、どのようにしたら組織を活性化できるか。リーダーはいかにあるべきか。リーダーとして終りを全うするにはどうすべきか。こうした今日の経営者・指導者にとって最重要な問題に関して、古来日本人の"リーダー学"の教科書として読まれてきた『貞観政要』に基づき、その要諦を教える。

感想・レビュー・書評

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  • 中国唐の太宗のあり方をまとめた貞観政要の解説。
    この中で、創業とそれを維持するのはどちらが大変かという問いがある。その答えとしては、創業も大変だが、それを維持するのはもっと大変だというもの。
    苦楽を共にした旧臣。しかしそれで特別待遇するのは私人の関係のみ。公人となってからやると派閥を生む。
    もう少し時が経ったときにまた読み直したい。

  • 日本の帝王学は貞観政要の考え方を引き継いでいる、らしい。

    唐の太宗は、諫言専門の役職を置いてまで、家臣に自らの誤りを正させた。そのような態度がひとつの理想、ということのようだ。

    そして、太宗を立派、といって讃えることはできても、それを己の身に照らして考えることのできる人は、稀なのだろう。

  • ひと流し完了。固有名詞や引用も多く繰り返し読まないと空で引けるレベルにはならないが、一種の時代小説のように読めるのがよい。名君も長所短所両方あったけどそれでも世の中は治まったんでその行いから治世の法則を導きましょう、ってことでいい?

  • 「帝王学」ってタイトルがとっつきにくい。「貞観政要の読み方」だけでよかったのに。
    とはいえ、きょうび「貞観政要」と言われて、「ああ、李世民ね」と答えられる人がどれだけいるだろうか、と思うと、それもまた。うーん。

    中国思想の本を読む人が本当に少ない。
    結論だけが書いてあって、それを導くものは全部事例ベース、という欠点こそあれど、もはや「徳目」を説く本が少なくなっている昨今、改めて必要なんじゃないかと思う。
    お涙頂戴の感動ものだけでは、極めて貧困な倫理観しか育たないのではなかろうか。

    それはさておき、「貞観政要」の目的は、「良い政治をするにはどうするか」ということだと思うので、「士としてこうあるべき」という儒学よりはるかにわかりやすい。若干ビジネス書くさい感じすらする。

    で、例によってポイントは以下。
    ・多くの意見を聞きましょう
    ・諫言には耳を傾けましょう
    ・よからぬ人物は近づけないようにしましょう
    ・必要以上の物・財を求めないようにしましょう

    というわけで、結局のところ「謙虚になりましょう」の一言につきる。
    その構成要因が上記の諸々なわけだけど、裏を返せばそれが結構大変なのだろう。偉い人にとっては。

    が、その「良い政治」というものって、そのまんまの政治やお仕事だけじゃないはず。
    自分の人生に関する局面全てにあてはまるものだと思って、いろいろ思いを巡らせてみると、若干耳が痛くなる。はあ。

  • 創業者でありながら、守成の大事さをわかっていた唐の太宗の話。

    要はおごり高ぶるな、と。
    印象に残ったのは、結局後世に残るのはその人柄だけだということ。
    確かに、東大寺見て、聖武天皇偉いなあなんて誰も思わない。

    三国志やら史記やら十八史略読んで思うけど、昔の中国人はたとえ話がうまいなあ。
    貞観政要が日本の江戸時代までは上に立つもののバイブルだったわけで、時代は少し違えどマキャベリらの主張と比べてみたら、その違いは顕著。だと思う。

    現在の国、会社、色々と思わせるところがあった。
    その結果、うちの国も、うちの会社もいかんな、と思った。

  • 帝王学って、気になりません?

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著者プロフィール

1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。
著書には『「空気」の研究』(文藝春秋)、『帝王学』(日本経済新聞社)、『論語の読み方』(祥伝社)、『なぜ日本は変われないのか』『日本人には何が欠けているのか』『日本はなぜ外交で負けるのか』『戦争責任と靖国問題』(以上、さくら舎)などがある。

「2020年 『日本型組織 存続の条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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