ブルー・ワールド (文春文庫 マ 6-1)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (633ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167309381

感想・レビュー・書評

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  • 絶妙なストーリーテリングの短篇集。中でもかつてのテレビヒーローの老人が連続殺人鬼を追う「夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ」と、ポルノ女優と神父の交流を描く「ブルー・ワールド」が良い。

  • 表題作の美しさ!大好き!マキャモン!

  • マキャモンはホラーより「ブルーワールド」みたいなアメリカっぽい小説の方が向いてるような気がする。

  • マキャモンの短編集です。
    様々な作品があり,いずれも面白いのですが,中編である表題作や,「夜はグリーンファルコンを呼ぶ」などが特に印象的です。

  • アメコミが好きな人、かつてヒーロに憧れていた人に、この短編集に収録されている「夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ」をお勧めする。苦くて切ないけれど心の何処かにじんわりとしたものが残る素敵なヒーローの話だから。他にも刑務所の中にある魔法の話「キイスケのカゴ」、奇妙な一家を媒体にした父と息子の物語「赤い家」、SFチックな地球の終末を描いた「なにかが通りすぎていった」、表題作であるポルノ女優に心奪われたカソリック神父の話「ブルー・ワールド」など、苦さと切なさがありながら清々しい読後感を残す傑作が多く収録されている。

  • S・キングが好きなので、この類のお話が好き。初マキャモン。   ある日、突然物質の性質が大きく変化し、水は爆弾に、ガソリンは安全な飲み物に。地面は突如波打ち、人は怒ると燃え上る……。 SF(スペース・ファンタジー)のような、このお話が一番面白かった。

  • 告解にやって来た美しい女性に心を奪われた若き神父。彼女はポルノ女優だった。偶然が重なり、神父は自分の身分を隠したまま彼女からの信頼を得るが、彼女には猟奇殺人犯に狙われていた……という表題作他、目覚めると隣に骸骨となった妻を発見した男<死の都>、こそ泥が盗み出した化粧箱に隠されていた往年の怪奇俳優の秘密<メーキャップ>、灰色の家ばかり並ぶ通りに出現した、内も外も真っ赤な家と不思議な一家<赤い家>等全13編を収録した、この著者唯一の短編集。

    ごちゃごちゃ説明はしない。
    「面白い」短編小説が読みたいのならこの本を探し出して読んでみて欲しい(多少足を運ぶだけの価値はある)。
    読後に、時間と本代をまるまるムダにしたとはきっと思わないはず。

  • 再読。

    妻と寝たはずなのに目覚めると隣に骸骨が横たわっているのを発見した男。往年の怪奇俳優の化粧箱に隠されていた秘密。新興別荘地のハロウィーンの命がけの仮装ごっこ。内も外も真っ赤な家に住む不思義な一家。ポルノ・スターに魅入られた若き神父。乗る人を待つばかりのスポーツカーのように軽快なストーリーテリングが絶妙。

    再読。ホラー作家御三家の1人マキャモンの短篇集。基本的に長編の人だが、どの作品も秀逸。特に表題作である軽く文庫1冊分はある中篇の『ブルー・ワールド』は、ポルノ女優を愛してしまった神父の話だが、何があっても彼女を守ろうとする彼の行動に感動する。頑なに神父としての貞操を守る所も好感度が高い。やっぱりマキャモンは面白い。

  • 00mmdd読了

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