超短編小説・世界篇 Sudden Fiction 2 (文春文庫 シ 4-2)

  • 文藝春秋
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (487ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167309411

作品紹介・あらすじ

世界中から集めた、きわめつきのショートショート集。ボルヘス、ガルシア=マルケス、カルヴィーノ、コレットと世界文学のビッグネームから、意外な掘り出し物まで、ずらり六十篇。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の予約のタイミングを間違え、手元に来たので、早めに読むことに。
    でも、先客(「ねじの回転」と「崩れゆく絆」)も手強かったので、延長の末、最後の週に読み始め、結局再貸出〜。
    危うく再々貸出になるところでした…

    内容ですが、バラエティに富んでいて、短編の素晴らしさがよくわかります。
    目次をコピーして、◎と◯で分類していたらほぼ◎、三重丸が登場することに。
    リアルもファンタジーも好きなら全編楽しめます。ファンタジーが苦手な場合、意味不明な作品がありそうで、読み進まなくなる可能性があります。
    私自身はファンタジーも好きですが、それでも作品ごとに変わるテイストに脳がついて行かず、時間がかかりました。逆にテンポ良く読めるつながりの作品たちもあり、読後感は爽やかです。(テイスト暗めの話も多いですが。)

    シンプルな表紙ですが、和田誠さん。ある図書館では帯出不可(!)ますます気になりますよね。

  • ガルシア・マルケス、ボルヘス、ハインリヒ・ベル……その他知らない著作も多かったけれど、ナイスチョイス!と言いたい。

    ペーター・ハントケのは多分、翻訳されていない作品だったと思うので、目次を見て本気で叫びそうになった。

    ハントケは個人的に好きな作家だし、この『監査役会へようこそ』は名作だと思っているので、これだけでも十分に読む価値がある。

    翻訳も古くさくなく、とても読みやすかった。掌編なだけに、「おお……?」となるものもあるにはあったが、掌編の面白さを十分に味わえるラインナップだったと思う。お国柄なんかも反映されてて面白い。

    特に『青い壷』、『宮廷の情景』なんかがオススメ。

    入手したのは古本屋だけど、最近になってヴィレバンでも見かけるようになったので、ガイブン好きは一度チェックすべき。

  •  『Sudden fiction (2) 超短編小説・世界篇』
     (柴田元幸・訳/文春文庫)は、
     姉妹編の『Sudden fiction―超短編小説70』
     (村上春樹、小川高義・訳/文春文庫)より、
     水準が高い。

     『超短編小説70』のほうは、アメリカの作家の作品、
     『世界編』には、英語圏を中心とした世界各国の作家の
     作品が集められています。
     日本語からは、川端康成の作品が1つ、収録されています。

     フランスの女流作家、コレットの、ちょっと古い作品も
     収録されています。
     それが、古くさいどころか、伸びやかで、しなやか。
     ほかの小説に交じっても、ぜんぜん違和感がないのは、
     発見でした。

     掌編小説を、味わいたい人だけでなく、
     書きたい人も必読です。
     『超短編小説70』の、「論」の部分も併読すれば、
     完璧でしょう。

  • 2016年10月19日読了。アメリカ・アフリカ・中国に韓国など世界各国の作家によるショートショートを70編集めたアンソロジー。ガルシア=マルケスやボルヘスなど長編を未読なビッグネームの作品もあるし、日本からは川端康成が登場している。作品のテーマは特に定めていないようで、バラエティ豊かでエキゾチックで、いい余韻の残る作品が多くて楽しい。(70本もあるので、合わないもの・よくわからないものもあるが)個人的にはウェールズの作家レズリー・ノリスの「ブラックベリー」、アメリカの作家バーナード・マラマッドの「モデル」が好き。南アフリカやハイチの作家の本を読む機会なんてこの先もあるかどうか分からない、いい読書体験をさせてもらった。

  • ■書名

    書名:Sudden fiction (2)
    著者:ロバート・シャパード, ジェームズ・トーマス

    ■概要

    世界中から集めた、きわめつけのショートショート集。手練のフラ
    ンス、ドイツ物から気鋭の南米、アフリカの作品まで粒揃いの一冊
    (From amazon)

    ■感想

    SUDDEN FICTION―超短編小説70が合わなかったのに、なぜ読んだ?
    という話ですが、これ2冊まとめて買っていたんですよね・・・
    だからこれにも、挑戦してみたのですが、これも個人的には全く
    ダメでした。

    どうにも肌に合わない。
    短編、ショートショートが好きなだけに、文体でこれほどまで受け
    付けなくなるのか!?とある意味、凄い発見でした。

    外国の作品が嫌いというわけではありません。
    (アガサクリスティ、シャーロックホームズ、その他多数を読んだり
    します。)

    面白い体験が出来たので、本は読み切れませんでしたが、よしとします。

  • 各国のオリジナリティみたいなものが感じられなかったし、何が面白いのかもよくわからなかった。

  • フェルナンド ソレンティーノが好き★

    世界の珠玉のショートショート集

  • 2011.03.04 読了

  • サクサク読んじゃ駄目な部類だったーあー、飛ばしすぎた、全然わかんないのが多かった。白小易とディーノブッツァーティとフェルナンドソレンティーノは好きだった。2009/3/2

  • ショートショートのお買い得版。20世紀世界文学のビッグネームの揃い組。川端康成も登場します。ショート作品で小説の醍醐味を味わえます。

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著者プロフィール

アラブ首長国連邦のドバイを拠点とするPwC Strategy&のパートナーとして、中東のカッツェンバック・センターを指揮している。組織文化の診断から行動に基づく変化のプログラムまで、顧客プロジェクトの経験が豊かで、カッツェンバック方式の体系化と開発に貢献してきた。

「2019年 『最高の企業文化を育む「少数」の法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジェームズ・トーマスの作品

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