滑稽糞尿譚 ウィタ・フンニョアリス (文春文庫 や-10-4)

  • 文藝春秋 (1995年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167312046

みんなの感想まとめ

糞尿というテーマを通じて、古今東西の作家や研究者が多様な視点から描くユニークなアンソロジーです。作品は、脱糞や下痢、屁、寝小便といった下品な言葉を使いながらも、一流作家たちの巧みな筆致によって不快感を...

感想・レビュー・書評

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  • 古今東西の糞尿に関するアンソロジー。
    書名からしてウィットに富んでいる。

    国内外の作家から研究者、侍従長まで豪華な面々が生物につきまとう排泄という生理現象について書きまくる。

    洋の東西を問わず下品な話は人の心を掴んで離さないらしい。

    脱糞や下痢、屁、寝小便とかいうワードが頻発するが一流作家たちの筆致のおかげか不快な気分になることなくまぁ読ませる。

    一発目の吉行淳之介、追いかけるUNKOから爆笑。
    文庫版あとがきにある、幼少期の吉行の沈みゆく真っ赤な太陽を見て感動のあまり脱糞して祖母に怒られたエピソードでも腹がよじれそう。

    最高である。

  •  人糞を天日で乾かし、細かい粉にして、塩と胡椒を混ぜて風味をつけ、ほかほかの銀飯にふりかけて食べると実に乙なものだ(P41)これを読んで漢方医薬で人糞と米を混ぜて発酵させて薬にする動画をユーチューブで見たことをおもいだした。

     中継の女性リポーターは韓国人漢方医の言われるままに、人糞混じりの発酵した泥水を一口二口くちにする。そして医師とわかれて建物のドアを出たと同時に、その女性は嘔吐を繰り返していた。とんでもなく、おぞましい映像を見せられた覚えがある。そういえば自分の尿を飲む健康法が一時、流行ったような・・・この様な行為はその道の免許皆伝者しか到達できない。

  • 古今東西の文豪が送る糞尿話超豪華アンソロジー。芥川龍之介から谷崎潤一郎からチョーサーに至るまで、いかにも好きそうな人もいれば意外な人もいたりとバラエティに富んだ一冊。<br>
    無駄に格調高い名文だったりするのがまた溜まりません。詩的な表現を駆使して切々と語られる糞尿…生命の営みは哀しく美しいのです。<br>
    曰く世の中の人間は性的な話が好きか糞尿話が好きかに二分できるそうですが著者の並々ならぬ情熱を感じました。いや面白いわこれ。

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著者プロフィール

安岡章太郎

一九二〇(大正九)年、高知市生まれ。慶應義塾大学在学中に入営、結核を患う。五三年「陰気な愉しみ」「悪い仲間」で芥川賞受賞。吉行淳之介、遠藤周作らとともに「第三の新人」と目された。六〇年『海辺の光景』で芸術選奨文部大臣賞・野間文芸賞、八二年『流離譚』で日本文学大賞、九一年「伯父の墓地」で川端康成文学賞を受賞。二〇一三(平成二十五)年没。

「2020年 『利根川・隅田川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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