立花式読書論、読書術、書斎術 ぼくはこんな本を読んできた (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 928
レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167330088

作品紹介・あらすじ

「同テーマの類書を読め」「自分の水準に合わぬ本は途中でも止めろ」「?と思ったらオリジナル・データにあたれ」…、実戦的読書のためのアドバイスから、書斎・書庫をめぐるあれこれ、そして驚異的な読書遍歴を物語る少年時代の作文まで。旺盛な取材、執筆活動の舞台裏と「知の世界」構築のためのノウ・ハウを全公開する。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤優さんが外務省での研修の際に教科書に指定した本とのこと(立花・佐藤『ぼくらの頭脳の鍛え方』〔文春新書、2009〕12頁)。
    全体の後半半分にある「私の読書日記」は、生化学、芸術論、エロ・性に関する読書案内、書籍紹介として使える。

  • たくさん本を読むこと自体に価値があるとは思わないが、他人が大量に本を読んでどのように自己を形成したのか知ることはとても意義深いと思う。

  • 出発されてからだいぶたってからの読書。さすが立花さん読む本が違う、と感じたのが7割、残り3割のなかからおもしそうな本をamazonと図書館で調達してでも読みたいと思った。最初の序説は65ページにも及ぶボリューム。でも、この本を買う目的をここにあった。

  • 絶望した!
    僕がこれから読もうと思っている文学作品のほとんどを小学生から中学生の間に読んでしまっている立花隆氏の化け物ぶりに絶望した!

    独学のための本の探し方は非常に参考になりました。
    ジャーナリストという様々な分野のことについて調べて書くことを仕事にしている人の言葉なので説得力があります。
    実際に大型書店に行って本棚を見て回りたくなります。

    妹尾河童氏が書いたネコビルの話は去年の秋に東京に行ったときにビルの外観をチラッと見ていたのでイメージしやすかったです。

    本の読み方については松岡正剛氏とのスタンスの違いが面白いなと思いました。
    例えば立花氏は「人が薦める本を読んで良かったことなどない」と言い切っていますが、松岡氏は『多読術』の中で「薦められた本を読むというのはとても気持ちがいいものだ」という風に言っています。
    書評についても立花氏は「本の内容についてだけ教えてくれれば良いのであって、評者の個人的な経験など聞きたくない」と言っていますが、松岡氏の「千夜千冊」はあえてその本にまつわる自身の経験や思い出を語るようにしています。
    両者の違いは立花氏が読書を情報を得るための手段という観点から語っているのに対して、松岡氏の場合は読書をもっと生活に密着した、自己の成長や他者とのコミュニケーションの手段として語っているところから生じているのだと思います。
    僕の中でいまいち曖昧だったこうした目的の違いによる読書法の区別が松岡氏と立花氏の本を続けて読んだことで、自分なりに明確にすることができたのは大きな収穫です。

    • まーろうさん
      立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』P.205~
      >この欄(※週刊文春の「私の読書日記」という連載で、立花氏も含めた五人のメンバーによって...
      立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』P.205~
      >この欄(※週刊文春の「私の読書日記」という連載で、立花氏も含めた五人のメンバーによって持ち回りで書かれた)に限らず、週刊誌や新聞の読書欄に私が求めるのは、いま書店の店頭にある新刊書で何が面白いか、何が読む価値があるかという情報であって、それ以上のものではない。だから、「読書日記」で、読書にかこつけて身辺雑記的なことが書いてあるとすぐにイライラして、「そんなことはどうでもいいから、早く本を紹介して、本を」とつぶやきながら、飛ばし読みで本のタイトルのところだけ拾い読みしていた。
      >中略
      >私に必要なのは、その本を手にとって見る価値があるかどうかの情報である。買うか買わないかは、自分が手にとってから判断するから最小限の情報でいいのである。こういう観点からすると、かねて一般の書評は書きすぎだと思っていた。
      2010/02/01
    • まーろうさん
      松岡正剛『多読術』P.13~
      >読書って二度する方がいいんです。同じ本をね。というのは、読書にはその本のこととはべつに、いつ読んだのか、ど...
      松岡正剛『多読術』P.13~
      >読書って二度する方がいいんです。同じ本をね。というのは、読書にはその本のこととはべつに、いつ読んだのか、どんな気分で、どんな感受性のときに読んだのかということが、密接にかかわっている。道中がくっついている。宿泊先の枕の感触もくっついてる。読んだ本の感想を書くには、このことを無視できない。
      >中略
      >だから、その本を現在時点でも読んでみるようにした。再読です。まあ、昔のソースせんべいやタマゴ焼きと同じ味だったか確かめるわけですよ。そうすると、たいていはそこには「開き」がある。(中略)まったく印象が違っていたということは、しょっちゅうある。けれども、その「開き」こそはたいへん重要なもので、ぼくの経験では読書の本質にかかわるようなことが少なくない。さっきの時間と空間をまたぐ視線が大事であったことにも気がつかされる。
      2010/02/01
    • まーろうさん
      本当はもっと長く原文を引用しようと思ったんですけど、エラーが出てコメントできませんでした。
      ブクログはこういうところが糞ですね。
      「ある...
      本当はもっと長く原文を引用しようと思ったんですけど、エラーが出てコメントできませんでした。
      ブクログはこういうところが糞ですね。
      「ある本を題材として他者とコミュニケーションする」という場合でも松岡氏は知人や友人と本を介在した会話ができることの面白さを語っていますが、立花氏にとってはその分野の専門家に取材するという状況がまさにコミュニケーションの現場ですから、その人たちとまともに話すために相当の情報を効率良く集める必要があるんですよね。
      僕の場合、これまで読書というのは自己の精神修養、思考方法の習得という主観的な目的で行うのがほとんどでした。
      最近はそれに加えて専門分野の知識習得という客観的な目的としての読書の必要性を感じるようになりました。
      他者とのコミュニケーションという意味での読書の面白さを知ることが出来たのは喫茶店でのgakishiさんやゆきおさんとの会話のおかげです。
      2010/02/01
  • 1

  • 1 知的好奇心のすすめ(知的好奇心のすすめ)
    2 私の読書論(「人類の知の総体」への挑戦
    体験的独学の方法 ほか)
    3 私の書斎・仕事場論(わが要塞
    書庫新築 ほか)
    4 ぼくはこんな本を読んできた(ぼくはこんな本を読んできた
    僕の読書を顧みる―中学生・橘隆志少年の読書記録 ほか)
    5 私の読書日記(私の「書評」論「私の読書日記」まえがきにかえて
    私の読書日記)

  • とある実験のため登録。

  • 20180415
    取材・書評を仕事としている立花氏の読書論がまとめられている。
    一番参考になったことは、各領域についての参考書を乱読するというもの。ただ単に分野を意識せず読む乱読よりも、分野毎にまとめて読むことで、その領域に対して複眼を持つことができるのだ。なぜその本を読むのかという理由を持つことを意識する。

    誰かが立花さんの読み方を参考にするように記載していたと記憶している。
    レファレンスを広げるための本。

    ①実用的な知識欲
    ②純粋な知識欲
    →人が持つ根源的な欲求の1つ
    →純粋な知識欲が文明を育み、文明がさらに知識を育むという再生産

    オートマトン
    ・小脳に習慣が蓄積される。
    ・蓄積に満足せず好奇心を広げ続ける

    知識のフロンティアは必ずしも古典にはない
    ・過去完了ではなく、現在完了の知識を峻別して学ぶ必要あり

  • 時間があれば

  • 読書術に関し目からうろこの記載多数。一つのテーマに絞って複数冊本を読むというのは、積読を解消次第是非行いたい。

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著者プロフィール

1940年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、文藝春秋入社。66年退社し、東京大学文学部哲学科に学士入学。その後ジャーナリストとして活躍。
74年、『文藝春秋』誌に「田中角栄研究 その金脈と人脈」を発表。79年『日本共産党の研究』で第1回講談社ノンフィクション賞受賞。83年、第31回菊池寛賞、98年第1回司馬遼太郎賞を受賞。
著書に『中核vs革マル』『宇宙からの帰還』『「知」のソフトウェア』『サル学の現在』『臨死体験』『ぼくはこんな本を読んできた』『天皇と東大』など多数。

「2020年 『自分史の書き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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