臨死体験 上 (文春文庫 た 5-9)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167330095

作品紹介・あらすじ

まばゆい光、暗いトンネル、亡き人々との再会-死の床から奇跡的に蘇った人々が、異口同音に語る不思議なイメージ体験。その光景は、本当に「死後の世界」の一端なのだろうか。人に超能力さえもたらすという臨死体験の真実を追い、著者は、科学、宗教、オカルトの垣根を超えた、圧倒的な思考のドラマを展開する。

感想・レビュー・書評

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  • 詳細は下巻のレビューにて。

  • 臨死体験上 立花隆 文藝春秋

    哲学医学化学物理芸術宗教歴史〜
    あらゆるジャンルの話が飛び交い
    飽きる暇がなく面白い
    老若男女全ての人に読んでほしい
    特に小中高校生に読んでもらいたい

  • 面白いねんけど途中で「なんでこんなん読んでるんやろ?」って何回もなる。

  • 古今東西、「臨死体験」の事例を集め、分析するルポルタージュ。

    お花畑とか岸辺とか、臨死体験にはある種のパターンがあるようだが、それがどういう精神作用によって生まれているのかを考察する。

    基本的には「科学的説明がつき、スピリチュアルな話ではない」と著者は考えているようだが、ラストには若干含みがあって、余情を残す。

  • 臨死体験が客観的にまとめられており面白い。
    「臨死体験」を経験した人が、その後、超能力を身につけたり、UFO体験をしたりするのは興味深い。「UFO」とまで言われると、さすがにちょっと疑問に感じてしまうが、人が進化の過程にあり、能力が開花している途中と言われると、自分もそうした力を、はやく身につけたくなってくるな。

  • いやー、長かった。上下巻。読み終わりました。

    一番感動したのは、立花隆さんの執念ですね。この本の中にも書かれていましたが、知的好奇心が止まらない方のようです。ものすごい取材と研究と勉強・・・。この本だけじゃないですが、いろんなテーマでこのような本を出されています。私もまとまった本を書いてみたいと思ってましたが、私自身も知的好奇心が止まらないタイプなので、出来ることなら、立花さんのように何かにはまりまくって研究して、それを本にするというようなことをしてみたいなぁ・・・。しかし、仕事をしながら片手間でやるのは無理・・・とは言いませんが、なかなか辛そうです。

    で、臨死体験についてですが、立花さんは臨死体験をした方に取材をし、「証言・臨死体験」という証言集も別に出されています。

    しかしこちらでは、体験談だけではなく、外国の臨死体験者の体験の内容、臨死体験を研究している人の研究の内容、幽体離脱について、薬剤による現象との違い、脳の機能から見た場合・・・いろんな角度から臨死体験を考えてみています。

    臨死体験者自体は、死にそうになって生き返った人の半分くらいが経験するほど頻繁に起きているもので、魂が肉体から離れる、肉体から離れた魂が自分や周りの人を見降ろしている、暗いトンネルを抜けると光がある、過去を回想する、死んだ人と会う、とても気持ちがいい、戻ってきた後、人生を大事に生きようと思う、死ぬのが怖くなくなる、などといった一定のパターンがあるんだそうです。

    しかし、その人が育った文化によって、日本人は三途の川を見るとか、アメリカ人はキリストを見るなどといった違いがあると。

    そして子供の場合は、死んだ人ではなく生きている人に会ったりすると。

    幽体離脱は、自己催眠や、身体に入る刺激をほとんど取り除くタンクに入ると意図的に出来ちゃったりする人がいるそうですが、本当に離脱したかどうか証拠を取ろうとするとなかなか確実な証拠が取れないと。立花さんはこのタンクに自ら入って離脱を試みたりまでしています。

    でも、離脱していなければ絶対知りえない情報を言う臨死体験者もたまにいると。

    この手のことは真実かもしれないし、そうじゃないかもしれない程度にしか証明できないようになっていると言う法則まで唱えている人がいるそうで・・・。

    こんな感じで、あらゆる角度から調べまくり、結局、死後の世界があるのか、臨死体験は単なる脳の働きの一つなのか、はっきりとは分からないという結論に至っています。立花さん自身は、結局、死後の世界はない、臨死体験は死ぬ直前の、死を楽に乗り越えるための脳の働きだと思っていらっしゃるそうですが、もし死後の世界がなければないで、気持ちよくそれを乗り越え、死んだ後は、苦しんだり怖い思いをすることもないわけだし、もし死後の世界があればあったで、そんなに素晴らしいところなのなら行ってみたいものだから、とりあえず生きてある間、死ぬのを怖がるのは無駄だからやめよう、と結んでいました。

    「証言・臨死体験」を読んだ後は、エイブラハムの話や左脳が壊れた人の話などとつながったので、死んだら宇宙の英知の一部になるのか、と思ってましたが、これを読んだ後は、うーん、どっちとも言えないのか・・・というところに戻りました。

    でも、人間が科学でこれまでに解明してきたことなんて、大きな海の手前の砂浜の砂粒程度のことにしか過ぎなくて、まだまだ人間には証明できないことはたくさんあり、私が生きている間にそれが大きく変わるわけではないので、私としては、死後の世界はあり、宇宙の英知はそこここに流れていて、私たちにはその英知を使う力が備わっていると信じて生きて行きます。

    あとは死んでからのお楽しみです。

  • 死にたいときに読む本。人類最大の魅惑「死」に迫った知的ノンフィクション。死んだら臨死体験できないよ!

  • 知の巨人と言われた立花隆の本である。決してオカルトや非科学的な一冊ではない。
    人は誰しも死ぬ。この本から、臨死体験は幻覚とか、興味本位なスピリチュアルから脱却しつつあるという事を思い知りました。
    科学では説明できない事象の数々、科学的には説明しきれない事象。日本よりも、海外の方が死後の世界を信じているというのが驚き。
    まさに、徹底した取材と分析により、深い考察をしています。

  • 面白かった。
    死後の世界がここまでであるのか無いのか、分からなかった点が釈然としない。
    死をよく考察している。
    下を期待する。

  • ユングが見た地球とか、生まれる前の赤ちゃんがベッドに並んでいる様子とか、自ら心拍を止める男とか、何冊も小説が書けそうなネタがぎっしり詰まっている。
    キルデ医師の「死は存在しない」の和訳は出版されていないようで残念。UFOとかスピリチュアル・ワンネスみたいな話などどこまで付いていけばいいのか不安になった。
    ゴダール峠の事故でナンバーを記憶して会いに行くというケースは体外離脱の有力な証拠だろう。

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著者プロフィール

評論家、ジャーナリスト、立教大学21世紀社会デザイン研究科特任教授

「2012年 『「こころ」とのつきあい方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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