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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167334154
みんなの感想まとめ
青春の痛みと成長を描いたこの作品は、中学から大学時代までの硬派な私小説です。暴力や喧嘩を通じて、主人公の男の意地やプライドが試される場面が多く、淡々とした文体ながらも熱い感情が伝わってきます。特に、周...
感想・レビュー・書評
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淡々としている文体。
でも、どしっとしていてなんだか熱い。
そんな物語だった。
囲まれてリンチされるのが分かっててもついていく。
結果的には不意を突くなりしてうやむになるが、事が起きるまでは緊張と怒りを押し殺して敵地で耐える。
呼び出しがかかった時にまず逃げない。
そこに男の意地とプライドを感じずにはいられない。
大勢にボコボコされるのが分かってて、こんな事できる人いますか?
現代なら騙すとか罠にはめるなりして標的を捕まえるでしょ。
だから、この馬鹿みたいにストレートなやりとりが新鮮でぐっとくるのかもしれない。実際されたら普通に逃げるけど。 -
中学時代から大学時代までの硬派な私小説。
『犬の系譜』の続編にあたる作品といったら乱暴すぎるだろうか。
「です・ます」の文調ではないし、細かい設定に若干の食い違いが見られる。
自分の部屋を増築するのに主導的な役割を果たしたのは、
『犬の系譜』では叔父だけれど、
こちらの小説ではバイトで知り合ったデラ安になっている。
大学時代に実家を出て、
叔父のアパートに居候することになってようやく「叔父」が登場する。
藤山一郎の歌が得意というエピソードは変わらない。
椎名さんが大学を中退したワケが示唆されているので、
目からウロコだった。
喧嘩の痛さ(肉体的苦痛だけでなく精神的後味の悪さも含む)を経験していないと、
ここまでリアルに書けない。
ケンカの達人「ゆう」さんに喧嘩の極意を教わる場面は、
最近は物騒な世の中になってきただけに、
護身術の教本として大いに役に立つだろう(汗)。
冗談はさておき、
この小説を暴力的だと批判するのはいとも簡単。
それはあまりにも短絡すぎだし、本質を見ていないような気がする。
そういった批判を実際に目にしたわけではないが、
この小説は数ある椎名作品の中ではあまり知られていないというか、
あまり話題にならないというか、
過小評価されているような気がして仕方がない。
アマゾンに書評が1件も掲載されていないのを発見して、
アレ?と不思議に思った次第。
作家・椎名誠、
男・椎名誠、
喧嘩に強い椎名誠、
硬派な椎名誠、
などこの人のいろいろな面が形成されていく過程を見ることができる貴重な作品であります。 -
「アンソロジー お弁当。」にシーナ隊長の若き日のハツラツとした文章が載っていて、そうしたらなぜか無性に読みたくなり、再読。
「哀愁の町に霧が降るのだ」などのバカ話も、「岳物語」に始まるシーナファミリーの話も好きだが、それとは趣の異なる一連の「私小説」にもとても惹きつけられる。仄暗い熱気が立ちのぼっているのに、どこか爽やかな風が吹いている。 -
椎名誠の自伝的作品らしい。椎名さんの小説を通して読むのは実は初めてなんだけど、面白かったです。ケンカばかりやっていた熱い青春時代のありようがありのままに伝わってきます。詳しいことはよくわかりませんが、他の作品とは全然違った雰囲気の作品のようです。というか前にちょっと読んだことがあるんだけどあまり進められなかった記憶が…ともあれ、何年も前だし今読むとまた違うかも。
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馴れ合いがない分ただただ眩しい。
満足度6 -
よみやすかった
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自伝なのかどうかは分からないけれど「暴力」と言う物について、純文学的に書かれた作品。個人的には普通。
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