柳生宗矩と十兵衛 (文春文庫 335-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167335014

感想・レビュー・書評

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  • 五味康祐の描く柳生宗矩が好きだ。かっこいい。
    語りすぎずに深い人間のやりとりを描いている。

    漫画Y十Mで語られる堀主水、加藤明成、宗矩、十兵衛だが、五味康祐が描く彼らの関係もまた面白い。最後のシーンは「さすが五味康祐!」と思わせる。

    未完に終わった柳生武芸帳の続きを思わせる、面白い短編集である。

  • タイトル通り、柳生宗矩と柳生十兵衛が主人公の剣術もの。
    全六話の短編から構成されている。

    内容についても、タイトルからの印象通り、かなり濃い。
    まず、一文々々の情報量が凄い。
    30ページほどの短編であっても、読者に肉迫し強烈に印象づける作品となっている。

    1話目の「名取三十郎と宗矩」は、読了後に呆然自失になったほど。
    凄い試合を観た後の実感に似ている。
    真剣勝負の際、相手の剣の切っ先を自らの身体に当てることで、剣の技量を計りその弱点を見いだすという凄腕の剣客名取三十郎と柳生宗矩の息詰まる死闘が展開される。

    強烈な個性をもった強い男同士が対決する物語は、小説に限らず全てのエンターテイメントの基本なのだとあらためて実感した。

    そういえば、五味康祐が芥川賞作家だとは初めて知った。
    作風から、勝手に直木賞作家だと誤解していたなぁ。

  • 途中で読むのが辛くなった。期待が外れて残念だった。

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