医者が癌にかかったとき (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167343026

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  • 大腸癌にかかった日赤の現役外科部長の患者体験。

    死の恐怖から抜けた変化は、1日1日がとても大切に感じられるようになったこと。
    老後の安心のために何かを我慢するのはなんとなく寂しい。その老後は来るか来ないかわからない。
    現実に自分の身に迫らないかぎり死は遠いものと感じていないだろうか。
    ホスピスは死にゆくための世界。死はあくまでも生の延長線上の一時期ではないか。
    最期まで人間くささに接していたい。

  •  当たり前の話だが、医者でも病気にかかるし、「がん」におかされることもある。
     本書は1994年発行という20年以上前の当時の日赤病院外科部長の「がんの闘病記」である。
     著者は、果敢に、しかもたんたんと戦い抜いている。
     現在の著者の情報を読むと2001年に「がん患者と家族に対する精神・心理的支援を目的としたNPO法人ジャパン・ウェルネスを設立」するなどの活動をおこなう中、2010年に79歳の時に肝臓がんで亡くなっている。
     著者が最初に「がん」に侵されたのは55歳の時と本書にあるから、その後長い戦いを戦い抜いたすごい人間であると思った。
     しかし、私たちは本書時点から20年以上をたっても、「がん」との闘いを続けているが、日進月歩の医療の世界においても、いまだ勝利とはいかないようである。ぜひ乗り越えてもらいたいものである。
     本書は、「人の生き方」というものを考えさせてくれる良書であると思えた。

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