青が散る (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 131
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167348021

感想・レビュー・書評

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  • 名作です。

    宮本作品は、本当に良い。
    大学生活4年間の物語。同じ時期、周りが皆読んでたけど、あえて本にもドラマにも触れず。

    自分の学生時代にとても似通っていて苦笑い。大人になったつもりでも、所詮、学生の域を超えないところで調子にのっていた気恥ずかしさ。

    「若者は自由でなくてはいけないが、もうひとつ、潔癖でなくてはいけない。」
    決して後悔の念があるわけではないけど、頷くしかない含蓄のある一節でした。

    不純な経験で大人の階段を登った気になってたね、、、間違いでもないか。

  • 学生時代に読んで大好きな青春小説。80年代テイストのドラマも良かった。懐かしいけど普遍的な人間模様を描いているので、今の時代にリメイクもありだと思う。宮本輝はストーリーで読ませる作家だけど、この本の切なさと刹那さは秀逸。近々再読したい。

  • 約30年ぶりに2度目の読了。
    不思議なくらい内容はほとんど忘れていたので新鮮な感じで読めた。私の年齢が変わってもやはり面白く、改めて良い小説だと思った。

  • 自由で潔癖な若者たちの姿!

    何度も読んだ本のひとつ


    「もう二度と、私の講義を無断で休んだりせんと誓うか。誓えるならこの珈琲を飲みなさい。誓えんなら、このまま私の部屋から出て行きなさい。どっちも君の自由や。若者は自由でなくてはいけないが、もうひとつ、潔癖でなくてはいけない。自由と潔癖こそ、青春の特権ではないか。こそこそと授業をずる休みして、うまく単位だけ取ってやろうなんてやつは、社会に出ても大物にはなれん。」


    この言葉は僕の青春にも影響を与えた
    (やっぱり大物にはなれなかった)

    僕は「義務」に置き換えて考える
    「若者は自由でなければならない、そして潔癖でなければならない」

    ツルゲーネフかトルストイか忘れたが、こんな台詞がある
    「自由意志の力はあるよ」

    どんな時代にあっても若者に「君たちには自由であってほしい」と言える大人で僕もいたい

  • 文字通り青春。一文字一文字が輝いていた。松田聖子の主題歌イメージどおり。

  • 図書館の閉館が続いているので、25年以上前に買って読んだ文庫版を、家の屋根裏から引っ張り出して読んだ。あの頃、宮本輝さんの作品が大好きで、片っ端から読んだっけ。宮本輝さんの文章は、読むと情景が見えるように浮かび上がって、登場人物の一人一人にはっきりとイメージを持てる。出来事や風景を想像の中で立ち上がらす事が出来てより中身に引き込まれる。
    これからまた、宮本作品を読み直そう。

  • 再読、内容覚えてなかったから得した気分。
    人生とは、、、苦さを飲み込んで、折り合いをつけてくってことでしょう。Everybody's got a hungry heart.

  • これは単なる爽やかな青春物語ではなかった。
    キラキラ光っている青春時代、なんて思えるのは何年も後になってからだと思う。幸せなことにそんな時代を過ごせたとしても実際キラキラしてたのはほんの一部のことだったりする。モヤモヤした思い、口にも出したくない悩み、どうにもならない人間関係、そういった影の部分をたくさん抱えたまま毎日を生き抜いてきたはずだ。
    そんな思い出したくないことも全部まとめてこの小説には書かれてあった。
    登場人物がみんなとても人間っぽくて味がある。何もかもうまくいく都合のいい展開ではなくみんな必死に生きているという感じが伝わってくる。

  • 青春小説といえばこれ!!

  • この作品の持つ独特な深みに引き込まれました。青春が緩やかに散っていく、そしてあとには心にぽっかり穴が空いたような、そんな切なさに包まれるラストでした。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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