異国の窓から (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1996年2月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167348120

作品紹介・あらすじ

ドナウ河の旅をふりかえり著者は述懐する。「この旅が私の人生の喜びと悲しみをつくった。喜びと悲しみの種を持ち帰った」。小説『ドナウの旅人』の原風景を記す紀行文集。(松本徹)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

旅の記憶と感情が交錯する紀行文は、著者のドナウ河の旅を通じて、喜びと悲しみの両方を描き出しています。読者は、著者の独特な視点や表現力に触れながら、彼の経験が小説の源流となっていることを実感します。最初...

感想・レビュー・書評

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  • ドナウ川下りの小説取材旅行の話。川のある景色の描写もだが、街から街への移動の間の何気ない情景が美しく感じられた。ドイツがまだ東西に分かれていて、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニアが共産圏であった頃のこういった記録は今体験し得ないものであり、そういうところに紀行文を読む楽しさがあると感じさせてくれた一冊。といいつつも、バイエルンの村々の農家やユーゴスラヴィアの葡萄の汁をしたたらせる牛車は自分でも見てみたいところ。
    一方で他の方のレビューにあった通りこの作者独特のアクは確かに感じられた。「必殺日本語突き」は私はいかがなものかと思った(伝わる形で反論できなければ負け惜しみと変わりない)。
    ブダペストでジプシーの歌い手が歌ったという曲、「黒い瞳」なのかな。

  • ドナウの旅人を読んだ際に、その取材旅行の紀行となっているのが本書と知り、読みました。
    読み始めは、宮本さんの癖が強すぎてちょっとしんどかったですが、途中から楽しく読めました。
    ドナウの旅人と、取材旅行での現実世界での経験が大きくクロスしてることが感じられて面白かったです。

  • 11年ぶりに再読。☆5つ→☆3つへ評価変更

    前回初めて読んだのは学生時代。表題通り欧州の旅行記を新鮮に感じ、多感な年頃と異国の旅への関心喚起ともあいまって、当時最高評価をつけており、再読するまで最も優れた紀行エッセイだという認識でした。

    が、このたびの再読。自分が年をとったんだなと…。ドイツオーストリアハンガリー旧ユーゴスラヴィアと、この11年の間に訪問した実際に訪問した国でもあるし、宮本輝の”くせ”というか”アク”のようなものが詰まっているのも気になり、なんか普通に昔の紀行エッセイでした。

    旧共産圏の諸国は当時とは全く様相が異なると思うのでその意味で☆1つおまけしても3つまでとして、当時から☆2つ分は自分の若さ他もろもろとともにドナウの底に。

  • いいね

  • 「ドナウの旅人」
    「彗星物語」
    「海辺の扉」
    「葡萄と郷愁」
    を読み終えた後にこの紀行文。小説の源流をみた思い。
    作品に登場する人物たち。どの魅力も作者の見たものや体験を咀嚼、消化してエネルギーとしてアウトプットされた人物像であって、作者独特の眼力と表現力をもってしてはじめて作品がうまれるのだと…当たり前なんだけどつくづく実感。

  • 本編と内容がかなりかぶっていました(笑)
    現地で体感したものが話ににかなり影響されているんですねぇ。

  • 「ドナウの旅人」を連載するに先だって行われた ヨーロッパ諸国への取材旅行についてのもの。

     随所でかかれているが宮本さんは不安神経症を患っておられ,その発作と戦いながら旅をしている。

     ブルガリアに留学していた友人の顔が思い浮かびました。・・・俺も行ってみたかった;;


    http://chatarow.seesaa.net/article/122421864.html

  • 内容もさることながら、宮本輝さんのテンポの良い関西弁が愉快痛快でした。

  • 飛ばし読み。「ドナウの旅人」を再読したほうがいい。

  • 破天荒で気難しく病弱だけど憎めない小説家が、ドナウ川を下る旅。

  • ドナウ川沿いにヨーロッパを旅する宮本輝と若手編集者その他の旅程を綴った作品。いろいろな異国の街の特徴を、あくまでも宮本輝の視点で料理しているから面白い。(有名な遺跡には殆ど行かず、雨とか川とか田園風景とか民家の描写が多い。そういうのも面白い。さすが作家、独特な感性してるなぁと)。若手の編集者と宮本輝が対立したり、それを同行者がなだめたり、といった人間ドラマもなにげに加えられてて楽しい。さらに、国が変わるごとに案内役が交代したりしていき、彼らの様子も丹念に描かれているので、それがまた人間ドラマを面白くしてる。

    50年前のヨーロッパが生々しく描かれていて勉強になりました。

  • 宮本輝が『ドナウの旅人』を書くため、東ヨーロッパを旅した日々をつづったもの。
    現地の人との会話や、風景描写はすばらしい。
    旅行中におきたアクシデントからは、当時まだ冷戦時代だった東欧の厳しい国際情勢が伺えた。
    取材というより旅行記の風合いが強く、外国で列車旅行がしたくなる。

  • 宮本輝を好きになる本。

  • 国とはいったいなんなんだろうな。そしてそこに暮らしていく人々の人生とは。

  • ドナウの旅人の取材旅行の時の手記。
    同行者との関わりとか、輝さんの人間臭さが垣間見れる。

    ドナウの裏側を知ることができるし、今は崩壊した社会主義の当時の様子が知れて勉強にもなる。

  • 紀行文。暖かいものがあるんだけど時折入る著者の思惑だとか価値観、政治観にひどく萎える。

  • この旅行記を読んだ人が
    「ドナウの旅人」という小説を未読だったら
    是非、併読をおすすめします。

    静かで優しげな雰囲気の小説と
    関西弁で毒舌なこの旅行記のギャップが面白い!

    面白いけど、人生の不思議、突然と必然などが
    綺麗な言葉で書かれていて奥深いです。

    そして、ブダペストで出会った一人の青年。
    後に宮本さんは彼に日本留学をさせてあげるのですが
    もしかしてそれは「彗星物語」のベースらしい。
    次に読む宮本作品は「彗星物語」に決定です。

  • 作家さんのエッセイを読む楽しみは作品の裏側を垣間見る楽しみがありますね、
    「異国の窓から」は「ドナウの旅人」を書くにあたって宮本輝氏が実際にドナウ川に沿って取材をされた紀行文です。
    この場面はあそこ、これはあの場面、と旅のエピソードと小説がリンクしているのを実際に知る事ができます。

    すぐ大阪弁でどなりだす輝さんも垣間見えておもわずくすりと笑ってしまいました。

  • 「ドナウの旅人」とセットで。

  • 宮本輝氏のヨーロッパ紀行文。「ドナウの旅人」も是非読んでみたい。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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